【山口】徳山中央病院 1年目研修医4名の座談会

2018/03/26

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全員救急研修のおかげで、スムーズに当直業務に入れました!

―― 初期研修のスタート時から「全員救急研修」を1カ月間集中的に行うそうですが、内容を教えてください。

藤田医師:救急外来での基本的な考え方や知っておくべき症例について、昼夜で徹底的に教えていただけます。昼間の救急研修では各診療科で講義や実技の実習を受け、17~24時は見習い当直として2年目の先生について当直を実際に体験。それを1カ月間積み重ね、救急の土台を身につけていきます。当院は救急搬送の数も県内一で、1次から3次救急までの多彩な症例の患者さんが来られますから、こうした研修の場を作っていただけるのはとてもありがたいです。

中村克医師:見習い当直では、最初は見学という位置づけから始まり、基本的な問診や診察、オーダーの出し方や、当院での救急外来の流れを疑似的に経験できます。おかげで5月からの本番もあまり緊張することなく、スムーズに当直業務に入ることができました。

―― 本番での当直体制や、指導や振り返りにおける「良さ」はどのような点ですか?

中村紗医師:5月から1年目と2年目の研修医2名が当直に入り、内科・外科各1名の指導医がバックアップしてくださいます。7月までは副直として、2年目の先生が1名、17~20時まで加わって1年目をしっかりとサポートしてくれるので心強いです。

高崎医師:どの先生も優しくて、夜中にコンサルトのために電話をすることにも抵抗がありません(笑)。ファーストタッチは研修医が行いますが、治療方針は上級医の先生と一緒に考え、抗菌薬の選択や検査のオーダー、診断も1人で行うことはありませんから安心です。それに看護師さんも、救急外来のエキスパートがいてとても頼りになるんです。

藤田医師:「振り返り」として大きいのは、当直明けの「朝カンファ」ですね。救急科と総合診療科の先生に、当直時の対応の不足点をご指摘いただくカンファレンスで、1年目の研修医全員を対象に朝8時から約1時間行われます。

高崎医師:そこでは、患者さんの主訴や病歴、身体所見、血液検査やCT、レントゲンの結果など、自分がその日の当直でファーストタッチから診た患者さんについてプレゼンし、先生から「なぜそうしたか」についての質問がどんどん飛んできます。対応に苦慮した症例にも明確な答えをいただけ、自分の所見や診断、治療が合っていたのかを翌朝にきちんと振り返ることができるのは大きいです。

中村克医師:最初はなかなか満足に答えられませんでしたが、その分自分に足りないものを自覚できますから、勉強すべき内容も明確になります。雰囲気は決してピリピリしたものではなく、「分からないことは何でも聞いていい」というフランクな場なので、疑問をすぐに解決できる場としてとても有意義。毎日の振り返りのおかげで、次に同じような症例や場面に出会っても慌てることが少なくなりました。

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たとえ何科に進んでも、救急の知識や経験は欠かせない

―― 貴院での1年目の救急当直のなかで、特に感じたことを教えてください。

中村紗医師:手技について積極的に経験させていただけるのが印象深いです。当直が始まってすぐの5月に、「呼吸が苦しい」と来られた患者さんがいて、診察の結果、急いで胸水を抜く必要があったんですね。先生の「やってみよう」という一言で、早速ドレナージ(胸腔穿刺)を実践。患者さんから「楽になった」と喜んでいただけたんです。患者さんの苦しさを取り除いてあげられる喜びを知ることができて、とてもうれしく感じました。「困ったら横にいるから、心配せずにやってみなさい」と先生に後押ししていただきながら、手技にも積極的に取り組んでいます。

中村克医師:当院にはあらゆる科がありますから、数多くの多彩な症例を経験でき、鑑別力はかなりついたのではないかと感じています。急変対応も慌てることが減っていますし、これだけ忙しい病院で経験を積めることで、今後どんな病院に行っても驚かないと思います(笑)。たとえ何科に進んでも、救急の知識や経験は欠かせませんから、医師として必要な土台づくりにつながっていると強く感じていますね。

勉強会で、日々の現場での課題や疑問が解消できます

―― その他、印象的な研修や勉強会はありますか?

中村克医師:毎週水曜には、研修医が持ちまわりで、当直中に経験した症例をスライドにして発表する救急カンファレンスがあり、学会発表と同じような形式で行う点でも良い経験になります。こうした勉強会って、自分が経験していなくても、他の人の症例を疑似体験できる感覚があるんです。自分が同じ症例に出会ったときに、慌てず対応できるようになりますね。

中村紗医師:毎週木曜日の夕方に、総合診療科の先生が研修医室に来てくださり、当直などで生じた疑問や質問に答えてくださる時間があります。他にも1カ月に1~2回、感染症の勉強会も開かれています。こうした勉強会はいずれも、研修医が現場で感じた課題や疑問を解消する場にもなっているので、教わったことが腑に落ちやすいんです。

―― 貴院は「救急」と「総合診療科」が後期研修の基幹型ですが、特色はどう感じていますか。

藤田医師:救急は3次まで対応できますし、重症例も多くて後期研修としても十分だと思います。僕は総合診療科もまわりましたが、主治医として3年目以降と同じような経験もさせていただけました。入退院に伴う調整や書類作業から、患者さんやご家族への病状説明、また検査のオーダーや抗生剤の投薬管理なども含め、研修医が患者さんに対して主体的に関わっていきます。毎日夕方には、その日の振り返りや次の検査の予定、診療のプランなどを指導医と話し合い、最終的な指示を仰ぎます。主治医としての経験を積めるのは貴重だと感じています。

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確かに「忙しい」。でも「それ以上に楽しい!」のが徳中の研修

―― 1年目の同期は16名と多いですよね。それは研修にどう影響していますか?

