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医師国家試験情報

概要

第111回第110回第109回第108回第107回第106回第105回第104回第103回試験会場

111概要-0213

総評(最終)

第110回医師国家試験 概要

実施日:2016年2月6日(土)、7日(日)、8日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:46、5肢2択:10、5肢3択:3、8肢1択:1)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:48、5肢2択:9、5肢3択:4、計算問題:1)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:47、5肢2択:9、5肢3択:3、計算問題:1)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:56、5肢2択:10、5肢3択:3)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:57、5肢2択:9、5肢3択:2、8肢1択:1)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:64、5肢2択:12、5肢3択:4)

 

第110回医師国家試験 総評

第110回医師国家試験が終了いたしました。受験生の皆様、3日間大変お疲れ様でした。

 

本日は、全体の総評を掲載いたします。

形式としては第102回から同様、3日間で全500問、一般(200)・臨床(200)・必修(100)、A~Iの9ブロックの構成と各ブロックの問題数に変更はありませんでした。6肢以上の多肢問題は2問出題され、画像問題に関しては、問題数は減少したものの、画像の点数は昨年と同程度出題されました。

 

全体的な難易度としては例年並みか、やや難化傾向でしたが、良問がそろっていました。過去の国試の重要な問題を適切に学習することで対応できる問題が半数以上を占める点については変わりませんでしたが、新傾向として高い専門性や深い知識を求められる問題がみられたため、難しいと感じる受験生も多かったと思います。

 

一般問題は、インスリンの皮下注法(A-8)、小児の採尿法(E-2)など、臨床現場における知識を問う問題が目立ちましたが、実際にはなかなか遭遇できない内容もみられました。また、アポクリン腺(E-15)、基底膜にIgGが沈着する疾患(I-36)など、解剖・病態生理についての問題でも深い知識を問われました。

 

臨床問題は、臨床現場に即した出題傾向がさらに顕著になり、解く上で必要な情報に加えて、より具体的な臨床現場をイメージさせる表現が含まれた問題(G-63~65)が目立ちました。また、疾患名だけでなく重症度まで判定できて初めて解けるような問題(A-50、B-44)も多くみられました。治療を一律に覚えるのではなく、重症度や状況に応じた判断が必要とされました。臨床的な判断を問う問題も変わらず増加傾向で、中には判断に迷うような問題(A-51、B-46)も散見されました。

 

マイナー分野は全体的に専門性が高い問題(D-15、D-27、E-3)がみられました。今後はさらなる対策の強化が求められます。

 

必修問題は、解釈が割れるような問題がなかった点については必修らしい良問がそろっていました。細かい知識を問う問題(尿道バルーンの前に直腸指診(C-16)、医療法(F-20)など)や、踏み込んだ知識が必要な問題(偽痛風(F-26、27)など)もありましたが、概ね例年通りの必修対策が有効だったのではないかと考えます。

 

 

①出題形式

(1)問題タイプ別の変化

  第110回 第109回 第108回 第107回 第106回
5肢1択 418 420 415 417 419
5肢2択 59 58 69 61 65
5肢3択 19 19 11 14 7
多肢選択問題※ 2 1 2 6 6
計算問題 2 2 3 2 3

※6肢以上の選択肢数の問題。

・6肢以上の多選択肢問題は109回で1問に減少しましたが、110回では2問となりました。

・2つ以上の正解を選ぶ5肢2択、5肢3択問題についても、109回からの大きな変化はありませんでした。

・計算問題は、2桁解答の問題と、3桁解答の問題がそれぞれ1問出題されました。109回で出題された「4桁の計算結果のうち上位3桁を答えさせる」(109E-69)ような目新しい計算問題はありませんでした。

 

(2)画像問題数の変化

  第110回 第109回 第108回 第107回 第106回
画像問題数※ 123 132 140 134 105
画像点数 215 214 245 222 157

※別冊冊子に画像が提示された問題。

・107回以降は「130問を超える」傾向でしたが、110回では109回から9問減の123問となりました。

・一方で画像点数は、109回の214点から1点増加し、1問あたりの点数も増えました。

・なお、画像5択問題(選択肢それぞれで画像が示される問題)は、109回は6問、110回は5問となりました。

 

(3)画像点数の変化

  第110回 第109回 第108回 第107回 第106回
頭部CT 7 2 6 7 4
頭部MRI・MRA 14 15 8 8 7
胸部CT 19 13 19 17 18
胸部エックス線 15 21 19 15 19
心電図 8 9 5 7 4
心エコー 2 8 10 7 10
腹部CT 8 12 14 18 5
腹部エックス線 1 3 0 2 4
腹部超音波写真 3 2 4 4 0
消化管内視鏡 8 9 15 12 11
染色標本 36 26 30 21 15
外観 16 21 31 28 22
器具・手技 6 9 4 5 6
その他CT・MRI
・エックス線
31 27 24 15 7
その他 41 37 56 56 25
合計 215 214 245 222 157

・「その他CT・MRI・エックス線」に分類したものも含めて、CTが増加し、エックス線が減少しました。なお、MRIは109回とほぼ同数の出題となっています。

・染色標本は36点と、107回から引き続き増加傾向となっています。病理画像は、臨床現場では読影する機会はあまりありませんが、「きちんとした知識は持っておくべきである」という出題意図が感じられます。

 

2016年2月8日

 

②出題科目

(1)内科系

・科目のバランスは例年並

全体における内科系の問題数割合は若干増加したものの、特筆すべき出題数の変化があった科目はみられませんでした。

・臨床現場を想定した出題

近年の臨床現場重視の傾向が、110回ではさらに強く打ち出されていました。common diseaseに限らず全体的に臨床重視の内容が出題されたため、専門医レベルでも判断が割れる問題も少なくなく、受験生を悩ませたようです。

・外科的な内容

胃癌の術式選択(G-62)、術後の腹部エックス線の目的(I-39)、腎破裂への対応(I-51)など、全体的に外科的な内容を問う問題が目立ちました。その中でも、McBurney交叉切開(B-39)は、実際の術式を知らなかったとしても解剖の知識から思考することにより解くことが可能で、外科知識だけに偏らない良問といえます。

・難問・長文に引きずられない精神力

過去の国試の重要な問題を適切に学習することで対応できる問題、講義で扱われている知識を習得しておけば解ける問題が、半数以上を占める点は例年通りでした。おそらくこの方針については、当面の変更はないものと考えられます。しかしながら、110回は新傾向の問題の難易度が例年以上に高かったこと、既存の知識により解ける問題についても長文化の傾向にあったことから、本来の難易度よりも難しく感じた受験生が多かったと推察されます。解けなかった問題に引きずられることなく、確実に解ける問題をクリアしていくことが重要といえます。

(2)公衆衛生

・計算問題の減少

公衆衛生といえば「暗記」と「計算」というイメージがありますが、110回では計算問題が激減しました。頻出の感度・特異度の問題は必修一般の1問(F-10)のみで、しかも2×2表が提示されており、受験生にとっては解きやすい問題だったと考えられます。

・思考力を強化

公衆衛生で重視されてきているのは「思考力」。109回からその傾向はありましたが、110回でも、疫学研究の意味、用語の意味などをきちんと把握できているかが問われる(intention to treatの意味(B-13)、ランダム化比較試験の目的(B-22))など、丸暗記では対応しづらくなっています。

・法律や統計

都道府県別の部位別がんの年齢調整死亡率(G-23)など、細かい内容が問われた問題もありましたが、暗記色の強い分野であり、難易度は例年並であったと考えられます。

(3)マイナー

全体の問題数に大きな変化はありませんでしたが、109回に続き専門性の高い問題が出題されました。この傾向は、内科分野において国試レベルの知識を問う問題が、すでにほぼ網羅されている現状に起因していると考えられます。皮膚科領域では、109回同様、一度はその疾患の臨床像をみておかなければ解くことが難しい問題(丹毒(H-30)など)が出題されました。また、全身麻酔の急速導入(H-19)など、麻酔科領域の出題も増加傾向にあるため、今後も注視すべきと考えられます。

(4)その他の科目

産科では正常分娩の流れに関する問題がなく、合併症妊娠についての問題が多く出題されました(糖尿病治療中の妊婦(A-26)、妊娠高血圧症候群の血液検査項目(D-18)、HCV抗体陽性の妊婦(I-64)など)。
婦人科では109回に続き、病理組織染色標本を提示しての出題が散見されました(I-7、I-62)。

 

③一般問題

・臨床実習重視

臨床現場で用いられる器具や手技の知識がないと解くことが難しい問題が、110回でも出題されました。この傾向は102回から長く続いており、現場に出てから役に立つ知識はきちんと身に付けておいて欲しいという、教育的な意味合いも含まれているものと考えられます。

