伊東市民病院

市中病院

イトウシミンビョウイン

情報更新日:2019/07/03

〒414-0055 静岡県伊東市岡196番地の1
0557-37-2626 / 0557-35-0631
伊豆急行線 南伊東駅から徒歩7分

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複数の病院で幅広い経験を積めるメリットが選択の決め手

―― 伊東市民病院で研修しようと思ったのはどんな理由だったのでしょうか?

中村医師:見学に来たとき、非常に優秀な研修医の方に出会い、その先生のようになりたいと思ったのが一番の理由です。その方は今研修3年目の先生で、エコー診断や縫合などを教えていただいたのですが、縫合の手技などがすばらしかった。それに、救急の症例の幅が広いというのも魅力でした。
大都市圏だと大きな病院も多く、循環器だったらこの病院、脳外科だとこの病院というように症例が分散しますよね。伊東市民病院では、患者さんを一度受け入れてから他院に送ることもありますが、初期対応という面で色々な症例を経験できるという期待がありました。

戸田医師:そうですよね。1次救急から3次救急に近いすべての症例を受け入れているので、日常で起こりうるあらゆる症候を経験できます。成人では風邪や頭痛、腹痛といった頻度が高い症候からショックや心停止などの最重症の症例まで、小児ではアナフィラキシーショックの対応をすることもあり、幅広い経験がプライマリ・ケア能力を養う最大の近道になっていると日々実感しています。

吉岡医師:伊東市民病院のプログラムならば、東京ベイ・浦安市川医療センター(以下、東京ベイ)や地域医療振興協会の病院でも研修ができるのですが、それも魅力でした。一つの病院で一つのやり方だけを学ぶのではなく、色々な病院でさまざまな経験を積むことは、医師として幅を広げるにはいいかなと思ったのです。

戸田医師:僕も研修先を迷っていたとき、伊東市民病院に所属しながら東京ベイでも研修ができると聞いて、両方見学しました。東京ベイでは基礎的な医学と臨床を関連付けることが重要視されていると感じましたし、一方、伊東市民病院は臨床寄りで、手技などもしっかりと学べると思ったのです。そんな医学の両面を同時に学べることが決め手になりました。

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吉岡医師:実際に研修を受けてどうでした?

中村医師:伊東市民病院は研修医であっても即戦力として期待されているじゃないですか。そういう意味で手技を学ぶ機会はとても多いし、ある程度自信もつきました。最初は胸腔穿刺や腰椎穿刺、ドレーン挿入などはハードルが高いと感じていましたが、今は自信を持ってできるようになっています。
また、私は1年目に出産したことで、東京ベイでの研修ができなかったのですが、東京ベイから先生が交代で指導に来てくださり、外科と内科の研修では東京ベイの先生が指導医でした。日々の勉強の仕方、カルテの書き方などを教わり、とても勉強になりました。

戸田医師:ここでの研修のメリットは、研修医が自分の裁量で学ぶ量をある程度コントロールできるところだと思うんですよ。ゆっくりと学びたいという人は、少しずつ学ぶこともできるし、たくさん学びたい人は「こういう手技があったら呼んでください」と、色々な先生に頼むこともできます。伊東市民病院はフランクな先生ばかりで上級医との距離が近いし、何でも話しやすいですよね。

吉岡医師:確かに!僕も病院長に「鍋パ」に誘ってもらいました(笑)。また、医師だけでなく、看護師さんやリハビリのスタッフさん、事務の方の名前と顔が一致しますので、電話一つかけるのでもコンタクトが取りやすく、仕事もスムーズに進められています。

中村医師:そうそう。1年ほどここにいると知らない先生はいないし、上の先生方も研修医のことを覚えてくださっています。私は今、放射線科で研修していますが、経験豊富な先生からマンツーマンで教えていただいています。研修医も1年目5人、2年目5人で、密度の濃い学びができていると感じます。

吉岡医師:僕は色々な病院で学びたいと思って伊東市民病院を選んだわけだけど、実際に東京ベイでの研修では、指導医がこうしているからではなく、エビデンスに基づき、なぜこの薬を選ぶのか、薬を選ぶために必要な情報が何なのかなど、日本を代表する指導陣のもとでゴールドスタンダードを学ぶことができましたし、米国式のホスピタリストとはどういうものなのかも体感できました。また、伊東市民病院では、個々の症例ごとに具体的な臨床について学べます。
さらに、地域研修で青森県の六ヶ所村に行くことができ、そこで何十年も地域医療に携わっている先生の考え方に触れることができたのも大きな収穫でした。患者さん一人ひとりの背景を知ったうえでの治療や、通常診療の他に健診業務・予防接種・産業医業務など多様な仕事ぶりに接して、地域医療とはどういうものなのかを知ることができました。

