【青森】つがる総合病院 1年目 熊原 遼太郎医師

2017/03/30

vol41-tsugaru-topb

vol41-tsugaru-top

大都市部・有名病院以上の
研修環境で、確実に
手術&手技をスキルアップ

つがる総合病院に入職したのは、6年生の4月にクリニカルクラークシップで1カ月間、実習を経験したのがきっかけです。学生が現場の医療チームの一員として参加する臨床実習の中で、研修医が一線に立って豊富な症例を経験しながら、手技も積極的に手掛ける姿がとても印象的でした。
私はサッカーをしていて、スポーツ医療の現場に携わりたいという思いから、進路は整形外科に決めています。そのため、初期研修の段階から「外科手術を数多く経験したい」、「手技では他の研修医に負けたくない」という気持ちがありました。初めは地元の千葉に戻って首都圏の有名病院で研修することも考えたのですが、つがる総合病院の実習を経験したことでその思いは吹き飛んだのです。研修医が執刀医となり、主体的に手術に臨んでいる姿を見て、「ここで研修すれば確かなスキルアップができる!」と強く感じました。
青森県は都会に比べると病院数や医師数が少ないだけに、自分が「医師として必要とされていること」を強く実感できます。その上、経験できる症例は多彩で数も多く、初期研修の環境は大都市圏や知名度の高い病院以上のものがあると感じています。

ステップアップしながら成長!
1年次の当直は17~23時まで

つがる総合病院は2年間の研修を通して、研修医が段階的に成長できる環境が整っています。例えば当直については、1年目にはウォークイン患者の多い17~23時の時間帯で、指導医のサポートの下、月5~6回入ります。2年目になると17~翌8時までの当直を研修医1人で担当します。
1年目の当直では、救急搬送も含めて多い時には30人以上の患者を診ることもあります。重症例以外は基本的に研修医がファーストタッチから対応し、問診を取り、必要な検査を入れるという一連の流れを研修医主体で行います。実践重視の学びによって、今では、アドレナリン投与やルート確保等の指示を出しながら、CPAにも主体的に対応できるようになりました。
17~23時までの当直と聞くと、「時間が短いのでは」と感じる人もいるかもしれませんが、実際はその時間帯に一番多くの患者さんが受診します。地域の基幹病院として全ての救急車を受け入れているので、必然的に症例が集まってきます。それを研修医2人で担当するので、“短い時間の中で凝縮した学び”が得られます。
当直明けは1時くらいまで医局で、当直で行った検査や診断の中身について上級医の先生に確認し、疑問点はその日に解決しています。また、全科当直なので、各科のスペシャリストからレクチャーを直接受けられるので、復習の機会が充実しています。現場を通じた実践的な学びを蓄積できるのです。

vol41-tsugaru-b

交通外傷で即応できる判断力
患者さんの人柄の温かさに触れる

昨年末の日直時に、スリップ事故による交通外傷で、10分間で5台の救急車が搬送されたことがありました。受け入れ後は迅速なトリアージとコンサルトが求められるので、私はそれぞれの患者さんにすぐにエコー検査をし、出血の有無をはじめバイタルサインをチェックしました。頸髄損傷の重症患者さんは麻痺の部位を判断し、迅速にCTを撮り、呼吸麻痺による気管挿管の必要性も考慮しながら、速やかに整形外科にコンサルトできました。交通外傷は冬の間に何例も経験していたので落ち着いて対処でき、現場の状況に即応できる判断力がついてきたことを実感しました。これが5~6月頃であれば、間違いなくパニックになっていたと思います。
そして、つがる総合病院で臨床に立つ中で日々感じているのは、患者さんの人柄の温かさです。ウォークインの場合には、「研修医1年目の熊原です」と名乗ってから診察を始めるのですが、誰一人嫌な顔をすることなく、快く診察や検査に応じてくださいます。また、研修初期に外科をまわったとき、無事に手術を終えた70代のおばあちゃんから、退院時に「いつも励ましてくれてありがとう」とお手紙をもらいました。まだ何もできなかったにも関わらず、逆に自分が勇気づけられた思いで、その手紙は今も大切にとっています。

