【神奈川】康心会汐見台病院 後期2年目 田中 克侑医師

2017/07/05

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最寄駅から横浜まで14分で行ける好立地の汐見台病院。小児科レジデント2年目の田中医師に同院の雰囲気や研修プログラムの特徴、小児科の現況などを語っていただきました。

高台に建つ地域に根ざした病院。
近年、院内環境も拡充。

————先生が汐見台病院に来られたのはいつですか?

田中医師:2016年の10月です。学生時代は外科系を志望していたため、手技や手術がたくさん経験できそうで、実家にも近い市立病院で初期研修をしました。ところが、恵まれた手技体験に意外と燃えなかったことで、自分は手を動かすよりも考えて治療するほうが好きなのだと気づき、小児科に進路を変更。後期研修は、半年間の母校大学病院での小児科医局を経て、汐見台病院に来ました。

————病院の第一印象は?

田中医師:当院は高台にあります。周辺には団地、住宅が建ち並び、居住者も多いため高台エリアになくてはならない病院だと感じました。ここへ来た当初、院内のあちこちで改修工事をしていたのですが、徐々にキレイになる建物を見るのも楽しかったですし、設備も良くなりました。

————建物という器とともに、中身も、地域医療の充実を図っているそうですね。

田中医師:呼吸器内科、神経内科、精神科が新設され、さらに41床の回復期リハビリテーション病棟も開設し、従来の理学療法士に加えて、作業療法士や言語聴覚士も配置されました。

1カ月必修のリハビリ科研修や
12年次11カ月の任意選択が特徴

————リハビリといえば、2018年度から初期1年次に、リハビリ専門医2名が常勤する湘南東部総合病院での1カ月間のリハビリテーション科の研修が必修になるそうですね。

田中医師:僕は、初期研修ではリハビリ科は回っていないので、想像でしかありませんが、内科や外科を志望している研修医は、リハビリ科を回ることで、将来に役立つ体験と情報収集ができるのではないでしょうか。
当院は、2年次の任意選択期間が11カ月と長いのも特徴です。昨年、外科を長くまわっている外科志望の初期2年目の研修医がいました。外科の先生たちがフレンドリーなことや医局が1つなのも良かったのか、彼は上級医ととても仲良く、手術にも数多く参加し、まるでレジデントのように有意義な研修をしていたように思います。

————先生ご自身が感じている医局でのメリットは何ですか?

田中医師:小児科の隣に産科の先生が座っていて、面白い世間話をされていることが多いので、よく会話に加わります。仕事面では、「妊娠高血圧がひどい妊婦さんがいるので、調子の悪い子どもが産まれるかもしれない」などの事前情報がリアルタイムで聞けます。
外科の先生にも、担当小児患者が手術になりそうな時にはお願いをするのですが、皆さん、親身に相談に乗ってくださいます。

小児科は6名の常勤医と
複数の専門外来医がいる充実体制

————小児科が病院の強みの一つでもあると聞いてます。

田中医師:常勤医師は6人。小児科全般を診ますが、血液、新生児、代謝疾患の中の遺伝、腎臓とそれぞれの専門をもった先生とレジデントが2人です。レジデントが病棟患者を主体的に診て、困ったら上の先生に相談をするスタイルとなっています。外来にも、循環器、腎臓、神経、精神の専門医が来られる日があるので、担当小児患者にたんぱく尿が出た時や、違和感のあるまひが生じた時に相談しました。常勤と外来の医師で小児のほとんどの疾患がカバーできている状況です。小児科は子どもの内科全般のようなものなので、内科系の先生とは接点がほとんどありませんが、リハビリテーション病棟の理学療法士さんには、拘縮の強い担当小児患者のリハビリプランを提案していただくなど、お世話になっています。

————小児科の初期研修はどのような内容ですか?