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日々の症例から見つめ直す「振り返り」が成長の契機に

―― 週に1回開かれる振り返りについて教えてください。

中村医師:振り返りは研修医全員がそれぞれ2分の持ち時間で発表し、そのあと質疑応答という構成で進めていきます。1週間に経験した症例を一つ取り上げるのですが、一番伝えたいテイクホームメッセージを付けるのが決まりになっていて、それがとても勉強になります。自分が失敗した事例を「皆さん気をつけてください」と共有できるのも役に立ちます。1年目はプレゼンテーションの仕方を学ぶことも多かったです。

吉岡医師:確かに最初のうちは形になっていなくて、プレゼンの仕方についてずいぶん注意されましたね。東京ベイの振り返りは伊東市民病院とは違って、総合内科の研修では、当直した翌朝にその日の症例から選んでプレゼンするという形でした。上級医の方が色々な角度から指摘をしてくださるので、本当に緊張しました。

中村医師:伊東市民病院のほうも緊張感はあるのですが、雰囲気は和気あいあいといった感じです。その他にも、振り返りとは別にスライドを用意してのプレゼンも週1回開かれます。

吉岡医師:1回に2人ずつ、1人30分くらいで発表する研修医カンファレンスですね。

戸田医師:東京ベイの先生方はどんな感じなんですか?

吉岡医師:とても優しくて、全員がとてつもなく知識を持っている先生ばかりだから、その量は「枚挙にいとまがない」って感じですね!

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さまざまな目標につながる理想的な研修病院

―― 医師としての将来像や今後の抱負を教えてください。

吉岡医師:将来は家庭医になるのが目標です。そういう意味で、地域研修で青森県六ヶ所村に2カ月行けたことは自分の将来にとってとても意義のある研修でした。それに加えて東京ベイではEBMという医療の核となる部分を学び、伊東市民病院では、臨床の現場を数多く経験できたことも大きなプラスになりました。

中村医師:最初は1人の患者さんを総合的に診たいという思いがあって、総合内科、小児科を目指していたのですが、ここでの経験を通して、逆に何か一つ専門性を身につけたいという気持ちが生まれてきました。今は、内科の循環器あるいは腎臓などに関心が向いています。「伊東市民病院で研修したのなら救急は大丈夫!」と太鼓判を押してもらえるとよく聞きますので、自分もそうなりたいですね。

戸田医師:脳外科の臨床医としてアメリカで働くというのが、学生のころからの変わらない目標です。伊東市民病院と東京ベイの両方で学べる研修は、その目標に近づくためのステップとしてふさわしいプログラムだと思っています。

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東京まで1時間半!自然豊かな温泉リゾートに囲まれた病院で快適な研修生活を送る

―― オフタイムや交通の便についてはいかがですか?

吉岡医師:温泉が付いている病院はなかなかないよね。院内にもあるし、看護師宿舎と医師宿舎にもある。しかも三つとも源泉が違うらしい。

戸田医師:清掃時間以外はいつでも温泉に入れるので助かりますよね。

吉岡医師:病院自体もキレイで明るいし、周辺は自然も多いです。休日は、色々なところにご飯を食べに行ったり、外出しないときは、宿舎の温泉にゆっくり入ってから勉強したりしています。去年、ダイビングのライセンスを取ったので、今年の夏こそは伊豆の海にぜひ潜りたいですね。体験ダイビングのときも、ウミガメや伊勢海老が見られてとても、楽しかったですよ。

中村医師:伊東は空気もキレイで、子どもも育てやすい環境です。子どもがまだ8カ月なので、東京に行くときは特急「スーパービュー踊り子号」の個室を利用しています。勤務中は午前と午後30分ずつの育児休憩があるなど、伊東市民病院は働くママのための制度も整っていて、とても助かっています。

戸田医師:実家が東京なので、高校時代の友人に会うのに東京に帰ることも多いのですが、交通の便は思っていたより良かったです。新幹線を使わなければ割と安く済むのも助かっています。伊豆はリゾート地なので、海辺をドライブするだけでもリフレッシュできます。当直明けに先輩の先生に誘われて、下田の白浜海岸に行ったのもいい思い出です。

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(2018年10月掲載)