【宮崎】藤元総合病院 2年目 清水 拓海医師

2017/11/27

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自分ペースの学習法を確立して
確実に力がつく研修

夏休みに4年生を含む学生さんが何名か病院見学に来ましたが、私自身の見学は6年生の5月と遅く、宮崎大学医学部附属病院と藤元総合病院の2院のみでした。初期研修では、肺炎などの一般的な疾病をたくさん診たかったことと、藤元総合病院に見学に来たときに初期研修1年目の先生が口にされた「困ったときはできる限りのサポートをする」という言葉がとても頼もしく感じ、入職を即決しました。
診察の仕方、電子カルテの使い方や書き方を学びながら、採血や中心静脈穿刺などの手技も指導していただきました。採血が苦手で、何回も失敗し、患者さんに励まされたり、看護師さんに交代していただいたりしたこともありましたが、周囲の人に助けられながらコツを覚え、今ではスムーズに行えるようになりました。
内科系からローテートし、消化器内科をまわり始めた8月後半には、診察して必要な検査を取捨選択し、検査結果などから診断に至り、必要な治療法を選ぶまでのことができるようになりました。
藤元総合病院の研修は、忙しすぎず、かといって暇すぎず、勉強できる時間が適度にあります。日々、各診療科の上級医に教わりながら、自分でも何が足りないのかを振り返り、把握した上で、再度、上級医に聞いたり、本やインターネットで調べ、足りない知識を補ったりすることをマイペースで続けてこられました。それが成長につながったのだと思います。
医師としてのスタート時期に学んだ、「まずはどんどんやってみて、失敗したときは理由を考え、再度挑戦をしてみる」という姿勢は、ずっと忘れないようにしています。

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グループ病院だからこその強み
種類も回数も豊富に経験

藤元総合病院は藤元メディカルシステムグループの1院で、グループには介護施設もあります。施設に入居されている方の胃瘻をつくったり、交換する手術の胃カメラ検査も行ったりします。練習後、上級医の指導の下、胃カメラを入れて、画像を撮影するまでを15件ほど経験しました。病歴聴取、検査や治療開始といった点でも迅速な対応が身につけられます。

手技のチャンスが圧倒的に多い
スポーツ整形と
全国TOP10に入る脳神経外科

今年は、1月一般外科、2月整形外科、3~4月脳神経外科と外科系からスタートしました。整形外科にはスポーツ外来を行っている先生がいらっしゃるため、栃木SCの選手や、プロ以外ではハンドボール、バスケットボール、陸上競技などのスポーツ選手を多数診ました。症例としては、前十字靭帯断裂や半月板損傷などがあり、診察、手術助手や処置、その後のリハビリの進め方を経験しました。
高齢者の骨折や膝痛のほか、神経内科にも関与する腰や足が痺れる脊柱管狭窄症の方も来院されます。外来では、膝の痛みを治療するヒアルロン酸注射の経験をたくさん積むこともできます。
ガンマナイフやサイバーナイフ等を使った先進的な放射線治療による脳腫瘍の治療実績が日本のTOP10に入る脳神経外科では、県内では数少ない、てんかん患者の脳の間に電極を埋め込む手術なども行っています。私は脳動脈瘤のクリッピングの助手を務めたほか、慢性硬膜下血腫の手術を4~5回経験し、最後は執刀医をさせていただきました。
脳の奥深くに腫瘍ができる脊索腫(コルドーマ)によって顔面神経が圧迫された、インパクトある症例の10代半ばの女の子が来院した際には、放射線治療を行いました。大学病院クラスの症例が多いので、脳神経外科志望の研修医は、かなり力がつくと思います。

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自由度の高い選択研修では
麻酔科医を目指しICUも希望

一方、私は5年生のときのポリクリ実習中に、手術を見ることが好きで、血圧などのバイタル調整も自分の性格にあっていると実感したのを機に、麻酔科志望になりました。外科研修で数多くの手術現場を体験できたことで、外科医の視点で麻酔科医に何をしてもらいたいかを考えながら10月からの麻酔科研修に臨めそうです。
自由選択ではICUも1カ月予定しています。大学の先輩に「ICUはCVやカテーテル、動脈ラインがたくさん経験できて充実した時間を過ごせた」と聞いたことと、ICUでは麻酔科医が全体管理をすることが多いので希望しました。自由度の高いプログラムを組めるのも魅力です。

宮崎市、鹿児島市への
アクセスの良さや新鮮地元食材、
季節ごとの自然美に大満足!

