【愛知】協立総合病院 1年目研修医4名の座談会

2018/03/01

ic45-kyoritsusogo-topb

ic45-kyoritsusogo-top

実際の症例を通じて
総合マネジメント能力を
習得していく

―― 研修の特徴である「主治医制」とはどのようなものか教えてください。

長江医師:4月に内科病棟に配属されると、指導医の先生から受け持ち患者を割り当てられます。そして主治医として患者さんに主体的に関わることになり、状況に応じた様々な対応をできるだけ自分で考え、指示出しも行います。各患者さんの「かかりつけ医」として密接に関わっていきながら、総合マネジメント能力の習得を目指すものです。

安田医師:もちろん、何もかもすべて自分一人で担当しなくてはいけないわけではありません。研修医が主体的に診ていきながらも、投薬管理や検査のオーダーなど、常に指導医と一緒に方針を決めていきます。上級医の先生や看護師さん、その他のメディカルスタッフの皆さんに協力を仰ぎながら患者さんに向き合っていきます。

渡邉医師:指導医の先生から「わからない時はいつでも連絡してね」と言われていて、日々感じる疑問や質問には、どの先生も時間を取って教えてくださいますから、緊張する中でも安心して研修することができています。

近藤医師:研修前は、「主治医制」といってもぼんやりした印象で、「研修医が主体となって患者を診るのは、他の病院でも同じように行っているのでは?」と思っていました。でも実際に働いてみると、大学時代に比べると責任も段違いです。大変さの一方で、やりがいや充実感をとても強く感じますし、自分の成長という面でも何倍もできていると感じています。

―― 患者を診る上での総合的な考え方が身についたのはどのような点ですか?

近藤医師:例えば、ポリクリでは患者さんを割り当てていただき、問診や診察を経験します。ただ、治療方針は先生が決めてしまうこともあり、自分としては「肺炎なら抗生剤を投与して…βラクタム系で良かったかな?」などのざっくりとした知識で何とかなる感じだったんですね。でも、自分が実際に主治医として関わると、βラクタムだとしても、その中でセフトリアキソンなどの種類の選択、1日の投与量やそのタイミング、またいつ抗生剤治療をやめるべきかなど、普段浮かばない疑問がどんどん出てきます。わからなければ一生懸命調べて覚えていくし、日々の実際の症例を通じて自分のモノにしていく感覚ですね。

渡邉医師:主治医として印象に残ったのは、治療や入院管理だけでなく、患者さんの退院先をきちんと考えなければならないという点でした。高齢者の方は入院したことによって筋力が落ち、ADLが低下してしまうことが少なくありません。そうなると病気が治っても自宅には帰れず、他の施設への入居も考えなければならないのです。上級医の先生は、患者さんの状態を診て先のことまで考え、介護申請などの手筈を早い段階から整えているんですね。こうした環境調整の必要性や、単に病気を治すことだけではない視点をもつ重要性を、主治医の役割を通して知ることができました。

ic45-kyoritsusogo01