 

④臨床問題

・問題文の長文化

全体的に長文化していました。問題を解くために直接必要のない情報なども含まれており、短い時間で必要な情報を処理する能力が問われました。臨床現場でも必要な情報を的確に拾う能力は重要であるため、そうした意味合いもあってのことと考えられます。

・ストーリー仕立ての出題

連問は、これまでの国試では「ひとつの疾患」をテーマに2~3問の設問という形式が多くみられました。しかしながら、110回では「1人の患者」をテーマに、その患者が入院してからの様々な経過や治療にどのように対応するのかを2~3問の設問とした形式が多くなっていました。これにより、より臨床に即した臨場感のある問題となっていました。医療者のミスがベースにある問題もあり(G-63~65)、これも臨場感を出すのに一役買っていました。

 

⑤必修問題

必修レベルを超えているような問題が数問みられた以外は、難易度としては得点率8割を十分目指せるものであったと考えられます。どちらとも解釈でき、正答選択肢に悩む問題、議論となり得る問題は、ここ数回の国試の中では大変少ない印象でした。

 

⑥第110回国試の総括からみた第111回への対策

第110回医師国家試験は、109回の傾向から大幅な変更はみられず、
 『過去に問われたことのある重要事項を正しく理解し、その知識が定着しているか』
 『臨床現場で求められる常識や専門知識の習得を意識して学習してきたか』
が、より求められる内容となりました。そのため、メックで長年推奨してきた、
 1.重要な過去問を優先した反復学習
  ・最新5年分の国試過去問に必ず触れる
  ・最新5年以前の過去問から重要問題に触れる
  ・問題には重要度や優先順位をつけて学習する
  ・誤答した問題を認識し、繰り返し解く
 2.臨床現場を意識した学習
  ・常に最新の医療トピックスを意識する
  ・実習やポリクリでの経験を生かす
  ・臨床医や専門医の話を学習に取り入れる
  ・模擬試験を活用する
という対策が、「合格」に最も有効であることに変わりはありません。

それに加え、110回のポイントでもあった「臨床現場重視」の傾向による、
 『マイナー科目における難化』

 『「多くの情報から診断に必要な情報を短時間でよみ取る力」を問うための、臨床問題の長文化』

がみられました。これを受けて、メックでは111回国試に向けて、

 1.「講座で扱う問題数の増加」「優先順位の設定」「臨床医の採用」等により、
  マイナー科目への対策を強化します。

 2.臨床問題において短時間でキーワードを抜き出すことや、
  短時間で正解を導き出すトレーニングを強化します。

 3.スタンダードな問題(正答率が70%以上)を確実に正解できるようにするために、
  誤答した問題の知識を反復学習によって定着させ、
  さらに正答率が高い問題が解けているかを確認できる試験を継続していきます。

以上の3点をさらに強化し、より理解しやすく、合格に直結する講義を提供して参ります。

2016年2月9日
MEC医学評価センター

第109回医師国家試験

実施日:2015年2月7日(土)、8日(日)、9日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:50、5肢2択:7、5肢3択:3)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:49、5肢2択:10、5肢3択:2、計算問題:1)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:50、5肢2択:7、5肢3択:3)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:54、5肢2択:8、5肢3択:5、6肢1択:1、計算問題:1)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:54、5肢2択:11、5肢3択:4)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:63、5肢2択:15、5肢3択:2)

第109回医師国家試験 総評

第109回国家試験が終了いたしました。受験生の皆様、3日間大変お疲れ様でした。メック医学評価センターでは、試験1日目より進めてきました分析内容を、順次お知らせしてまいります。

本日は、全体の総評を掲載いたします。

まず、形式としては第102回から同様、3日間で全500問、一般(200)・臨床(200)・必修(100)、A~Iの9ブロックの構成と各ブロックの問題数に変更はありませんでした。6肢以上の多肢問題は1問のみとなり、近年、増加傾向にあった画像問題(別冊に画像がある問題)は、昨年より少し減少しました。

臨床現場に即した問題は今年も引き続き出題されました。第109回では、更に「医療現場でみられる専門性が高い」問題(D-36 骨髄異形成症候群、A-44 顆粒膜細胞腫など)や、診断が確定した上で、より専門的な治療を問う問題(A-30 肺腺癌など)等、臨床医にとっては常識的な内容でも、学生にとっては知らない内容がみられ、苦戦したかもしれません。

マイナー分野は出題数が増加し(耳鼻咽喉科、整形外科、精神科、皮膚科、泌尿器科)、全体的に、臨床に即した問題も多くみられました(D-23 双極性障害、I-23 発育性股関節形成不全など)。その一方で、これらはひとつひとつの選択肢に○×をつけることができれば解答を導き出せる問題でもありました。研修医として臨床現場で即戦力となることを求められるだけに、こうした問題は、今後より専門性が高くなると思われます。

また、難易度は高くなくても、問題文に工夫がみられる問題が出題されました。一般問題では特に総論分野で多くみられ、例えばB-22の「胎盤を通過する免疫グロブリン」は国試頻出ですが、これまでは直接「胎盤を通過する免疫グロブリンはどれか。」(105G-6)などと問われていたのに対し、「母体の抗SS-A抗体のクラスで新生児の心拍数に異常をきたすのはどれか。」と、ひとひねりされていたことで目新しい印象となりました。
臨床問題では、近年では初めて英語を取り入れた問題が出題されました(F-25)。エボラ出血熱などの時事トピックスを意識したかのような、「海外から帰国し空港内の診療所」というシチュエーションで、海外で受診した際の英文紹介状が提示されました。それほど難しい英単語はなく、正答率も平均的と思われますが、新しい形式であった分、解答までには時間がかかったのではないかと思います。

しかしながら、例年通り、半数以上の問題が、過去問をきちんと押さえていれば解答できる内容でした。臨床医として、正しい医学知識を身につけているかどうかを問われるという点は、不変であると感じています。

2015年2月9日

 

 

 

①出題形式

(1)問題タイプ別の変化

  第109回 第108回 第107回 第106回 第105回
5肢1択問題 420 415 417 419 389
5肢2択問題 58 69 61 65 74
5肢3択問題 19 11 14 7 25
多選択肢問題※ 1 2 6 6 11
計算問題 2 3 2 3 1

※6肢以上の選択肢数の問題。

 

・6肢以上の多選択肢問題は108回で2問に減少しましたが、さらに減少し、109回では1問のみとなりました。

・2つ以上の正解を選ぶ5肢2択、5肢3択問題では、108回から5肢2択が11問減、5肢3択が8問増となりましたが、2択と3択を合わせる
  と3問減(108回80問→109回77問)でしたので、大きな変化とは感じられなかったと思います。

・計算問題は、3桁解答の問題が2問出題されました。特に、「4桁の計算結果のうち上位3桁を答えさせる」(E-69)という形式は目新
  しくはありましたが、問題内容が平易でしたので、形式に戸惑わずに解答できたことと思います。

 

(2)画像問題数の変化

  第109回 第108回 第107回 第106回 第105回
画像問題数※ 132 140 134 105 114
画像点数 214 245 222 157 182

※別冊冊子に画像が提示された問題。

・107回以降の「130問を超える」傾向は継続されましたが、108回と比べると8問減となりました。

・画像点数は、108回では245点と大幅に増加していましたが、109回では214点(31点減)となり、1問あたりの点数が減り、より問
  題に適した厳選された画像のみが提示されている印象を受けました。

 

(3)画像点数の変化

  第109回 第108回 第107回 第106回 第105回
頭部CT 2 6 7 4 5
頭部MRI・MRA 15 8 8 7 18
胸部CT 13 19 17 18 9
胸部エックス線 21 19 15 19 8
心電図 9 5 7 4 6
心エコー 8 10 7 10 7
腹部CT 12 14 18 5 13
腹部エックス線 3 0 2 4 2
腹部超音波写真 2 4 4 0 7
消化管内視鏡 9 15 12 11 4
染色標本 26 30 21 15 26
外観 21 31 28 22 21
器具・手技 9 4 5 6 9
その他CT・MRI・
エックス線
27 24 15 7 9
その他 37 56 56 25 38
合計 214 245 222 157 182

・頭部ではCTが減少しMRI・MRAが増加しました。これは、「MRIを導入している病院の増加」という臨床現場の変化にあわせたもの
  と考えられます。ただしCTは、MRIに比べて撮影時間が短く、出血影の鮮明さにも優れているため、今後も出題が続くと考えられます。

