渥美病院

市中病院

アツミビョウイン

情報更新日:2019/04/12

〒441-3415 愛知県田原市神戸町赤石1-1
0531-22-2131 / 0531-22-0284
豊橋鉄道渥美線 三河田原駅から徒歩10分

ic49-atsumi-topb

ic49-atsumi-top

東三河診療圏唯一の
「手外科認定研修基幹施設」

―― 内科・外科だけでなく、整形外科がローテートに含まれるそうですね。貴院の強みである整形外科の特徴を教えてください。

三谷医師:当院の整形外科は名古屋大学の関連病院で、スタッフは名古屋大学の整形外科医局に属しています。初期研修では整形外科の初期治療、画像診断などを学ぶことができ、名古屋大学の専門研修プログラムの連携施設として、整形外科専門医の取得が可能です。

玉腰医師:股関節や膝関節、肩や肘関節などの人工関節手術、関節鏡手術をはじめ、外傷全般を主に扱っていますが、なかでも手外科は東三河唯一の手外科認定研修基幹施設となっており、特殊性の高い高度な医療を学ぶことができます。同時に整形外科のcommon diseaseとしての骨折や変性疾患などのニーズは相当高く、整形外科医1人あたりの年間手術件数も120~140件にのぼります。医師の数は大規模病院に比べると少ないかもしれませんが、学びの濃度という点ではひけをとらないのではないでしょうか。

若林医師:すでに整形外科をローテートしましたが、ルーティンとしては朝カンファレンスの後、午前中は回診か外来に同行させていただき、午後は手術の助手を担当。習熟度に応じて縫合や初診外来を任せてくださり、積極的に臨床の一線に立たせていただけるのが印象的でした。また、整形外科には初期研修からの生え抜きの先生方も多数在籍していて、研修生活で困ったこと等を気軽に相談できる環境だと感じています。

ic49-atsumi01

ic49-atsumi02

指導医がロールモデルとなり
進路選択の手助けをしたい

松本医師:私も初期研修からお世話になり、整形外科に進んで後期研修3年目になります。実はもともと整形外科を志望していたわけではないのですが、初期研修の中で「この病院で整形外科を学んでいきたい」と考えるようになり、後期研修も残りました。
スタッフ全員が一丸となってチームとして患者さんに携わっていて、良い病院だな…、と感じたんです。患者さんを診る中で、スタッフ同士で自由に意見をぶつけ合える風通しの良さがあって、3年目以降も続けて学びたいと思いました。
また、指導医の先生たちに影響を受けた面も大きいです。たとえば玉腰先生は仕事の量もスピード感も圧倒的で、何もかも主体的にこなしながら、その上で研修医にもしっかり教えてくださるというスタンスが明確でした。学びへの姿勢が常に貪欲で、上の先生でさえもこうなのか…、と感じさせられることもしばしば。自分たちももっと勉強しないといけない、そうでなければついていけない、と思い知らされましたね。

玉腰医師:とくに初期研修医は、医師として労働者であり訓練者であるという難しい立場にあるんですね。だから、そこを汲み取ったうえでモチベーションを上げていきながら、将来的に自分がどのようになりたいのか、というビジョンがもてるように指導してあげたいと思っています。その上で、われわれ指導医がロールモデルになって彼らの選択を手助けできるような存在でありたい、と考えています。
また、外科医は、自分で経験していかないことには上達もしないし、レベルも上がりません。悪いことが起こったときにどう対処するかも、経験の中でしか学べないものです。ですから場数を踏むことで実際の経験値を上げてあげたいのです。たとえば整形外科を志望する人には、私たちが助手で入ってサポートする中で、1年目から執刀医としてオペにも携わってもらいます。危険のない範囲で、現場での経験を積んでいくことを促しています。

松本医師:実際、研修医1年目の5月か6月だったと思いますが、大腿骨の転子部骨折の手術を執刀させていただきました。とにかく緊張したことだけは強烈に覚えています(笑)。先生に手取り足取り教えていただきながら、無我夢中なまま、何が何だかわからないうちに終わっていました。でも、それを経験したことで次のオペでは怖さは半減していましたし、その後の研修にのぞむ上での自信にもつながりましたね。

ic49-atsumi03

総合的に「人を診る」ことの
大切さを初期研修から実感

―― 内科の研修についても教えてください。

三谷医師:内科も名古屋大学の関連施設で、初期研修終了後も引き続き専門研修ができ、他の関連施設と連携して内科専門医取得が可能です。循環器グループはPCIをはじめとした急性疾患に広く対応するとともに、背景となる生活習慣病の管理も行います。消化器グループは消化管出血、閉塞性黄疸、胆道感染症など緊急疾患から悪性疾患など、消化器疾患全般を担当。さらに内科医は専門に特化せず、総合的に地域の内科疾患全般を診療しています。

山本医師:私は消化器内科が専門ですが、初期研修医とは一緒に外来に携わるところから始まって、診断を行い、治療のプロセスも含めて研修医が主体的に臨床に取り組めるような指導をしています。病態や疾患の中身を実感してもらいながら、たとえば点滴の内容や抗生剤をどうするかといった点など、あくまでも現場での経験を土台にして判断力が養えるような指導スタンスを心がけていますね。
そして専門的な疾患はもちろん、それ以外の複合的な疾患もしっかりと学べるのが当院の特徴です。循環器科と消化器科がそれぞれ独立しているというイメージよりも、内科全体として横断的に診ていきますから、総合内科的な切り口で数多くのcommon diseaseを経験できます。初期研修医として大事な土台となる部分だと思いますよ。

―― 内科の病棟管理で学べる点はなんですか?

