【京都】 新京都南病院 2年目 坂﨑 友哉医師

2017/11/27

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手技と初療が多く経験できる
京都市の中小規模病院へ

将来の進路は心療内科を考えていますが、何科に進んでも患者さんが急変した時や、プライベートの時でも急病の方がいた時に対応できるような医師になりたいと思っています。そのためにも初期研修では手技と初療をたくさん経験したかったので、地元の京都で、研修医の数が少ない中小規模の病院に絞って探しました。その時、小学校4年生頃にケガの縫合でお世話になったことがある京都南病院が急性期部門として2011年に設立された新京都南病院で研修医を募集していることを知りました。
5年生の時に2回、見学したのですが、どの先生も学生が一人にならないように話しかけてくださり、雰囲気の良さと相談のしやすさを強く感じました。また、救急外来で1年目の研修医が点滴のルート確保を行っていた姿を見て、手技も早くから経験できそうだと思いました。

ER型救急での週6の救急当番と
病棟管理でベストな研修

1年目にオリエンテーションが終わった後、呼吸器内科の研修と同時に、日勤の救急当番と当直も始まりました。救急当番は、上級医1名が担当する救急外来に、9~13時、13~17時を各1コマとし、1年目の研修医がメインとなって最も多くて週に6コマ、外病院へ行っていない2年目の研修医も週に数コマ加わります。
上級医は研修医を指導したり、CTを撮り終わった後、勉強のためにエコーを当てさせてくださったりします。日々、初療を学ばせていただけるありがたいシステムだと思うと、分からないことは自分でも勉強をしようという前向き気持ちになります。救急当番にとまどいがあった頃、先輩が自信を持ってテキパキ初期対応をされている姿を見て、自分自身も新京都南病院のER型救急でしっかり経験を積もうと思いました。
各科の病棟管理と4時間の救急当番を並行して行うプログラムに最初は緊張しましたが、今はやりがいを感じるとともに、メリハリがあるスケジュールであることに大変満足しています。

魅力的な指導体制と
理想的な労働環境を実現

救急当番で毎日、様々な診療科の上級医と仕事をさせていただいている上に、「合同医局」では上級医同士が話し合っているのを聞いたり、会話に加わったりすることもあります。医師同士の垣根が低いので、まわっている科に関係なく手技がある時や、病棟業務中に救急外来で珍しい症例や緊急オペが入った時などに、すぐに呼んでくださいます。どの先生も、「来なさい」という感じではなく、「よかったらおいで」「しんどかったら無理しないで」と、常に研修医のことを考えてくださるのもありがたいです。
最初にまわった呼吸器内科の研修では、中心静脈カテーテルの見学から始まり、機器出しを手伝いながら順番を覚えていきます。そして、実際にやらせていただいたのですが、管がうまく入らず、ずっと悔しい思いをしていました。その後、救急科ローテート中に、呼吸器内科の先生が再び僕を呼んでくださり、その時に初めて管の挿入が成功しました。血液の逆流を確認できたときには、嬉しくて思わず、「(血液が)返ってきた!」と叫んでしまったほどです。上級医の立場になって考えれば、研修医を呼んで、横でハラハラしながら見ていて、研修医が失敗すれば血腫ができたところに自分が入れ直さなければならないので、手間やストレスにもなります。それでも、丁寧に僕らを育ててくださるのです。
 

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研修医の定員は、1年目と2年目が各2名の計4名です。当初は7名以下の病院がいいなと考えていましたが、今思えば7名でも多いくらいで、手技や初期対応がしっかり学べる新京都南病院に来て、本当に良かったと思っています。
貴重な症例や手技を経験できる機会がある時には、終業後でも上級医が声をかけてくれることがあります。研修医が少ないからこそ声をかけていただいた時には必ず処置・手技が経験できます。その分とても忙しいと思われるでしょうが、実際私も初期研修中は、早朝7時から深夜0時まで病院にいる覚悟で入職しましたが、特別なことがなければ終業時間に仕事を終えられますので、決して無理のない範囲で研修できており、労働環境は大変恵まれていると思います。

