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2016/12/29

111回国試攻略講座vol.20 公衆衛生編

~111回国試攻略講座のお約束~
※「対策」は近年よく出てる疾患や各教科の勉強の仕方をお伝えします。
こちらの方は頻出疾患を主に紹介していますので出る確率は高いはずです。
※「ワンポイント」は頻出疾患じゃないので知らなくても当たり前です。
最低限の知識はお伝えしますので読み物として。
※絶対みんなで合格しましょう!!

それでは第20回、「公衆衛生」行きます!

■ 対策の仕方
講演会でよくお話しているのでご存知の方も多いかもしれませんが
公衆衛生は全教科のうち最も出題数が多い教科ですね。
分野に分けるとキリがないレベルで出題が多岐にわたる教科でもあり、
ちゃんと満遍なく出題されているのできちんと全範囲を勉強しておくべきです。

公衆衛生は難易度的にも内容的にも例年似たような問題が多数を占めますが
海外で感染症が起こった場合の対応PM2.5の問題なんかは
10年前にはあまり見かけませんでした。社会的背景を踏まえてか最近特に好きですね。
あと同じく社会的背景ですが災害医療に関する問題は増加しています。

公衆衛生の近年特筆すべき傾向としては、「考えさせる問題」が増えていること。
公衆衛生が暗記に走らざるを得ない教科であることは紛れもない事実ですが、
そんな中でも推理して解かせる問題が散見されます。
例えばさすがにこの数字はあり得ないだろうとか、何となくこの地域や国にこれが多そう、など。
知らないことが出た時もあきらめずに取り組んでみて欲しいです。

難化が目立つのは「疫学」「スクリーニング」「人口統計」あたりでしょうか。
以前はよくわかんなくてもとりあえず機械的に計算が出来れば
何とかなるような問題が多かったのですが、近年はちゃんと
本質から理解していないと解けない問題が明らかに増えています。
とっつきづらいように思える分野ですが、人口統計はともかく
疫学やスクリーニングは臨床に出てからは常識のように使うので
勉強しておいて損はないはずです。
疫学とスクリーニングは最低2~3問出題されますので、勉強の進み具合と相談して、
ちゃんと勉強できそうな人は対策しておくといいでしょう。

■ ワンポイント
1 SCU(ステージングケアユニット)
災害医療に関する出題が増えているので。
SCUとは広域搬送拠点臨時医療施設とも言います。
トリアージにより航空機での搬送が必要と判断された患者を収容し、
搬送を待つ間の処置や、搬送が可能かどうかの判断、リトリアージを行う場所です。
空港や自衛隊基地など搬送機が飛べる場所に設置されます。
常設で建物を作っている自治体もありますし、
場所だけ決めておいて災害時にすぐに設営できるようにしている自治体もあります。

2 遠隔医療
医師と患者が直接顔を合わせずに、通信技術を用いて診断や診察、処置を行うこと。
もともとはへき地医療対策として考えられたもので、
へき地においてはかなり前から実際に行われています。
近年はへき地に限らず、可能な限りは解禁しようという風潮に
なりつつあるので今後一層普及が見込めますね。

3 点推定と区間推定
例えば何らかの平均値などをバシッと「数値」で推定するのが点推定。
そうではなく「だいたいこれくらい」で推定するのが区間推定です。
例えば日本人男性の平均身長は「170cm」と推定するのが点推定で
「168~172cm」と推定するのが区間推定です。
区間推定の代表格が信頼区間という考え方。
「95%信頼区間が168~172cm」とかいう言い方ですね。
例えば日本人男性から何十人か抽出して平均値を求めるという試行を100回繰り返した場合
95回はその平均値が168~172に入る、といったような考え方になります。
やはり点推定だと「たまたま今回の標本の平均値がそうだっただけで、
それを母集団全体の平均値と同じとしちゃうのはどーなのよ?」ということですね。

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