・染色標本は26点と、108回から引き続き多く出題されました。病理画像は、臨床現場では読影する機会はあまりありませんが、「き
  ちんとした知識は持っておくべきである」という出題意図が感じられます。

 

②出題科目

(1)内科

全般的には、例年通り、過去問を学習することで解答できるようなスタンダードな問題と、良質な応用問題とがバランス良く組み込まれた構成となっていました。問題数はほぼ横這いですが、腎については108回7問から109回15問と、倍以上に増加しています。

以下に特徴的な問題を記載します。

・最新の知識の要求

臨床現場で導入され始めたばかりの新しい治療法等、より深い知識が要求される問題が増加しています。例えばD-36の「骨髄異形成症候群の治療」、D-7の「CHADS2スコア」等、最新の知見に基づく問題や、現場の臨床医には常識でも学生には判断が難しいような、発展的な問題が見受けられます。しかし冷静に選択肢をみていけば解答できるような問題が多かったため、良問といえるでしょう。

・臨床実習の重要性

現場に即した出題傾向は、引き続き顕著にみられました。これまでのように治療を羅列するだけでなく、その優先順位までが問われる問題、その治療が具体的にどのように行われるかが問われる問題等、臨床現場を意識した上で、さらに追加の知識が必要とされます。例えばE-28の「経皮経肝胆嚢ドレナージの経路」は、臨床現場で手技を実際に見ていないと解けないような問題であり、今まで以上に実習段階から国試を意識して取り組むことが求められます。

(2)公衆衛生

問題数をみると、108回75問から109回67問と、やや減少したものの、暗記だけでは解けない「考えさせる」問題が増加しました。

・各論分野における総論的な出題

過去に各論分野で公衆衛生が出題される場合には、何らかの疾患を紐付けるような形式でしたが、A-14の「自殺の動向」はそうした、各論分野であることをうかがわせる記載がなく、まさに総論分野といえる内容でした。このような形式での出題は初出となります。

・最新トピックスの採用

新しいトピックスにもなっている、SFTSウイルスの問題が出題されました(A-13マダニの媒介疾患)。媒介動物自体の画像が提示されるのは初出となります。

・洗練された臨床設定

B-40の「延命治療を望まない場合の方針」や、B-42の「環境汚染物質による集団曝露への初期対応」のように、臨床設定がしっかりとつけられた問題が、継続的に出題されました。これは公衆衛生分野においても、近年の臨床化傾向に付随していることの表れといえます。

・「考えさせる」問題

特に疫学・統計分野において、じっくりと考えさせる問題が多数見受けられました。
例えばE-1の「リスクファクター」、E-9の「感染症の発生状況の要因」、G-1の「自殺死亡率の推移」等、問題文やグラフの内容を正確に読み取る力が求められました。

・純粋な一般常識を問う問題

E-38の「再生可能エネルギー」に代表される、一般教養ともいえる問題が数問見受けられました。この傾向は公衆衛生だけにとどまらず、単純な計算問題(H-37 A-aDO2、E-69静脈栄養の総エネルギー)等、今回の特徴として挙げられます。「医学知識だけに偏らず広く世の中の情勢に目を配るように」という、出題者からのメッセージとも感じられます。

(3)マイナー

近年減少傾向にあったマイナー分野において、109回は増加に転じ、108回79問から109回86問となりました。

・目新しい疾患を採用した良問

B-53~55では、病態として珍しい疾患(化膿性脊椎炎)が出題されました。さらに3連問であることで、その原因菌や合併症についての知識までも要求されました。ただし、知識がなかったとしても、病態や臨床文の情報などからある程度解答を絞り込むことも可能で、良問といえるでしょう。他にもI-23の「発育性股関節形成不全」は、臨床現場では一般的な疾患ですが、国試では初出となります。

(4)その他の科目

・婦人科の難化

婦人科は全体的に判断に悩む問題が多く出題されました(A-43卵巣嚢腫への対応、A-44顆粒膜細胞腫の診断など)。卵巣腫瘍は毎年出題されている頻出疾患であり、今後もより深い知識が要求されるものと考えられます。

 

③一般問題

・重箱の隅をつつくような問題

見慣れた疾患でも、今まで問われなかった内容が出題されました。例えばA-8の「網嚢孔ヘルニア」においては、正答と考えられる選択肢以外はすべて「外ヘルニア」であり、正しく知っておいてほしい知識です。

・問われ方を変えた問題

単純な内容であっても、読解力や冷静さを試すような、出題の切り口を変えた問題もみられました。例えばB-5の「不慮の事故の内訳」、B-22の「母体の抗体のクラス」、B-35の「経母乳感染」は言い回しが違っても、問題の意図する内容を正確にとらえ、惑わされることなく解答を導くことが重要となります。

 

④臨床問題

・臨床現場を意識させるメッセージ性のある問題

A-53の「インフルエンザ後の肺炎」、A-60の「急性喉頭蓋炎の急変に備えて用意しておく対応」等、単なる疾患の知識だけにとどまらず、研修医になってすぐに目にする実際の臨床現場をイメージさせるようなメッセージ性のある問題が散見されました。

・治療法の正確な認識を問われる問題

A-34の「閉塞性動脈硬化症」は、治療法についての正確な知識がなければ正解肢を絞り込めない問題で、表面的ではなくより深い知識が必要でした。

・本文中で診断を明言している問題

診断できることは常識であるとして、その先のことを問う問題も見受けられました。研修医になれば、より実戦的な判断が求められるため、この傾向は、今後も増加が予想されます。特に今回は癌に関する問題(A-30肺腺癌の治療、I-47癌のステージングと治療等)において、その傾向が顕著でした。

・複数科目にまたがる問題

総論分野の3連問で、複数科目にまたがる問題が見受けられました。例えばG-64~66において、1問目は循環器(弁膜症)、2問目は呼吸器(嚥下性肺炎)、3問目は精神科(せん妄)となっていました。これは、臨床現場においても複数の診療科の協力を想定しており、今後もこの傾向は続くと予想されます。

 

⑤必修問題

・判断に悩む問題

全体的に必修らしい問題で落ち着いている中、数問ですが、判断に悩む問題が混ざっていました。例えばC-11の「妊娠中の深部静脈血栓症の発症に注意すべきもの」、F-3の「血液検査項目」は、代表的なものといえます。

・common diseaseの出題

common diseaseの出題は、即戦力としての知識がより問われる良問であるといえます。近年の「臨床化傾向」の一環として、今回は特に多く出題されており、今後も注目すべきポイントです。一例として、F-18の「急性上気道炎」、F-23の「急性細気管支炎」、F-28~29の「インフルエンザ」が挙げられます。
また、3日間を通じ、必修分野と他分野との垣根が低くなった印象を受けました。例としては、各論分野で必修的な知識を問う問題(I-30マイコプラズマ、I-74尿路結石)が出題されました。

・英語の臨床問題

これまでにも一般問題に英語問題はありましたが、英文自体を読解させる臨床問題(F-25みられる可能性の高い身体診察所見)は、初出となりました。

2015年2月10日

 

 

⑥選択率データからみた分散傾向

『メック&メディックメディア[109回]医師国家試験 採点サービス TAKE OFF』に入力されたデータから、受験生が解答に迷ったと思われる「どの選択肢も選択率が60%を超えない」問題を抽出し、科目毎に分類しました。

※()内の数字はその科目の出題数を示します。
赤字は該当の問題の割合が多い科目を示します。
※「その他」には、医学基礎・医学総論・医学教養・医療面接が含まれます。

2015.2.12 12時時点のデータにて集計

科目 問題番号
内科
(209問)
消化管
(27問)
A-8 A-37
D-8 G-68
G-69
免アレ膠  
(12問)
A-51 D-14
肝胆膵
(12問)
E-28 I-15 血液
(16問)
B-49 D-15
D-36 D-40
循環器
(34問)
B-32 B-54 感染症
(11問)
E-37
内代
(30問)
A-57 B-57
G-63 I-25
I-26 I-78
呼吸器
(30問)
A-59 D-31
E-58 H-8

(15問)
B-17 E-33 神経
(22問)
A-11 B-59
B-60 F-6
G-21
小児科
(41問)
A-38 B-13 G-15 I-28 I-65 I-67
産婦人科
(39問)
産科
(25問)
C-11 E-17 婦人科
(14問)
公衆衛生
(67問)
A-13 B-30 E-8 E-9 E-19
F-2 F-17 G-5 G-6 G-18 G-43
マイナー
(86問)
眼科
(11問)
I-34 皮膚科
(12問)
A-3
耳鼻咽喉科
(14問)
泌尿器科
(13問)
D-58 G-38
I-74
整形外科
(12問)
D-44 放射線科
(3問)
G-17 G-27
精神科
(18問)
B-11 E-22 麻酔科
(3問)
救急
(23問)
救急
(19問)
中毒
(4問)
I-18
その他
(35問)
B-9 B-26 F-3 F-14