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上級医のテクニックを間近で
学び、患者対応に活かす

多くの上級医と接する中で、一挙手一投足を見て患者対応も学んでいます。例えば、カーテンで仕切られた病室はドアノックができません。壁をトントン叩く先生もいれば、患者さんの名前を呼ぶ先生もいます。患者さんとの話の始め方や、話が脇道にそれてしまった時に話を元に戻すなどのテクニックも勉強中です。また、患者さんの病状によって必要な方にはお酒やたばこをやめる約束をすることも大切だと教わりました。そして、分かりやすさを重視して医療用語を使わず、「炎症」なら「体の中でばい菌と戦っている」と言い換える先生もいます。上級医それぞれの工夫を参考にして、自分に合う方法を見つけたいです。
新京都南病院は、JR京都駅まで1駅、バスで20分くらいの便利な場所にあるので、手技と初期対応の腕を磨きながら、オフタイムも充実させたい人にはオススメです。

フィードバックを受けつつ、
安心して救急外来に臨む

救急当番も月4回の当直も、上級医の先生に付き添っていただきながら診察をします。患者さんへの聞き忘れや見落としがあった時は、随時アドバイスがいただけているので安心できます。重篤ではない救急患者さんに対しては、「最初は一人でやってみて」と、カーテンの後ろから見守られながら診察をし、その後で検査などの相談をさせていただくこともあります。

「夕方のカンファレンス」と
「朝の勉強会」が充実!

まわっている科のカンファレンス以外にも、週2回(水・木)、17時過ぎに1~2時間のカンファレンスがあります。水曜日は、例えばICUに入った患者さんについて、上級医による症例報告を研修医も見て、聞いて、考える場です。木曜日は、各科の上級医の前で研修医がまわっている科の病棟症例を発表します。基本的に上級医が主治医となって診た症例なので、症例検討会というよりも、研修医が発表の勉強をしながら、上級医に指導していただく場です。
週2回、朝30分、レジデントマニュアルのような研修医向けの本を読みながら、各症例に関する上級医の体験談を聞かせていただく勉強会もあります。カンファレンスや勉強会は、次の診療に役立つだけではなく、自分が分からなかったことについて、文献などで学んだほうが良い箇所が明確になるので、役立っています。

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オフタイムには楽器演奏や
ディズニーランドでリフレッシュ

―― 医師を目指したきっかけや、将来は心療内科を目指している理由について教えてください。

坂﨑医師:父が放射線科の医師なので、子どもの頃から将来の選択肢に医療従事者がありました。その後、高校時代にある映画の主題歌が好きだったことがきっかけで読んだ原作本が、若年者のがんのドキュメンタリーで、がん治療に携わりたいと思うようになり、医学部に進学しました。
心療内科を考えるようになったのは、学生時代に塾講師のアルバイトをしていた時でした。仕事に役立てようとコミュニケーションの勉強もしていたのですが、その本を読んでから末期がんの患者さんに接する仕事をしたくなり、さらに4年生の時に心療内科の授業で心身症について勉強したのを機に、心療内科に進みたいと思うようになりました。

―― 病院見学は5年生からスタートされたそうですね。

坂﨑医師:大学の部活で初めてトライしたサックスやギターなどの楽器演奏が楽しくて、部活をずっと続けたいと思い、5年生の始めに、まず就活フェアを見学し、夏には研修病院のブースも回りました。国家試験対策のネット講座も5年生からスタートしました。早めに動いたことで、部活は国家試験1週間前まで続けられました。

―― 今も楽器演奏をされているのですか?

坂﨑医師:オフタイムには家でギターを弾いたり、カラオケボックスでサックスを吹いたりしています。小児科を開業されている新京都南病院の院長夫人も楽器の演奏をされていて、地域医療懇話会でお仲間と演奏会をされる時に、僕にもお声がかかり、サックスで参加させていただきました。部活引退後にも演奏会の機会に恵まれたのは嬉しかったです。院内でも演奏会を行うことがあれば、ぜひ参加したいですね。

―― 趣味がディズニーとありますが、東京へよく行かれるのですか?

坂﨑医師:子どもの頃からディズニーが大好きですね。始発の新幹線に乗れば9時には東京ディズニーランドへ着くので、日曜日にフラッと日帰りで行くこともあります。体力的にはキツイですが、メンタル的にはリフレッシュでき、翌日から笑って仕事ができます。昨年の夏休みは上海ディズニーランドへ行き、今年の3月には上級医の許可をいただいて、家族とフロリダのディズニーランドへ行ってきました。

(2017年10月掲載)