山本医師:高齢の患者さんが多いことから、たとえば病気の治療以外にも、嚥下機能やADLの低下を防ぐために、リハビリの先生方に依頼して患者さんのケアにあたっています。内科医としても、患者さんが退院して無事に日常生活が送れるのか…、という視点が欠かせず、その人の生活背景までを含めて診ていくことが大事になります。病気だけではなく、総合的に「人を診る」ことの大切さを初期研修医のときから実感できるのは、医師としてその後の医療に活かせる部分が大きいと思いますね。

三谷医師:当院は急性期から慢性期までがそろうケアミックスの病院であり、多彩な症例があります。同時に、治療の方法が患者さん個々の生活背景によって違うことにも留意しなければなりません。とくに高齢者の患者さんの場合は、どう治していくかというニーズを知ることはとても重要で、ご本人はもちろん、ご家族との対話も必要です。医療の原点たる部分を学べる要素は大きいでしょうね。

ic49-atsumi04

全医師の8割が指導医資格保持

―― 在籍する医師の8割が指導医という手厚い指導体制が整っているそうですが、詳細を教えてください。

三谷医師:当院では医師各々が指導医としての講習を受け、全体の8割が指導医資格をもっています。そもそも私たちは、研修医を教えるための専門的な教育を経ているわけではありません。だからこそ、指導にあたる上での教育学を系統立てて学ぶことは、私たちにとっても意義のあることだと考え、資格取得を奨励しています。

若林医師:研修医としても、その場で出る疑問点に先生方が即座に答えてくださる環境があり、たいへん助かっています。たとえば担当する患者さんの治療方針や所見に疑問が生じた場合でも、忙しいなか時間を割いて対応してくださったり、科の垣根が低いので他の科をまわっていても、何かの手技があるときには声をかけてくださったり。フランクな雰囲気のなかで指導していただけるので、わからないことも聞きやすく研修しやすいです。

―― 救急車の年間受け入れ件数は2,000件とのことですが、救急研修の特徴について教えてください。

若林医師:自分がローテートしている科の救急症例は、原則研修医がファーストタッチですので、症例数は大規模病院と遜色ないぐらい経験できています。4月の時点では、正直何をして良いのかほとんどわからなかったのですが、ACLS、局所麻酔、縫合など、できることが増えるに従って少しずつ自信をもって対応できるようになりました。診断プロセスの思考過程も徐々に最適化されていると感じます。場数を踏ませてもらえることで、少しずつ自信が生まれて、学ぶ姿勢も積極的になっていきますね。

―― QOLやワークライフバランスの点ではいかがですか?

若林医師:忙しいときもありますが、あまり残業がありません。医師の業務負担の軽減が図られ、研修医に対しても、いわゆる雑用に忙殺されることがないように配慮してくださっていると感じます。また研修カリキュラム上で要望などがあれば、即座に研修管理委員会で共有され、改善される仕組みがあるのも秀逸ですね。
それと、給与についても、都会の病院と比べると破格の待遇だと思います! 残業代ももちろん出ます(笑)。職員寮は病院に隣接していて、家賃は月1万円。家賃分の出費がかなり少ないので、想定以上に手元にお金が残りますよ(笑)。

―― では最後に、副院長から医学生へメッセージをお願いします。

三谷医師:主体的に学びたいと考える人にはどんどんチャンスを与えていきますので、思い切り力を発揮してほしいですね。また、大人数だと気後れしてしまうような人でも、当院は温かい雰囲気で「みんなの研修医」というスタンスで接していきますから、仕事がしやすいと思います。

ic49-atsumi-last

offtalk_orange

美味しい海の幸と山の幸を堪能できる!
田舎だけど田舎すぎない、暮らしやすさが自慢です。

―― 先生方の休日のリフレッシュの方法を教えていただけますか?

若林医師:私は自転車のクロスバイクでツーリングするのが趣味で、渥美半島の先端まで行ったり、自然や渥美半島ならではの環境を満喫したりしています。遠出を楽しみながら、気楽にふらっと行って、ふらっと帰ってくる感じです。

三谷医師:病院内でも自転車好きな人は多いですね。当院にサイクリングで蔵王山(※病院から6kmほどに位置する山)登頂の最速記録をもっている医師がいますよ(笑)。それと、病院がある田原市は全国有数のサーフィンの聖地で、先日もサーフィンの世界大会が開催されました。当直明けに波に乗りに行く、パワフルな職員もいますよ。

玉腰医師:私は、最近は釣りをしていますね。海釣りもできますし、ちょっと行けば浜名湖もあるから釣り好きにはとても嬉しい環境です。浜名湖では、イシダイなど海の魚が釣れますよ。

山本医師:私は休みの日は、時間があればテニスをやっているかな。もともと学生時代にやっていて、今は近くのスクールで。やっぱり体を動かすのはリフレッシュになりますね。

松本医師:最近、ダーツにはまっています。病院の近くにおしゃれなダーツバーができたんですよ。医師同士でよく行ってます!

―― 病院のある田原市自慢をお願いします。

三谷医師:美味しいものが多いのが一番の自慢です。海の幸はもちろん、果物、野菜と地場のものはどれも新鮮で最高に美味しい。病院のすぐ近くに道の駅もあって、地元の農産物がたくさん置いてありますよ。
そして、病院周辺は市の中心部にあたりますので、大きなスーパーもあるし、買い物は何でも近くですませることができます。田舎ではあるんだけど「すごい田舎」ともいえない環境で(笑)、暮らすにはとても便利な場所でおすすめです。

(2019年2月公開)