該当の問題に対するコメントは、2/15(日)発表の『採点サービス』の採点結果をご覧ください。
http://www.gomec.co.jp/saiten/

2015年2月12日

 

 

⑦第109回総括からみた110回国試への対策

第109回国家試験問題に関する分析内容を、国試終了直後から順次掲載してまいりました。総括すると、第109回医師国家試験では、
①過去問で問われたことのある重要事項を正しく理解し、その知識が定着しているか
②臨床現場で求められる常識や専門知識の習得を意識しているか
を試される問題が、バランスよく出題されました。研修医として働くための能力を問う試金石として、とても良質の試験だったと感じられます。

メックでは、上記①②を対策する学習方法を、以下のように提案いたします。
①過去問の反復学習
 ・最新5年分の国試過去問に必ず触れる
 ・最新5年以前の過去問から重要問題に触れる
 ・問題には重要度や優先順位をつけて学習する
 ・誤答した問題を認識し、繰り返し解く
②臨床現場を意識した学習
 ・常に最新の医療トピックスを意識する
 ・実習やポリクリでの経験を生かす
 ・臨床医や専門医の話を学習に取り入れる
 ・模擬試験を活用する

なお、今回選択肢選択率が割れた問題に関しては、次回以降、受験生が積極的に学習することが予想されるため、今後の合否を分ける問題として出題されると思われます。

2015年2月13日
メック医学評価センター

第108回医師国家試験

実施日:2014年2月8日(土)、9日(日)、10日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問

(5肢1択:49、5肢2択:9、5肢3択:2) 

B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:49、5肢2択:11、5肢3択:1、計算問題:1) 
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31) 

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:44、5肢2択:13、5肢3択:2、計算問題:1) 
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:55、5肢2択:11、5肢3択:2、計算問題:1) 
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31) 

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:54、5肢2択:12、5肢3択:2、6肢1択:1) 
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38) 
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:64、5肢2択:13、5肢3択:2、6肢1択:1)  

選択肢による振り分け

  第108回 第107回 第106回 第105回 第104回
5肢1択 415問 417問 419問 389問 371問
5肢2択 69問 61問 65問 74問 92問
5肢3択 11問 14問 7問 25問 29問
6肢1択 2問 4問 4問 2問 0問
7肢1択 0問 0問 0問 0問 4問
8肢1択 0問 1問 0問 5問 1問
9肢1択 0問 1問 1問 3問 2問
10肢1択 0問 0問 0問 1問 0問
12肢1択 0問 0問 1問 0問 0問
計算問題 3問 2問 3問 1問 1問

画像問題数の変化

  第108回 第107回 第106回 第105回 第104回
別冊に画像提示の
あった問題数
140問 134問 105問 114問 118問

画像実数の変化

  第108回 第107回 第106回 第105回 第104回
頭部CT 6 7 4 5 7
頭部MRI・MRA 8 8 7 18 9
胸部CT 19 17 18 9 9
胸部エックス線 19 15 19 8 17
心電図 5 7 4 6 9
心エコー 10 7 10 7 12
腹部CT 14 18 5 13 17
腹部エックス線 0 2 4 2 2
腹部超音波写真 4 4 0 7 2
消化管内視鏡 15 12 11 4 13
染色標本 30 21 15 26 13
外観 31 28 22 21 16
器具・手技 4 5 6 9 29
その他CT・MRI・
エックス線
24 15 7 9 19
その他 56 56 25 38 38
合計 245 222 157 182 212

※上記のように、別冊に画像提示のあった問題、画像実数ともに増加した。

問題冊子内で図や表を示す問題は107回とほぼ同様。
(108回:7問  107回:6問  106回:13問  105回:12問  104回:2問)

 

第108回医師国家試験 総評

平成26年2月8日から10日の3日間にわたり、第108回医師国家試験が施行された。初日となる2月8日は東京都心で45年ぶりの記録的大雪になるなど、全国で天候が荒れ受験生は大変だったようだ。しかし荒れたのは天候だけではなかった。108回は難化し、過去10年の最高難易度を誇る101回をも凌ぐ回だったと言えよう。何はともあれ、嵐のような3日間を駆け抜けた受験生の方々に敬意を表したい。本当にお疲れ様でした。

ここから一緒に108回を振り返っていこう。

 

①108回のトピック

・各論ブロックの難化
医師国家試験は各論ブロック(A、D、I)と総論ブロック(B、E、G)、そして必修ブロック(C、F、H)に分かれている。このうち、総論と必修の難易度は例年並みであったが、各論ブロック(特にA、D)での難化が顕著であった。1日目、2日目ともに最初に受験することとなるブロック(A、D)で手こずる問題が多かったため、受験生には心理的にも体力的にも厳しかったようだ。「模試のときは時間が余って見直しもできたが、本試験では時間が不足してしまった」という声を多く聞いた。

・試験冊子の乱れ
試験問題の長文化など作業が膨大になりすぎたためか、編集者が交代したためか、原因は不明だが、試験冊子内でいくつかの不可解な現象があった。

まず多くの受験生が戸惑ったのが、表紙に付けられた計算問題の例題でアニオンギャップの正解が間違っていたことだ(107回までの冊子では「18.0」となっているにもかかわらず、108回では「12」と誤った記載になっている)。また、108A-11と108I-20は一般問題の中にもかかわらず「72歳の男性。」と臨床問題ライクに作成されている。さらに、同一科目の類似テーマの問題が近くに配置されていることが多かった(従来であれば極力、科目をバラバラに配置する傾向にあった)。L type問題(後述)の出題もたった2問と、申し訳程度の出題となった。

質の向上により、近年の国家試験では不適切問題や採点除外問題は減少傾向にあるが、108回では試験自体にこうした突貫工事の跡が見受けられたため、合格発表のタイミングでも波乱が起こる可能性はある。

・医療従事者全体に関する出題の増加
実際の医療現場には多くの医療従事者がいる。従来もチーム医療の一環として公衆衛生での出題は散見されたが、108回では顕著であった。108B-3(保険薬局)、108B-39(救急救命士)、108C-16(医療ソーシャルワーカー)、108C-17(薬剤師)、108E-7(管理栄養士)、108G-20(言語聴覚士)、108H-1(保健師)、などが具体例である。
医療が多彩化し、さまざまな職種と接することが多くなっている現状を鑑みるに、この傾向は今後も続くと思われる。

②出題形式

選択肢の変化を示す。A typeとは1つ選ばせる問題、X2 typeとは2つ選ばせる問題、X3 typeとは3つ選ばせる問題、そしてL typeとは6肢以上の多肢選択問題のことである。

回数 108回 107回 106回 105回 104回 103回
A type 415 417 419 389 371 350
X2 type 69 61 65 74 92 106
X3 type 11 14 7 25 29 32
L type 2 6 6 11 7 10
計算問題 3 2 3 1 1 2

・X2 typeの増加とL typeの減少
X2、X3 typeに関してはここ数年減少傾向が続いたが、108回ではX2 typeは増加した。一方、L typeは2問と著減している(ともに6肢)。L typeは実質的にA typeとそこまで受験生の負担は変わらないことが多いため、結果としてはX2 typeの増加が目につき、やや解きにくく感じた受験生が多いようだ。

・画像の増加
画像問題数と画像点数の推移を示す。

  108回 107回 106回 105回 104回 103回
画像問題数 140 134 105 131 117 100
画像点数 245 222 157 182 212 158

107回で過去最高を記録した画像問題数、画像点数は、108回でその記録をさらに更新した。画像の内訳として目立ったのはなんと病理標本。出題数は30点であり、107回より9点も増加している。実は108B-16のように、画像問題でなくとも病理知識は出題がある。どうしても苦手意識を抱えてしまいがちな画像種別なため、大学での実習段階からコツコツとした学習をおすすめしたい。

③出題科目

内科では呼吸器の出題数が減少した。他はここ数年並みの出題バランスである。
小児科は出題数が増加した。また、救急の出題数も増えている。これらの煽りを受けて減少に転じたのがマイナー科目である。ただし、マイナーは後述のように難易度の高い問題が多かったため、少数精鋭の選りすぐった出題があったと言ってよい。107回で出題数が激減し、108回での趨勢が関心を集めていた産婦人科であるが、問題数としては例年並みに戻った。今後も40問前後の出題が見込まれるため、確実な対策が要求される。公衆衛生も出題数は例年並みであった。
その他で言えば、外科や栄養学の出題は増えている。特に108B-37や108H-29のような、外科手術と術後の栄養を絡めた出題はきわめて臨床的であり、108回の特徴とも言える。

