【埼玉】春日部中央総合病院 研修医4名の座談会スペシャル

2017/11/27

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関東最大級の医療グループ「IMSグループ」の1院である春日部中央総合病院。入職5年目の後期研修医1名と1年目の初期研修医3名に、グループならではのメリットや特徴をお聞きした座談会スペシャルです。

3月の入職前合宿から始まる
グループ6院の研修医交流

―― グループ病院としての特徴的な研修プログラムはありますか?

安田医師:IMSグループには板橋中央総合病院を中心に、研修機関となっている病院が6院あります。私の時代は、入職前の3月に行われた1泊2日の合宿から交流が始まりました。

松山医師:私たちも4月から研修が始まる同期が3月に集まり、自己紹介や呑み会、呑み会2(笑)の合宿がありました。4月は入職式や先生方との懇親会、5月にはアメリカ在住の日本人医師の講演会があり、7月には医師フォーラムで研修2年目の先輩の症例発表を聞きました。9月には先生方と研修1年目全員、研修2年目は希望者が参加するバーベキューがありました。

藤尾医師:来年2月のIMS学会では私たち研修医1年目が症例発表をするので、7月の医師フォーラムはとても参考になりました。

堀江医師:フォーラムではスライドのつくり方や発表の仕方も学べました。早くから症例発表をする機会があるのは、とても良いことだと思います。

安田医師:後期研修医になってから内科学会で発表する機会がありましたが、IMSのフォーラムを経験していたことで、全く緊張しませんでした。

藤尾医師:研修やフォーラムに参加すると医師仲間がたくさんできますし、ほかの病院の情報を聞くと意識もより高まります。同期は私たち3人だけでなく、グループ全体の32人という感覚です。

3週間のオリエンテーションで
メディカルスタッフとの人間関係を
築き相談がスムーズに

―― 院内でも入職当初に様々な科をまわるオリエンテーションがあるそうですね。

安田医師:はい。私が後期研修も春日部中央総合病院に残った理由のひとつが、スタッフがみんな優しく、働きやすいことでしたが、それはそのオリエンテーションでできた人間関係も影響していたと思います。5年前は、看護部、薬剤部、検査科、放射線科を1週間ずつまわりました。以降、研修医の希望を聞いてリハビリ科が加わるなど、フレキシブルに変化しています。

藤尾医師:今年は我々3人で期間を短くして欲しいという希望を伝え、薬剤部、検査科、放射線科、リハビリ科をまわり、プラスMEさんによる透析とペースメーカーのレクチャー、以上を3週間でやっていただきました。

安田医師:通常MEさんとは、担当患者さんが人工呼吸器に入っているときくらいしか話す機会がありません。皆のように1年目の4月から顔見知りだったらもっと仕事がやりやすかったと思うので、うらやましいです。

―― オリエンテーションは、実際の病棟業務でどのように役立ちましたか?

藤尾医師:薬剤部の方に薬の相談がしやすくなりました。

松山医師:薬剤部まで藤尾先生と「誤嚥性肺炎の患者さんに、咳を抑える薬を使っても良いですか?」と聞きに行ったことがあります。

藤尾医師:春日部中央総合病院では採血は研修医の仕事ではありませんが、覚えるために検査技師さんが病棟で早朝採血をする日に同行させてもらい、採血の練習をさせていただきました。自分が2回やって失敗したら検査技師さんに代わっていただく、というやり方でした。

堀江医師:私が少量しか血液が採れず検査科の方に代わっていただいたときも、快く受けていただけました。

上級医による医師としての心得伝達、
手技のマンツーマン指導

―― 院内外ともに、早い時期から良い人間関係が築けるようですね。上級医からの印象的な指導はありますか?