都城市は宮崎市と鹿児島市のどちらからも車で約1時間の中間地点にあります。大きな買い物をするときは、宮崎や鹿児島の何でも揃う巨大スーパーへ行きますが、車で20分以内の場所にいくつも大型スーパーがあるので生活は便利です。基本的に移動手段は車で、渋滞がなく通勤も外出もスムーズです。大都会のような繁華街がないため、研修に専念することもできます。
また、藤元総合病院では医師全体、若手医師、病棟などの飲み会がときどきあります。病院から徒歩圏内の商店街には、地鶏の刺身と炭火焼き鳥の店、宮崎牛の焼肉店、志布志港直送の海の幸を出す店などがあり、おいしい店には不自由しません。春夏秋冬の自然を満喫できるスポットにも恵まれているので、リフレッシュもできます。

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様々なケースが学べる
地域医療研修

地域医療研修は3院で行いました。小児科専門医でありながら高齢者の疾病全般から不定愁訴、軽いケガまでを診る先生の下では、小児健診やヒアルロン酸注射も経験させていただきました。すごく勉強になったことは、先生が患者さんに「こういう症状が出たときには、すぐに来てください」という来院タイミングの適切なアドバイスでした。
限界集落のような僻地にある医院では、近隣に4軒ある特別養護老人ホームをすべて訪問しました。大学の授業で、比較的健康状態が安定している人が多い特養にも医師が1名付いていることは習っていましたが、実際に患者さんとどう関わっているのかを経験できました。
CTやMRIを備えた19床の脳神経外科医院では、都会から離れた医院でも先進診断ができることを目の当たりにしました。地域医療を担うクリニックにもそれぞれ特色があり、役割も違うことを体感し、視野が広がりました。

連携施設からの依頼も多く
手技を経験したい人にも
おすすめ

藤元メディカルシステムグループの介護施設との連携同様、総合健診センターとも連携しており、企業などの健康診断を受けた人が再検査になった場合、藤元総合病院の各科が紹介受診を担います。
再検査を受ける方は、それまで健康であったために検査に慣れていないことが多いです。検査には痛みを伴うものもあるため、精査検査はよりプレッシャーを感じますが、病気の早期発見に立ち会えるので勉強になります。センターからの検査手技依頼も多いので、手技をたくさん経験したい人に向いています。

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患者さんに安心感を
与えられる医師を目指し
オフは豊かな自然に癒される

―― 藤元総合病院には、毎年、NHKテレビの「総合診療医ドクターG」に出演する研修医がいらっしゃるとうかがっています。先生も2017年7月26日(水)にご出演されましたが、そのような研修医になれる取り組み、指導があれば教えてください。

清水医師:5月からスタートした週1回の救急当直で、上級医に適宜フィードバックしていただきながら患者対応をしてきた中で、意識レベルが落ちている方の全身をよく診て、必要な検査を入れ、症状を診断していく力が徐々についていったと思います。

―― 麻酔科医志望とのことですが、どのような麻酔科医になりたいですか?

清水医師:手術を受ける前の患者さんは、ものすごく不安を抱いていると思うので、術前に問診をとるときに、「大丈夫ですよ。しっかりサポートしますので」と言葉をかけながら、安心感を抱いてもらえるような医師になりたいですね。もう一つ、こちらは他の先生の受け売りですが、手術が終わって患者さんが目を覚まされたときに、手術をやったことにさえ気づかずに、「手術はまだなんですか?」と言われるような上手な麻酔を目指したいです。

―― 都城にはリフレッシュスポットがたくさんあるそうですが、先生のお気に入りの場所を教えてください。

清水医師:春は桜の名所の母智丘(もちお)公園へよく行き、夏は「日本の滝100選」に選ばれた関之尾滝でマイナスイオンを浴びながら涼み、秋は紅葉がきれいな高千穂峰を散策します。冬は鹿児島県になりますが、財部温泉健康センターへちょくちょく行き、リフレッシュしています。観光で行くなら霧島温泉がおすすめです。オフタイムは、好きなドライブを楽しみながら、自然に癒されています。

(2017年10月掲載)