④一般問題

一般問題でも主に各論で難問が目立った。108D-12はt(14;18)転座が濾胞性リンパ腫でみられることをダイレクトに問うているが、他選択肢にマントル細胞型リンパ腫も入っており、単なる消去法では難しかった(107I-13で類題が出ているため、残りの3肢は除外できる)。また、108E-25では土中での腐敗速度、108I-2ではむずむず脚症候群についての問題があり、過去問では太刀打ちできないレベルであった。
また、ここ数年の傾向である、「臨床問題であっても一般知識を問うなら、一般問題として作成する」という流れも引きつづきみられた(108A-8、108I-36など)。ただ、その流れを推し進めすぎたのか、前述のように108A-11と108I-20は作り方が臨床問題そのままにも関わらず一般問題の中に挿入されており、奇異に感じた。

⑤臨床問題

臨床問題の最大の特徴としては、その出題内容の多様さである。国試史上初出題の疾患がいきなり正答肢になることもあった(108A-31のMachado-Joseph病や108G-56の亜急性壊死性リンパ節炎など)。また、検査法についても末梢血白血球FISH法検査(108A-29)や神経伝導検査(108B-60)を実際に画像として提示していた。面食らった受験生も多いはずである。

難易度が特に高かったのは、神経内科とマイナー(中でも耳鼻咽喉科、整形外科、皮膚科)である。加えて、これらの科目は苦手意識を感じる医学生が多いため、苦しめられたようだ。

とはいえ、従来からのスタンダードな出題も多い。例えば108D-55は「温泉」や「ヒメネス染色」といった古典的キーワードを並べてレジオネラ感染症が、108I-63では3年連続(106D-47→107D-30→108I-63)で左室駆出血流速パターンを提示して大動脈弁狭窄症〈AS〉の対応が問われた。こうした問題を確実に得点することが重要となる。

⑥必修問題

必修問題は「医師としての基本的姿勢を含めた基本的診察能力を主題」とすることが定められており、合格基準が、80%の得点率、という絶対基準となっている。それゆえ受験生が最も緊張するブロックとも言える。108回の必修問題は全体的に妥当な出題であり、確実に実力が反映される問題構成であった。

印象に残ったのは108C-12。英語問題であるが、asterixis(106B-49-eで既出)以外は難易度の高い英単語であり、かなりの難問であった。また、108C-28でJapan coma scaleを、108F-20でGlasgow coma scaleをそれぞれ算出させており、それぞれ臨床問題に配置して6点分もの重みを持たせたことが特筆される。

医療面接や医療倫理に関する出題は正誤の判別に迷うものがほとんどなかった。また、108H-11では本格的な医学史の出題があった。

なお、107回でも連問(107B-49~51や107E-58~60)で出題された「高齢者とクスリの副作用」というテーマであるが、108回では必修臨床問題の中でも出題が散見された。108C-29、108F-26などがよい例である。必修に関わらず、クスリの副作用に関する問題は全体的に多く、高血圧や糖尿病に対する薬剤とその副作用は確実に押さえておくべきと言えよう。

まとめ

CBT試験が本格化し、2~3年生からの早期学習が一般的となった。そのため近年の医師国家試験問題は難化しているにも関わらず、合格最低ラインが上昇している。医学部全体のレベルが上昇しているのである。このことを受けて、108回では各論を中心に問題の難易度を全体的に高めた可能性がある。

108回の合格ライン設定については3月の発表が待たれるが、問題自体が難しくなっても医師国家試験は必修問題を除き、相対評価である。ゆえに皆が解ける問題を確実に落とさないような『足並みを揃えた学習』が合格につながる。各論が難しくなったとしても、総論で得点を紡ぎ出そう。どんな問題が出題されても泰然自若と構え、医師という目標に向け邁進すればよいのである。

ただし、次年度以降の受験生は、より広範囲の知識をより深く習得していく必要があることに間違いはない。医師国家試験は、過去問を単に演習して暗記する従来型の学習では到底立ち向かうことのできない試験となった。より早期から学習を開始し、臨床実習にも足繁く通い、より本質的な学習をされたい。また、大学での進級試験や卒業試験も必ず国家試験に活きてくる。すべてのことに意義があると信じ、突き進んでほしい。

私たちMECも既存の教材に甘んじず、講座を受講した方々が少しでも安心して国家試験に臨めるよう、より深く、より分かりやすく、より実践的に変革を遂げていく。今後のMECに期待していただきたい。私たちも皆様の積極的な参加を期待している。

2014年2月10日 メック講師 Dr.穂澄

第107回医師国家試験

実施日:2013年2月9日(土)、10日(日)、11日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:47、5肢2択:9、5肢3択:4)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:49、5肢2択:10、5肢3択:1、9肢1択:1、計算問題:1)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:42、5肢2択:13、5肢3択:4、6肢1択:1)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:52、5肢2択:11、5肢3択:3、6肢1択:1、8肢1択:1、計算問題:1)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:60、5肢2択:6、5肢3択:2、6肢1択:1)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:67、5肢2択:12、6肢1択:1)

第107回医師国家試験 総評

平成25年2月9日から11日の3日間にわたり、第107回医師国家試験が施行された。ブロックの構成や問題の並び順については106回を踏襲する形で出題された。

107回の特徴を一言でいうならば「深みがあるが解きやすい問題」であった。従来の問題はテーマ自体も難解で問題も難しいか、テーマ自体が平易で問題も簡単か、の2つに大別できた。が、107回は平易なテーマであっても作り込みの努力が随所に認められるものや、難解なテーマであっても選択肢から正答にたどり着くことが十分に可能な問題が多かった。

この事実を提示すべく、具体的に形式面・内容面の2つに分け、107回国試を紐解いていきたい。

形式面

まずは選択肢の変化を示す。

回数 107回 106回 105回 104回 103回
A形式 417 419 389 371 351
X2形式 61 65 74 92 106
X3形式 14 7 25 29 32
L形式 6 9 11 7 9
計算 2 3 1 1 2

106回とほぼ変化が見られなかった。A形式(5肢から「1つ選べ」という形式の問題)数は単調増加を見せていたが、107回では2問減となっている。X2、X3形式(5肢から「2つ選べ」「3つ選べ」という形式の問題)は75問と微増。L形式(多肢選択問題)は変化がなく、計算問題が2問になった。

続いて問題指示であるが、106回のトピックであった「現時点」を問う問題は8問(106回比22問減)に留まった。ただし、「現時点」問題の進化形として107回では「××と○○を行った。次に行うのはどれか」というタイプの問題が増加した。好例はB-48(「気道確保を行い抗菌薬を投与し、集中治療室に入院させた。治療として適切なのはどれか。」)や、G-66(「病院到着直後に輸液と酸素投与とが実施されている。優先的に行うべきなのはどれか。」)、I-62(「抗菌薬の投与とともに行う処置で適切なのはどれか。」)である。臨床医の視点として重要なのは時々刻々と変動する医療現場の緊張感を鋭敏に肌で感じ取り、その場その場にふさわしい行動をとることである。「Aという疾患なら治療はB」という1対1対応の記憶ではなく、「Aという病態の患者に対してはBの後にCとD、そしてEを行った後、根本治療としてFを行う」というような「一連の臨床ストーリーを明確にイメージできているか」が今後の合否を分けることとなろう。

 続いてもう1つの大きなトピックとして画像数の増加が挙げられる。以下に画像数の変化を示す。

続いてもう1つの大きなトピックとして画像数の増加が挙げられる。以下に画像数の変化を示す。

  107回 106回 105回 104回
別冊に画像提示の
あった画像実数
222 157 182 212

ここ2年ほど画像数は単調減少にあったが、107回では著増した。106回比だと1.4倍である。中でも大きなウェイトを占めているのはCT。出題数が、28点(106回)から46点と1.6倍に増加している。特に従来の水平断に加え、A-44、D-3、D-34、D-56では冠状断、矢状断も提示されている。水平断と異なり情報量が多く、かつ見慣れないスライスということもあり、難しく感じた受験生が多かったようだ。画像問題に対する苦手意識を取り払い、日々たくさんの画像と接してほしい。

他に挙げられる特徴として、「リスクファクター」を問う問題が増えている。従来「危険因子」として出題された問題と実質的には変わらないのだが、A-4、B-1、B-57、D-12、F-14、I-27など全て合わせて6問出題があり、過去問の同様の問題と比較しても増加している。また、HbA1cは2012年より従来のJDS値から国際標準値であるNGSP値を採用することとなったが、それを受けて国試でもNGSP値のみの記載となった。