堀江医師:安田先生と整形外科でプログラム責任者の片山先生に「血液検査や画像診断で異常があった場合、それをただカルテに記入するだけでなく、必ず患者さんのもとへ行って問診をし、身体所見を取ること」と教わりました。

安田医師:採血結果や画像である程度病名の予想はつきますが、それらの結果だけではわからない、痛みなどの本人の訴えや身体所見も鑑別の大きなヒントになるのでそのように伝えました。

堀江医師:問診はしていましたが、触って患者さんが痛がったら……と気が引けていました。指導を機に身体所見を取りはじめました。

藤尾医師:手技もたくさんやっています。オリエン直後に内科で最初にCVをしたときは、安田先生が後ろについていてくださったので、緊張はしましたが不安はありませんでした。救急では胸腔穿刺や髄液検査、外科ではCVや腹腔鏡手術の助手、上部内視鏡検査、胃ろう造設に加えて、胃カメラは抜くだけでなく、挿入して動かすことも経験しました。

堀江医師:同じく安田先生のもとで、早い時期にCVを経験しました。

安田医師:私自身が初期研修の2年間でほとんどの手技を経験しました。以降、手技に関して困ることがないので、研修医にもどんどん経験を積んでもらっています。

 

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月2回以上、途中調整もOK!
の当直体制

―― 「当直は月2回以上」というのも珍しいですが、皆さんは何回入られていますか?

安田医師:私は初期研修医時代、月2回でした。日中、救急症例が来たら上級医に呼んでもらい初期対応をしていたので、2回でも十分学べると感じていました。後期研修中は規制がありませんが、今も勉強目的で2回入っています。

松山医師:救急症例をたくさん対応したいと考えているので、日常の研修とのバランスを見て、これからもコンスタントに月3~4回だと思います。

藤尾医師:毎月の当直日は直前に初期研修医同士で相談して決めています。自分が次にまわる診療科を経験した研修医の情報を元に、忙しい科をまわる月は2回、余裕のある科の月は2回以上など、調整も検討中です。

「春日部は遠そう……」のイメージ払拭!
住めば大満足のQOL

―― 「春日部」と聞いて「どこ?」「都心から遠そう……」と感じる学生さんもいると思いますがいかがでしょう?

松山医師:確かに最初に最寄り駅に降りたときはショッキングでしたね(笑)。

堀江医師:レトロな駅ですし、昭和の雰囲気が漂う飲食店もありますからね(笑)。私は入職後も、休日は可能な限り大学の研究室で人工心臓の研究を続けているのですが、実際に通ってみると春日部駅からは北千住で乗り換えるだけで湯島まで行けるんですよ。アクセスが良くてとても助かっています。それから買い物は隣町の「越谷レイクタウン」へ行っています。

藤尾医師:僕も買い物は混雑しすぎない越谷レイクタウン派。友だちと会うのは六本木や新宿。考えていたよりも、都心に近いですね。

安田医師:映画を観るなら、春日部駅前のショッピングモール「ララガーデン春日部」ですね。混んでいないのでオススメです。

松山医師:私はショッピングは渋谷や新宿、大宮へ。渋谷へ行くときは早く着く電車に乗り換えますが、東武スカイツリーライン1本でも行けるので便利です。住まいは、安田先生お薦めのララガーデンの近くで、病院までは自転車で約10分。生活面のQOLにも満足しています!

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グループ病院での研修経験も活かして
それぞれが目標とする専門医へ

―― これから行かれる先生もいらっしゃると思いますが、グループ病院での研修はいかがでしたか?

安田医師:私は板橋中央総合病院(以下:板中)と新越谷病院で研修をしました。東京23区内にある板中は患者数も救急搬送も多いとても忙しい病院で、テキパキと患者対応をする力が付きました。

松山医師:板中は研修医の数も1年目、2年目ともに12人ずつと多いので、私たちに一番近い2年目の先輩から教わることのできる診療科もあります。

堀江医師:顔見知りが多いので、情報共有もスムーズです。

―― みなさんは将来、どのような医師になりたいですか?

藤尾医師:大学4~5年生の頃に、東京都内で開業している親戚の眼科を継いで病院を大きくしたいと思いました。ですから研修では長い自由選択期間を活用して、眼科を長めにまわろうと考えています。

堀江医師:1つに絞らなければならないときがきたらそのとき改めて考えますが、今は人工心臓の基礎研究を続けながら、臨床も診る医師を目指しています。診療科としては循環器内科や循環管理が重要な麻酔科を検討しています。

松山医師:外科か循環器内科を考えていますが、どの科に進んでも「頭からつま先まで」全身を診られる医師になりたいです。

安田医師:今後は内科認定医を取得して、興味がある総合内科、呼吸器科、消化器科、糖尿病科等のいずれかで専門をめざします。松山先生と同じく「専門以外は紹介状を書いて送って終わり」ではなく、なるべく自分で幅広く診られる医師になりたいですね。

(2017年10月掲載)