田中医師:レジデント2人で担当している小児患者を、まずは1人から担当してもらい、100%マネジメントができるようになることを目標にします。緊急時やわからないことがある時は、もちろん手伝いますし、指導やフィードバックもしますが、僕らの下という意識ではなく、同じ立場で、採血、点滴などから、時間がある時には勉強もして、退院の目標をいつに設定するか、さらには喘息なら退院後のコントロールまでを考えて主体的に診療に携わり、慣れたら1人ずつ担当患者を増やしていく指導方法です。小児の救急も、風邪から、喘息、肺炎、胃腸炎などの2次救急の患者までがまんべんなく来院し、よくある疾患が学べるので研修医にはちょうど良い環境だと思います。

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————メディカルスタッフとの関係はいかがですか?

田中医師:当院には、ベテランのメディカルスタッフも多く、いつも助けられています。最終的に診療方針を決めるのは僕たち医師です。常に、保護者の方々が納得するような説明も心がけています。けれども、中には、「先生は大丈夫だと言ったけれども、咳が止まらない」といった不安を感じたり、重要なアドバイスを聞き逃したりする方もいます。そんな保護者と、僕たちよりも接する機会の多い看護師さんが、不安や情報不足をキャッチしたら知らせてくれるので、そういう時には再度、詳しい説明をしたり、説明の方向性を変えたりします。また、病棟保育士さんからは、「力が弱めでは?」といった小児患者の発達的な情報も教えていただけます。

————頼もしいですね。ところで汐見台病院では、小児科は選択必修の中の1科となっていますが、小児科志望ではない初期研修医が小児科を経験することのメリットはありますか?

田中医師:大人は複数の疾患を併せ持つ方が多いですが、子どもの入院患者の7〜8割を占める感染症の場合、シンプルに感染症のみで入院し、短いスパンで治り、シンプルに帰宅するケースがほとんどです。ですから他科志望の研修医も、病気の基本を知る勉強になると思います。
ただ、子どもは症状をしゃべってくれません。他科との兼ね合いで期間的に許せば、1カ月より2カ月回ったほうが、病気に関する会話を交わさなくても、元気がよい、調子が悪いなどの状態を体感できるようになります。僕は、初期研修では2カ月連続と、プラス1カ月の合計3カ月、小児科を回りましたが、できれば連続したほうがより体感しやすかったでしょうね。

アットホームな市中病院で
自分スタイルの研修生活を

————汐見台病院には、どういう人が向いていると思われますか?

田中医師:先に例を出した外科志望の研修医のように、進路が決まっている人は自分スタイルの研修ができるでしょう。僕のように進路に揺れる優柔不断の人も多いものですが、自分の判断で動ける人なら、やりがいのある研修ができると思います。
当直や重症患者が入院した日は別として、時間的にメチャクチャ忙しいわけではないので、学ぶ意欲があれば、自分のペースで学習時間がとれます。また、終業後、早く帰れる日も多いので、僕なら趣味のランニングを楽しみます。今、病院近くの寮に住んでいるのですが、病院の隣にスーパーマーケットがあり、飲食店もそばに数軒あるので、生活も便利です。
興味を持たれた方は、アットホームな病院の雰囲気や近隣の環境を、ぜひ、体感しに来てください。

 

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近隣ランニングでリフレッシュ!
三浦半島100kmサイクリングも体験

————医学生時代にやっておけば良かったと思うことはありますか?

田中医師:医師になった今よりも学生時代のほうが時間があったので、将来の留学も想定して、アメリカ医師免許のUSMLEをとっておけば良かったなと思います。それから、いろいろな有名な先生方の講義も聞いておけば良かったですね。といっても後悔しているわけではありません。部活に打ち込んだこともいい経験で、今でも部活の仲間とはよく会っています。ゴールデンウィークには後輩と琵琶湖一周のサイクリングに行きました。

————三浦半島で遊ぶことはありますか?

田中医師:後輩と、冬に三浦半島一周100kmのサイクリングをしましたが、車が多くて、走りにくかったので、今はランニングでリフレッシュしています。上大岡までのコースは、坂道ダッシュみたいな感じになるため、短時間でいい運動になります。春には、大岡川沿いの桜並木を見ながらのランニングを楽しみました。

————院内の方とスポーツをすることはありますか?

田中医師:メディカルスタッフや事務の方にテニスに誘われていますが、僕の都合でまだ実現していません。夏は、ナイターコートが借りられるかもしれないとのことなので、ぜひ参加したいと思っています。

(2017年7月掲載)