内容面

●出題科目について

科目による問題数について分析する。若干の変動はみられたが、今年も例年並みの科目別分布となった。当然ながら国家試験合格にはオールラウンドな対策が必須となる。出題数が少ないからといって学習がおろそかになる科目があってはならない。
その上で107回の変化を簡単に述べておく。循環器、内分泌・代謝、アレルギー疾患・膠原病・免疫病分野で106回よりも数問ずつ問題数が増えたため、内科の出題はやや増加した。その分、産婦人科の問題数がやや減少している。マイナー科目では泌尿器科と放射線科の出題数が増加を見せ、耳鼻咽喉科に若干数の減少を認める。小児科と公衆衛生は例年並みの出題数となった。

●プール問題について

過去には過去問と同一の画像を使用し、症例文に少し変化をつけただけであった問題が散見されていたが、107回ではほぼ姿を消した。中にはG-48(尋常性天疱瘡の診断;95C-31のプール)のように同一画像を使用する問題や一般問題のうち選択肢のいくつかが過去問のプールであるものも存在したが、新作問題が圧倒的多数であった。結論するに、過去問を暗記するだけの学習はもう通じなくなっていると言える。あくまで過去問を題材にして病態を考える習慣をつけることで応用力を身につける、という学習が望ましい。

●禁忌肢について

禁忌肢については公表がないため断言はできないが、A-27(塩化カリウムの急速静注)、D-13(妊娠高血圧症候群にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)、G-58(脳圧亢進の疑われる状況下での腰椎穿刺)など、明らかなものは10個程度散見された。禁忌か否かの判定に迷う微妙な選択肢もあったが、総じて禁忌単独による不合格を必要以上に恐れる必要はなさそうだ。

●トピック的な出題・久しぶりに登場した疾患について

ここではトピック的な出題についてまず見てみる。始めのAブロックで多くの受験生を悩ませたのがA-5であろう。生物学的製剤(抗TNF-α抗体製剤)を用いたCrohn病治療の対象とならない患者を問うているが、難しい。また、D-12は喫煙によってむしろ潰瘍性大腸炎は抑制されるという事実を問うているが、斬新な問題である。D-56(腸腰筋膿瘍)は臨床ではしばしば目にする病態である割に、従来の国試では扱いがなかった。造影CTの冠状断像を読み取らせる本格的な問題である。G-63~65はサリン散布を考えさせる連問であった。昨今テロ対策への関心が高まっており、それに即した出題であったといえよう。

他方、80回台や90回台に出題されたきり沈黙を保っていた問題がリバイバルを果たすことも、近年の国試の特徴である。107回でもB-20(交感性眼炎;88D-42以来)が出題されていた。基本病態を身につけた後は時間の許す限り、広く浅くでよいので様々な疾患概念に慣れ親しむことも重要だ。

●ガイドライン改訂について

107回国家試験はガイドライン改訂の年でもあった。いくつか新ガイドライン項目が加わったが、そこまで突拍子もない出題は見当たらない。G-34(ヘプシジン)、I-32とI-39(ともに視神経脊髄炎)程度であった。なお、ともにMEC冬模試では予想問題として出題しており、対策に死角はなかった(模試の解説講義でも解説している)。

●必修問題

必修問題は「医師としての基本的姿勢を含めた基本的診察能力を主題」とすることが定められており、合格基準が80%の得点率、という絶対基準となっている。それゆえ受験生が最も緊張するブロックとも言える。107回はCブロックを難しく感じた受験生が多かったようだ。Fブロックは例年並みであり、HブロックはCブロックほどではないが、やや難といった印象。

いくつか具体的な問題を取り上げたい。まずは実際のベッドサイドでの手技を試す問題。C-10(採血手技について)、C-15(適切に管理された中心静脈カテーテルの入れ替え時期)、F-25(尿道カテーテル留置後の対応)、H-17(静脈留置針による末梢静脈路の確保について)などであるが、大学時代の病院実習をどれだけ丁寧に行ってきたか、4月から即戦力として使える研修医になれるかどうか、が試されている。

続いて医療倫理関係の問題。従来から多数出題があったが、107回ではF-15(研修医の学会発表における不正行為)や、H-23(誤容量を処方してしまった際の担当医が患者にかけるべき言葉)など、医師として以前に一人の人格としての判断を問う問題が散見された

その他、医学英語はH-20で1問見られたが、英語というよりも放射線科の知識が試される問題であった。また医学史は出題がなかった。

むろん中には難しい問題もあり受験生を悩ませた。F-10(凍結切片による迅速診断時の組織の取扱い)はその好例であろう。また、C-27(虚血性心疾患を疑う患者で他に実施すべき検査)、F-27(心嚢水貯留が著明な患者の症状緩和のためまず提案すべき治療)は微妙な判断を問われており迷ったようだ。

多くの大学では5年生から6年生前半でBSLが行われることと思う。国試直前の6年生や既卒生に話を聞くと「あのときもっと見ておきたかった」と後悔する向きが多いようだ。後悔先に立たず。臨床実習は6年間の医学部生活の中で最も貴重な時間と言っても過言ではない。この貴重な時間を有意義に過ごしていただきたいと心から願う。

●一般問題

ここ数年の国家試験では「確実な知識を問う問題」と「臨床医的な視点を問う問題」の二分化が進んでおり、前者を一般問題で、後者を臨床問題で、と棲み分ける趣旨が明確となっている。そのためか、「知っているかどうか」をダイレクトに問うてくる一般問題を難しく感じた受験生が多かったようだ。すでに述べたように、国試の流れは確実に臨床傾向にあるが、その礎には確固たる知識の存在がある。「なんとなくフィーリングで」問題を解き進めることがないようにしてほしい。覚えることは最小限にしつつも、覚えなくてはならない知識は絶対に譲歩することなく徹底的に覚える、というメリハリが重要だ。

なお、A-19((腎生検から読み取る)膜性腎症の原因)やI-13(急性前骨髄球性白血病にみられる染色体異常)のように「診断さえつけば一般問題の知識で解ける問題」は臨床ではなく一般問題として出題しようという意図は引き続き見られた。

●臨床問題・長文問題について
 臨床問題の設問種類の内訳とその推移を以下に示す。

回数 107回 106回 105回 104回 103回
診断 33 37 50 39 51
治療・対応 105 103 97 85 82
検査 34 31 26 44 44
症候・病態 66 65 68 73 56
その他 12 14 9 9 17

ほぼ106回と同数であることに気づくことと思う。ただし、診断を問う問題が減少していることは特筆に値する。診断をつけられることは当然として、その一歩先、過去問のさらに先を読むことが重要な対策となる。

続いて長文問題(総論で3連問×10、必修で2連問×10の合計50題が出題される)であるが、107回の特徴として、長文問題の長文化が挙げられる。総論の10問の症例文を行数で計算してみた。106回が平均14.9行なのに対し、107回は20.4行であり、なんと平均で5.5行も症例文が増加していることとなる。10問分でいえば55行である。国家試験は3日間、全9ブロック、500問と膨大な量を解かねばならない試験である。尋常でない気力と体力を必要とする中、この増加は確実に効いてくる。次年度以降の受験生の方々には長文に対して、要点を漏らさずスマートに読み解くトレーニングをお願いしたい。

まとめ

107回の特徴を冒頭で「深みがあるが解きやすい問題」と述べた。ここまでの記述から分かっていただけたかと思うが、107回国試は診断や細かな知識に拘泥せず、試験冊子の先にいる患者の姿が明確になっているかどうか、が重要視された試験であった。問題文が長文化しているため、膨大な情報量から必要なもののみをピックアップし、頭の中に病態像を構築、そして患者の退院へ向けて行うべきことに優先順位をつけ、秩序立てて医療を進めていく姿勢が要求される。極めて高度であるが、この流れを1つ1つの問題で確実に踏襲できていれば問題としては解きやすさを感じられるよう親切な作り込みが行われていた。その意味で「深みがあるが解きやすい問題」なのである。

次回以降の国家試験を受験される方はこうした出題者の要求してくる深みと戦っていく必要がある。医学知識はただでさえ膨大であるため、いわんやその知識間のリンクをつけ、病態像を作り込んでいくとなると独学ではなかなか難しい。是非、周囲の友達とディスカッションを行ったり、病院実習において様々な経験を積むことで楽しみつつ実力を向上させていって欲しい。MECでも皆さんが難しいと感じる点、分かりにくいと感じる点を分析し、少しでも効率の良い学習の手助けとなるよう研究に研究を重ね、講義を行っている。是非とも我々講師を、MECを、良い意味で利用していただき、将来の目標に向け日々前進していっていただきたい。

