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2017/09/11

睡眠薬についてのご相談

9月になりました。いよいよ秋ということですね。
受験生の皆さんにとっては本格的に受験が近づいてきたというところでしょうか。

さて、国試に役立つ情報をお伝えしていく本ブログですが
秋冬以降に毎年必ず受けるご相談がございますので
今回はこの場で皆さんにお伝えしていこうと思います。

今回お答えしたいご質問はこちら!!
「緊張してしまって国試(卒試)前の日に眠れるか不安です。
睡眠薬を使っても大丈夫でしょうか」

結論から言ってしまえば、私は「大丈夫です」とお伝えしています。
ただし気を付けたいのは「いきなり使わないこと」です。
もし本番前日に使うつもりでいるならば、
そろそろ今くらいの時期から試しに何度か使ってみておくことをお勧めしています。
睡眠薬はかなり人によって&薬によって効く効かないの差が強いためです。
特に「効かなかった」というのはまだマシなのですが問題は「効きすぎてしまう」場合で
翌朝や昼も薬が残っている感じがする、という場合
眠気やふらつきなどが出て試験に影響を与える可能性があります。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は切れ味が良く即効性も高いです。
デパス、ハルシオンなどが有名どころでしょうか。
依存性は確実にありますが、試験前やどうしても眠れない時などに散発的に使う分には
依存はほとんど問題となりませんのであまり気にする必要はないと思います。
非ベンゾジアゼピン系(マイスリー、ルネスタなど)も
結局GABA作動薬なのでベンゾジアゼピン系と似ていますが、
イメージ的には良くも悪くも(効き目も副作用も)全てベンゾジアゼピン系をマイルドにした感じです。

とにかく依存性が怖い!睡眠薬が怖い!というイメージが強いのであれば
メラトニン作動薬(ロゼレム)を使うという手もあります。
体内リズムを整えることで眠れるようにするのですが、
安全性が高い分効き目も弱く、即効性も全くありません。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬を初めて使うと多くの人が
「すごい!こんなに眠れるなんて!」と思うものですが
メラトニン作動薬を初めて使うと即効性がないため
「何も変わらなかったな」という印象を抱くことが多い。
従ってある程度継続的に使わなければいけないということですね。
メラトニン作動薬をご使用の場合は「本番前に何度か試す」ではなく
「今くらいの時期から継続して使ってみる」というのがいいと思います。

今回の記事は睡眠薬の積極的な使用を促すものではないのですが(使わなくて大丈夫なら使わないでね)
もし眠れなくて困っているのであれば使っていいということをお伝えしたくて書きました。
医療関連でない一般の方は睡眠薬についてかなり怖いイメージを抱かれていることが多いのですが、
私達医者にとって睡眠薬というのは風邪薬や降圧薬に劣らないくらいよく処方する薬なので
そこまで過剰に怖い薬!というイメージはあまりないのです。
特に睡眠トラブルを抱えていない方でも、今後医者になったらとても身近な薬になりますので
今のうちにどういう種類の薬があるのか、効き目がどうなのかを知っておいても損はしないと思いますte03

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