ファーストタッチから執刀、
術後から退院までを
トータルで診られるプログラム

つがる総合病院では、1年目から手術の執刀をするチャンスが多いです。私自身、整形外科研修では大腿骨転子部骨折に対するγ-ネイルを10例、手指切断に対する断端形成術を2例、外傷に対する洗浄デブリドマンを3例執刀することができました。
術前は、手術の流れを見た上で、症例ごとに手術器具の使い方のレクチャーとカンファレンスを実施します。リハビリまでのプランを自分で立て、術式を上級医にプレゼンして了解をもらった上で執刀します。術前の準備期間は十分にあり、自分で勉強を重ねることはもちろん、指導医の先生と一緒に周到に準備しますので、自信を持って臨めます。
術中は先生のサポートを受け、ポイントをきめ細かく教えていただきながら行い、2例目からは皮膚切開から最後の縫合まで自分が執刀医として実践しました。術後は全ての指導医に写真見せを行い、今後の改善点を確認した上で、手術創の後処置やリハビリの進行についても丁寧にアドバイスをいただけます。
つまり、ファーストタッチから自分で診て、執刀し、そして術後から退院までのトータルで患者さんを診ていくことを重視しているプログラムです。一人ひとりの患者さんをチーム全員で把握していく指導法の中で、常にモチベーション高く研修できています。例えば、骨折して全然歩けなかった患者さんが、術後に杖をついて歩いて帰られるのを見ると嬉しくなり、やりがいを感じられるのは整形外科の醍醐味です。そこに自分がしっかりと携われていることを改めて認識し、「つがる総合病院を選んで良かったな」と実感しました。
都内で研修している大学時代の友人と連絡を取り合うことがありますが、手術の執刀経験、症例経験の多さなどは、実は自分が抜きん出ています。研修医としての経験値を上げて、技術をダイレクトに教わり、スキルを上げるためには、場数の豊富な地方の中小病院こそふさわしいなと今感じています。

vol41-tsugaru-c

研修医の思いをくみ取る
「振り返り面談」で
当直回数を増やせる体制に

つがる総合病院では、指導医や採用担当者との「振り返り面談」が年1回行われ、研修への希望や要望、改善・提案などを聞いていただく貴重な場となっています。私は先日の面談で、1年目の当直について「月5回の回数をもう少し増やしてほしい」と要望を出しました。2年目からは原則1人での当直となるので、1年目に当直の場数を増やして経験値を上げておきたいと考えたからです。
その要望はすぐに聞き入れていただき、早速翌月から、“研修医個々の希望に応じて当直回数を増やせる仕組み”に変わりました。研修医の思いをすぐにくみ取ってくれるフットワークの軽さが、つがる総合病院の魅力の一つですね。

新築の建物と最新鋭設備&
研修医宿舎でQOLは高いです!

つがる総合病院は2014年に新築移転したばかりで、院内全体がとてもキレイで働くモチベーションが高いです。救急外来の扉を開ければすぐにCT室、MRI室、XP室があるように、すぐに撮影が必要な場合の動線などが、とてもよく考えられた構造になっています。
また嬉しいのは、病院に隣接するピカピカの「研修医宿舎」です。家具や家電が一通り備え付けられているので、ほとんど手ぶらで入居できます。実際に私も、車1台で弘前から服だけを持ってきて、「さあ生活スタート!」という感じでした(笑)。宿舎の1階には研修医で集えるラウンジスペースがあり、一緒に話をしたり、飲んだりするなど楽しく過ごしています。

vol41-tsugaru-d

vol41-tsugaru-last

off-taik_6

最高の馬刺しと種類が豊富な地酒で幸せ!
スキーやスノボ、釣りも満喫できます!!

――医師になろうと思ったきっかけは。

熊原医師:幼稚園からサッカーをやっていたのがきっかけです。中学ではジェフ市原のジュニアユース、幕張高校に入ってボランチのポジションで千葉県大会2位までいきました。プロ選手になるという夢はあったのですが、やっぱり現実は厳しくて……。
サッカーでケガを経験する中で、次第に「チームドクターとして競技に携わりたい」と考えるようになっていきました。選手の身体をケアし、故障した後でも競技に復帰できるようにサポートしていく存在として、長くスポーツの現場に携われる仕事がしたいと考え、整形外科医を目指すようになりました。

――熊原先生が考える「理想の医師像」について教えてください。

熊原医師:サッカー人生の中で、故障してプレーできなくなったときに、メンタルの部分まで気を配って励ましてくださる先生方に数多く出会ってきました。気持ちが前向きになり、早くケガを治して競技に戻りたいと切り換えることができました。身体を治すだけではなく、患者さんの気持ちの部分もしっかりとサポートできる医師になりたいです。

――先生にとってのリフレッシュ方法は何でしょうか。

熊原医師:青森市内にサッカー好きの医師が集まった社会人リーグがあって、メンバーになって汗をかいています。月1回くらいのペースで参加して、いいリフレッシュになっています。普段は美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲んで気分転換しています。つがる総合病院の目の前には酒場が結構あって、料理もオススメです!特に馬刺しは最高で、地元で食べるのとは全然違いますね!魚も新鮮だし、日本酒は地酒の種類が豊富でとても幸せです(笑)。
また、青森は雪が多いので、スキーやスノボといったウィンタースポーツは相当満喫できます!病院から海も近いので釣りもOKです。都会とは違う、自然を満喫しながらのオフタイムが楽しめます。

(2017年3月掲載)