2013年2月11日 メック講師 Dr.穂澄
(2月12日一部追記)

第106回医師国家試験

実施日:2012年2月11日(土)、12日(日)、13日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:45、5肢2択:13、5肢3択:2)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:52、5肢2択:6、5肢3択:2、6肢1択:2)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:44、5肢2択:13、5肢3択:2、9肢1択:1)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:59、5肢2択:7、6肢1択:1、12肢1択:1、計算問題:1)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:57、5肢2択:9、5肢3択:1、6肢1択:1、計算問題:1)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:62、5肢2択:17、計算問題:1)

第106回医師国家試験 総評

106回国家試験もようやく終わりました。3日間で解いた500問は模擬試験とは比べものにならないほど辛く、かつ長丁場だったと思います。大変お疲れ様でした。合格発表が気になるはずですが、今皆さんに課せられていることは十分に休むこと。4月から1人でも多くの患者さんを支えることができるよう、存分に羽を伸ばして下さい。ここで今回の国試を一緒に振り返ってみましょう。

*   *   *

平成24年2月11日から13日にかけて第106回医師国家試験が施行された。ブロックの構成や問題の並び順については105回を踏襲する形で出題され、内容も全体的に癖のない良問から構成されていた印象である。以下、詳しく検討したい。

出題形式

出題形式で何といっても特筆すべきなのはA形式(「1つ選べ」という形式の問題)数の増加であろう。以下の表を見ても明らかなように、X2、X3形式(「2つ選べ」「3つ選べ」という形式の問題)は単調減少をみせており、反面A形式は単調増加をみている。L形式(多肢選択問題)は著変なかったが、過去最大である12択の問題がE68で登場した。XX形式(正解数を指定しない問題)の出題は今年もやはり見送りとなった。

回数 106回 105回 104回 103回
A形式 419 389 371 350
X2形式 65 74 92 106
X3形式 7 25 29 32
L形式 9 11 7 10

106回で急増した問題パターンとして設問文に「現時点(で)の」という文句を付け足すものが挙げられる。実際、100回~105回の3,000題で合わせて7問しか出題されていないのに対し、106回の500題の中では30問もの出題があった。これは一見単なる形式面の変更であり、さほど重要性を持たないようにみえる。が、以下でも示すように医師国家試験合格後に研修医として勤務していく上での姿勢を問う、実戦的な問題作成傾向と捉えたい。自分1人では手に負えない問題が生じ、指導医をコールしたが、到着まで何とかもちこたえねばならない。あるいはローテートしている科とは異なる科の問題が起き、他科をコンサルトしたい。専門医しか知らないような重箱の隅をつついた知識は無くとも、こうした場合に円滑に医療のプロセスに貢献するために行うべきことは何か。このような「現時点(で)の」行動を問うた、極めて臨床に即した問題なのである。この姿勢は研修医の言動の問題を扱ったC22などにも認められる。今後の動向に注目したい。

なお、計算問題はE69にBMIを算出させる極めて基本的な問題、G69に動脈血中の酸素含量を求める本格的な問題、I80で尿酸排泄率を求める極めて専門的な問題が出題され合計3題であった。特にE69は臨床問題で計算問題が出題されたことが新しい。

内容面

さて、続いて内容面の検討に移る。106回は「確実な知識を問う問題」と「臨床医的な視点を問う問題」の2分化が進んだ、というのが率直な意見である。

前者の好例はD8(0-IIc型胃癌の定義について)やE29(肝吸虫症において増加する値)などである。これについては105回からすでにその徴候が見られ始めていたが、細かな知識を問うていた80回・90回台が部分的に再来しつつあるとも言えよう。プール問題も直近ではない90回台からのものが散見された。例えばWernicke失語を問うたD38は96C16~18を1つにまとめたものであるし、上腕での血圧測定の手技を問うたF11は99B16と94A48を解いていれば自信を持って解答に至ったはず。また、体外受精・胚移植の適応となるものを問うたG37は95A120のプール問題である。97A45以来10年ぶりとなるCharcot-Marrie-Tooth病(A54)や、臨床問題としては85B89以来となるCelsus禿瘡(I73)の出題もあった。

他方、「臨床医的な視点からその場の対応を問う問題」としては、異食症を呈する鉄欠乏性貧血をテーマとして扱ったE64~66、鼻出血に対して電話での問い合わせから来院後の急変までの対応を問うF30~31、平熱より少し高い熱感を主訴に来院した高齢男性に治療の必要性がないことを説明するG62などを挙げたい。これらはいかに足繁く病棟にいる患者さんのもとに通い、熟練した臨床医とのディスカッションを行っているかで差のつく問題と言える。

科目ごとの出題数についてはほぼ例年なみであった。ただし、耳鼻咽喉科と泌尿器科は若干出題数の増加を認めている。反面、精神科については減少した。また、公衆衛生では2点ほど特色があった。1つ目は「○○年時点の」などと銘打った統計問題が増加したことである。B25, B39, E7, E10, E32, H16などがそれに該当する。これまでも105G68や104B22などで統計データの出典年度を記載していたことはあったが、記載のないものも多く、統一されていなかった。今回は全て統一する方針にしたのであろう。出典年度は2005~2008年が今回は多かったため、次回以降の確認すべき統計値の1つの目安となった。2つ目はターミナルケア・緩和ケアについての繰り返しの出題である(C30~31, E41, G26, H35~36など)。日本の現代の医療事情を反映した問題と言えよう。引き続き要注意である。

ここで新しい概念、トピックについても言及したい。まず2011年3月の東日本大震災を受け、106回最大の焦点の1つと考えられた放射線科についてであるが、出題数自体は例年並みであった。ただし、E18で放射線の職業被ばくや公衆被ばくの線量限度に用いる単位についての出題があったことは特筆に値する。またステロイド抵抗性の重症潰瘍性大腸炎にサイトメガロウイルスが関与しているという事実(A9)、アステレキシス(B49)、エンタカポン(COMT阻害薬)(D53)、胃GISTでKIT陽性(I22)などは過去の国試にはなかった出題である。正解とはならなかったがMRIのT2*強調像(B43)、Mondor病(D27)、ヘプシジン(I20)なども選択肢に垣間みられた。これまでの国試に出題されていない事項であり、次回以降を見据えて対策をしたい。

禁忌肢と思われる肢については「地雷」的なものはなくなり、明らかなものが多かった(E43で出題された造影剤アレルギー既往の患者さんへの静脈性腎盂造影など)。ここ数回の国試を鑑みるに、禁忌単独での不合格を心配する必要はほとんどないと言えよう。

必修問題

必修問題は導入以来最も素直な構成だったと言える。むろん、F22(頸髄損傷患者で可能と考えられる動作)、F27(急性胆管炎患者の循環状態の重症度を評価する検査)、H7(長期入院中の中学生の療養環境を向上させるために最重視すべきもの)など難解な問題が無かったわけではない。が、医療面接の問題を中心に選択肢の判別がしやすい問題が多かった。医学の本質と関係の無い文字面だけでの選択により1人の医師の1年間を奪ってしまうのは酷である。その点から必修問題が明瞭化したことは歓迎すべきことと言えよう。むろんその反面、確実な知識で解ける問題については落とせなくなった。万全な対策が望まれる。

その他、医学英語はC11で1問みられたが、無理のない出題であった。また医学史は出題がなかった。

107回へ向けて

繰り返しになるが、106回国試は現在の日本の医療事情を反映した実戦的な良問が多い。「国試対策」「臨床実習」のように分けて考えるのではなく、一医療人として日常的に経験する全てのことが臨床実習、卒業試験や国家試験の合格、さらには医師としての活躍という一連の流れに密接に関わっていることを自覚していただきたい。

このことを元に、107回国試に向けて具体的には以下の3つを提案して締めくくりとする。

①満遍ないスタンダードな学習

どうしても試験が迫ってくると出題されやすい順の学習となり、学習が偏りがちとなる傾向にある。また、答えの暗記に終始したり、キーワードから診断をはじき出すような学習の一辺倒になってしまう受験生が多い。なるべく早期から学習を開始し、幅広い範囲の医学的現象を病態生理に基づいて丁寧に整理していくこと。また難問・奇問の類に拘泥するのではなく、あくまでスタンダードな良問をこなすこと。これらが重要である。

②臨床実習を軽んじない

勉強会などが本格化してくると、臨床実習をしている時間がもったいなく感じることがあることは否定しない。外来や手術の見学に膨大な時間がとられてしまう現状の医学教育を全て肯定するわけではない。ただし、実際に体を使って覚えた知識というのは忘れないものである。理屈では説明のつかない勉強がそこにはある。臨床実習には積極的に参加し、患者さんに傾聴し、現役臨床医とディスカッションをし、手技や器具に慣れ親しむことをすすめる。