藤田医師:1年目は2~3名ずつで各科をまわることになりますが、指導医とはマンツーマンで教えていただく体制が整っていますから、たとえば「人数が多いので手技がまわってこない」なんてことはありません。2年目の先生も人数が多くて、色々な経験談を聞かせていただけるのはありがたいですよ。

高崎医師:研修医はみんな仲が良くて、とくに同期はお互いに何でも話せる間柄です。「当直明けで寝てない」という人はフォローしますし、病棟で急変があったと聞いたら、「自分に何か手伝えることはないか?」と気遣いや助け合いができる仲。そして仕事が終わったあとには研修医室で勉強しつつ、他の研修医の仕事が終わるのを待って、みんなでごはんを食べに行くのがとても楽しいです。

―― 徳山中央病院の研修病院としての良さを、あらためて教えてください。

藤田医師:勉強が苦手で、自発的に本とかあまり読みたくないという人は……僕がそうなんですが(笑)、忙しい現場で、自分で疑問点や課題を見つけながら、それを解決するために勉強していくスタイルのほうがいいと思うんです。その環境があるのが徳中なのでとてもありがたいです!

高崎医師:大学の後輩などには、「徳中で働いてる」って言うと、ほとんどの場合で「忙しくて大変ですよね?」って聞かれます(笑)。「大変だよ」って答えるんですけど、「でも楽しいよ!」っていう言葉が絶対あとに続くんですよ。大変なだけじゃなくて、それを上まわる楽しさがこの病院にはあります。それは日々の診療でもあるし、研修医同士の関係、先生方とのつながりやサークルや行事……すべてのことがあっての楽しさなんですね。

中村紗医師:私もこの病院を選んだのは、部活の先輩から「徳中での研修はホントに楽しい!」と聞いたからなんです。見学に行ったら、院内に活気があって雰囲気が良くて、先輩研修医が1日中楽しそうに仕事をしている姿がありました。そして、実際に自分が働いてみて、確かに当直では寝られないし、忙しいのは確かです。でも「寝られなくて大変……」というよりは、「これだけたくさんの患者さんを診た」という充実感を覚えることのほうが多いんですよね。自分で診た患者さんの症例は「勉強したい」という気持ちになるし、診れば診るほど知りたいことも増えてきます。前向きに勉強できる良い循環があると思います。

中村克医師:毎日忙しいから、考えるより先に体が動く病院でもありますね(笑)。体力やフットワークに自信があって、アクティブに動いていける人はきっと楽しい研修になると思いますよ。僕も体力には自信がありますから、忙しい職場での研修は望むところです!

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このメンバー、焼き肉屋でよく見ない!?
それだけ毎日タフに頑張ってるってことでしょ!

―― 病院のスタッフみんなで取り組んでいる行事やイベントはありますか?

中村克医師:地域の祭りで神輿をかつぐとか、研修医チームで出る24時間マラソンなどイベントは盛りだくさん! 祭りのときにはみんなで半被を着て、駅前の繁華街をわっしょい、わっしょいと練り歩きます。また24時間マラソンは、病院のすぐ近くに競技場があって、100チームくらい出場する中で、1年目の研修医がチームを作るんです。毎年の伝統らしく、最初は「え~っ!」って思ったけど、みんなで一緒に練習するうちにモチベーションが上がってくるし、何より打ち上げが楽しい!(笑)

中村紗医師:病院のイベントやサークルが多いのも特徴でしょう。職員専用の体育館もあって、フットサルやバレー、バスケットボールなどで楽しんでます。ほかにもテニスや自転車、吹奏楽などものサークルもあって活動が盛んですね。

―― 病院周辺の自慢のネタを教えてください。

中村紗医師:今度、徳山駅に蔦屋図書館ができますよ!スタバ付き! それに、新幹線にすぐ乗れるのはいいんじゃない? 徳山駅はのぞみがかなり停まるから。

藤田医師:広島にも新幹線で20分くらいだし、岩国錦帯橋空港も近い! 交通のアクセスはかなりいいのが魅力です。ちょっとした旅行にも出かけやすいですよ。

中村克医師:徳山自慢としては、地酒が美味しい! 魚も美味しい! 食べものは最高ですね。

高崎医師:私もみんなで美味しいものを食べにいくのが楽しみ。徳山駅の周りや下松あたりにもおすすめのお店がたくさんあります。みんな焼き肉好きなので、週イチくらいで行ってるね。

中村紗医師:焼き肉屋はたしかに美味しいところいっぱいあるよね。週替わりに焼肉めぐり……みたいな。

藤田医師:たしかに、このメンバーは焼き肉屋でよく見る(笑)

中村克医師:みんな毎日タフに頑張ってるからスタミナつけないとね! じゃあ、体力つけてまた研修がんばりましょう!

(2018年3月掲載)