③質のみならず量にもこだわった過去問演習

すでに述べたように90回台からのプール問題も多く出題されている。精選された良問を丁寧に解き、病態に対する理解を深めることも大切だが、それと同時にできるだけ多くの問題をこなし腕力をつけてほしい。その点から質のみならず量にもこだわった学習をすべきであろう。MECではこの双方に留意した教材を用意し、盤石な土台構築の助けとなるよう配慮している。

*   *   *

今回受験された方で最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。今後の皆さんの活躍を心より願っています。また107回以降を受験される方へ。4月からの講座でも今回示した最新の傾向をふまえ、MECでは各講師が工夫をこらした講義を行って参ります。教材も改良を重ね、スタッフ一同、一人でも多くの方をサポートできるよう、努めて参る所存です。ともに頑張りましょう。

2012年2月13日 メック講師 Dr.穂澄

第106回医師国家試験 問題形式別の総評

一般問題

基本的な問題と難解な問題とがほどよく混合されており、全体としてバランスの取れた構成だったと言える。

前者の例として挙げたいのは全身性炎症反応症候群〈SIRS〉の診断基準を問うたB15である。卒業試験などで見かける常連問題であるが、意外にも国家試験で登場したのは初。過去問にないとは言え、基本的知識であり確実に解けねばならない。一方、後者の例は「ERGで律動様小波〈OP〉が減弱する眼疾患はどれか。」という一見暗号とも取れるような眼科問題I13である。こうした問題は正答率がかなり低く出る。時間をかけず、次の問題へ進むとよい。

なお、106回の一般問題では実質的な臨床問題が数多く出題された(D14, I7, I8など)。これらは一般問題ながら病歴や画像が提示されている問題であり、「○歳の×性。」のような書き出しを追加すると臨床問題となる出題である。105回でも垣間見られた傾向であったが、いわゆる「診断さえつけば一般問題の知識で解ける問題」を臨床問題ではなく一般問題として出題することで棲み分けをしよう、という出題者の意図と考えられる。

また、画像を5つ並べて考えられるものを問う問題(B6, D10, I24など)も引き続きみられ、一般問題でも常に病態や画像読解に留意しておく必要がある。

臨床問題

必修問題、長文問題を含む臨床問題250題の設問形式について、出題数の推移を追ったのが以下の表である。一瞥して分かるように「治療・対応」を問う問題が単調増加している。ただしこの「対応」という表現は曖昧さを含んでおり、場合によっては検査のことを指していたり病態について考えさせたりすることもあるため注意が必要である。

その他の形式については傾向が安定しないが、「診断を問う問題は一定数出題され続けている」という事実を付記しておく。「病態生理さえ分かれば十分」と誤解している受験生が多いが、まずは診断をつけられることが臨床問題へのアプローチの第一歩となる。同一疾患が続けて掲載されている問題集(配列で診断が分かってしまう)での学習ではどうしてもおろそかになりがちな面であり、留意されたい。

  106回 105回 104回 103回
診断 37 50 39 51
治療・対応 103 97 85 82
検査 31 26 44 44
症候・病態 65 68 73 56
その他 14 9 9 17

診断が既についており、その上でさらなる深みを問う問題は105回で多く出題されたが106回では数題に留まった。ただしD44のように提示した胸部エックス線の読影所見まで本文で示してくれる親切な問題も見受けられた。

長文問題

長文問題は総論ブロック(B, E, G)で合計30題(3連問×10)、必修ブロック(C, F, H)で合計20題(2連問×10)の出題があった

特徴として、冒頭で提示する情報量の減少が挙げられる。G65~67などがその好例であろう。従来長文問題というと現病歴、既往歴、現症、検査所見などが冒頭で大量に示されており、その情報処理能力を問うことが大きな目的であった。だが通常の臨床問題の長文化に伴い、その任からはお役ご免となりつつあるようだ。

その代わり、CBTの4連問のように少しずつ検査所見や画像を小出しにする形式がトレンドと言える(C28~29、E61~63、F30~31など)。これはここ数年の傾向であり、長文問題に取り組む際は通常の臨床問題とは頭を少し切り換え、プロセスを意識することを勧める。

2012年2月16日 メック講師 Dr.穂澄

第105回医師国家試験

実施日:2011年2月12日(土)、13日(日)、14日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:40、5肢2択:14、5肢3択:5、9肢1択:1)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:45、5肢2択:12、5肢3択:4、8肢1択:1)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:43、5肢2択:9、5肢3択:5、6肢1択:1、8肢1択:1、9肢1択:1)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:54、5肢2択:9、5肢3択:5、9肢1択:1)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:46、5肢2択:17、5肢3択:4、6肢1択:1、10肢1択:1)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:61、5肢2択:13、5肢3択:2、8肢1択:3、計算問題:1)

第104回医師国家試験

実施日:2011年2月12日(土)、13日(日)、14日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:40、5肢2択:15、5肢3択:4、7肢1択:1)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:41、5肢2択:10、5肢3択:10、計算問題:1)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:44、5肢2択:14、5肢3択:2)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:52、5肢2択:14、5肢3択:3)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:45、5肢2択:14、5肢3択:7、7肢1択:2、8肢1択:1)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:49、5肢2択:25、5肢3択:3、7肢1択:1、9肢1択:2)

第103回医師国家試験

実施日:2009年2月14日(土)、15日(日)、16日(月)の3日間実施。

1日目

A 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:37、5肢2択:15、5肢3択:4、7肢1択:1、8肢1択:1、10肢1択:2)
B 13:15~15:00 105分 62問 総論 一般:40問・臨床:10問・長文(3連問×4):12問
(5肢1択:40、5肢2択:17、5肢3択:4、計算問題:1)
C 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

2日目

D 9:30~11:30 120分 60問 各論 一般:20問・臨床:40問
(5肢1択:38、5肢2択:13、5肢3択:6、7肢1択:2、8肢1択:1)
E 13:00~15:00 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:42、5肢2択:17、5肢3択:8、8肢1択:2)
F 16:00~17:00 60分 31問 必修 一般:15問・臨床:10問・長文(2連問×3):6問
(5肢1択:31)

3日目

G 9:30~11:30 120分 69問 総論 一般:40問・臨床:20問・長文(3連問×3):9問
(5肢1択:43、5肢2択:19、5肢3択:6、計算問題:1)
H 12:45~14:00 75分 38問 必修 一般:20問・臨床:10問・長文(2連問×4):8問
(5肢1択:38)
I 14:40~17:00 140分 80問 各論 一般:40問・臨床:40問
(5肢1択:51、5肢2択:25、5肢3択:4)

試験会場

※会場名をクリックすると各HPへ移動します。

  109回 110回 111回
北海道 北海道:札幌コンベンションセンター 北海道:札幌コンベンションセンター 北海道:TKP札幌駅カンファレンスセンター(ベルヴュオフィス札幌)※予定
東北 宮城:仙台卸商センター
産業見本市会館サンフェスタ
宮城:仙台卸商センター
産業見本市会館サンフェスタ
宮城:仙台卸商センター
産業見本市会館サンフェスタ
関東信越 東京:大正大学巣鴨校舎
東京:NTT中央研修センタ
新潟:日本歯科大学新潟生命歯学部
東京:大正大学巣鴨校舎
東京:NTT中央研修センタ
新潟:日本歯科大学新潟生命歯学部
東京:大正大学巣鴨校舎
東京:明治学院大学 白金キャンパス
新潟:日本歯科大学新潟生命歯学部
東海北陸 愛知:愛知学院大学日進キャンパス
石川:石川県青少年総合研修センター
愛知:愛知学院大学日進キャンパス
石川:石川県青少年総合研修センター
愛知:愛知学院大学日進キャンパス
石川:石川県青少年総合研修センター
近畿 大阪:桃山学院大学 大阪:桃山学院大学 大阪:桃山学院大学
中四国 広島:広島サンプラザ 広島:広島県立広島産業会館 東展示館 広島:安田女子大学
四国 香川:サンメッセ香川 香川:サンメッセ香川 香川:サンメッセ香川
九州 福岡:第一薬科大学
熊本:熊本保健科学大学
福岡:九州共立大学
熊本:熊本保健科学大学
福岡:第一薬科大学
熊本:熊本保健科学大学
沖縄 沖縄:自治研修所 沖縄:浦添市産業振興センター・結の街 沖縄:カルチャーリゾートフェストーネ※予定

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