市中病院
コウベチュウオウビョウイン
〒651-1145 兵庫県神戸市北区惣山町2丁目1-1
078-594-2211(代表) / 078-594-2244
神戸電鉄 北鈴蘭台駅徒歩12分(バス5分)
すべての診療科が揃うのみではなく、それぞれが研修認定施設を取得しています。中でも総合内科はJCHOの使命の一つとして重要視されており、地域の中核病院としてさまざまな疾患に初診時から関わり、何がCommon diseaseかを臨床経験の中で習得することが出来ます。大学関連病院の位置づけもありますが、専門分野のみならず、広い視野を持ち臨床経験を積むことが可能です。誰しもがすぐに将来の方向性を決めることは難しいと思います。実際に興味のあるすべての診療科を臨床現場で経験し、ご自身の将来進むべき道を見極めてみるのも一つだと思います。研修の傍ら、医師の働き方改革にも取り組んでおり、特別休暇(夏季・年末年始休暇等)以外の有給休暇の取得斡旋や、副直・当直勤務の翌朝には帰宅できるなど、オンオフの両立も可能となっています。
かねてより現場主義、実践主義の観点より、救急外来では最初に研修医が診察、診断を行い治療方針を組立てる為、目の前の事態に瞬時に考え対応する事で臨床能力が飛躍的に向上し、また幅広い症例経験を積む中で自らの臨床医像が見えてきます。指導医は各々が少しでも多く将来の選択肢を持てる様、サポートしてくれます。少人数の研修であるため、各診療科に一人の研修医が配置され、症例を独り占めでき、より多くの症例を経験する事が出来ます。また実践的な研修により手技の習得を行う指導体制であり、救急対応の経験値アップや、外科系手術への参加など、研修医本人の意思と意欲が高ければ高いほど、より多くの経験値とスキルを得る事が可能です。
研修プログラムは、研修医の目指す医師像に寄り添うよう、個々に希望を取り入れ、年度途中であってもフレキシブルに組み換えができる魅力があります。2年次にも、将来の進路を見据えた診療科目を重点的に履修し、後期研修に生かす事ができます。各科のカリキュラムでは、心筋梗塞、脳卒中、吐下血に対する緊急検査や処置、インターベンション、緊急手術、ICUでの呼吸器管理、血液浄化療法などの体験を通じ、初期対応が出来る総合力を持った医師の育成を目指しています。血液、自己免疫、感染症、内分泌、神経疾患などでは、理論的且つ考察力を養い、麻酔をかけ、外科手術を担当する中、臨床現場にてより多く学んで頂けると考える。また20年の歴史を持つ緩和ケア病棟でも、臨床以外の分野を含むより多くの事を経験できると確信しています。
1年目は副直で当直医師のサポートとして、初見や治療方針は研修医が考え、上級医と共に患者さんを担当します。救急頻度はさほど多くなく、当直帯で1~3台程度の救急車搬送があります。重症症例は各科オンコール体制で電話で相談でき、当直の翌朝は10時に帰宅できます。
2年目はバックアップの上級医がいるものの、メインの当直担当となり、回数は月に4回程度です。最初は不安もありますが、すぐに上級医に相談でき、1年目の研修医も一緒に勤務しますので、心強く一緒に考えながら診療することが出来ます。
当院の最大の特徴の一つは、年齢、学閥、診療科等の垣根が低く(無いに等しい)いつでもどの診療科でもフラットに相談できる点です。基本はローテーションする診療科の上級医が研修医を担当しますが、他科の上級医も気にすることなく話しかけてくれますし、話せる環境があります。また皆さんが快く教えてくれるのも、研修の励みになります。当直時も同じでその日にバックアップしてくれる上級医に相談しながら診療を進めることが出来ます。相談できる、相談しやすい環境は心強いですよ。
毎週月曜日16時30分から:研修医カンファレンス
毎週水曜日8時30分から:全体の症例検討会
毎週木曜日17時から:抄読会
その他は各診療科単位にてカンファレンスを実施
振り返りやフィードバックは症例検討会の時間を利用し、レビューの日を設定
日常では、上級医と研修中に相談し問題をクリアします。
勤務時間自体は17時までですので、それ以後の拘束はありません。まれに手術が長引いた時や患者さんの急変時には遅くなることもありますが、ルーチン業務で時間外に長く残ることはありません。実績として17時JUSTに帰宅していた研修医もいました。症例検討会など17時から始める会議も週1日ありますが、任意で居残りする以外は自由です。土日については当院の研修医は必要に応じて出勤し、段取り良く業務を終えて帰宅します。必要がなければ出勤せずオフを満喫しています。年齢関係なくオンオフがあります。
基本的に土曜日、日曜日、祝日はお休みで、救急外来をシフト制で担当しています。土日祝日の救急外来は交代制で、勤務時間が終われば帰宅できます。平日の勤務時間は診療科や個々によりますが、就業時間通りに帰宅する人もいます。当院自体が遅くまで残る体質ではありません。また当直(研修医の場合副直)の翌日は10時に帰宅でき、無理なく身体を休めて頂けるようにしています。研修医によっては手術など症例に携わりたいと居残りを希望する方もいますので、基本は個人にお任せし、長時間勤務が続くようであれば、指導医より休むよう、指導をしています。
見学のタイミングは
・5年生なら秋頃(研修医が慣れてくる)
・6年生なら春頃(先輩になる人に会うのは大事)がBEST
・呼吸器内科は水曜(ブロンコとカンファ有)
・循環器内科は木曜(心カテが多い)
・麻酔科は月曜以外の日がお薦め(関わり合いのあるさまざまな分野の話を教えてもらえる!)
・脳神経内科と脳神経外科は火曜日(回診や手術が勉強になる)
・耳鼻いんこう科は込み入った話が聞けて良いです。
・救急科は症例が少ない場合は研修医が院内の色々な所を案内します。
その他、ほぼすべての診療科のルーチン業務もありますので、少しでも自分の興味のある診療科を伝えて頂き、一番良い日を選択、そして全体を見る様に心掛けていれば有意義な1日になります。
休日、仕事終わりなど、車で20分程度の三宮やMOSAICへ遊びに行きます。研修医同士で飲みにいくなど、食事の機会もバリエーションも多くあり、気持ちを含めた体調管理が可能です。病院周辺は閑静な住宅街で、住民の方も非常に穏やかでトラブル等がかなり少なく、患者層が良いと評判のエリアでもあります。病院近くの「すずらんの湯」はかなり充実した入浴施設で夜11時30分まで受付をしているので、リフレッシュに利用しています。併設するレストランもなかなか美味です。自転車好きな医師も多く、サイクリングに出かけることもあります。
実践主義である為、見て勉強する姿勢ではなく、実際に体験して身に着けたい、症例に携わりたいと考える方にお勧めです。真面目な研修医が多く、真摯に研修に取り組みながら、研修医同士、1年次、2年次問わずみんなが仲良くしています。周りからも良い雰囲気との評価があります。
自分が研修医の間に学びたいことや将来目指すことをはっきり言えれば大丈夫です。当院は人物重視の面接なので、自分を表現出来る様、小論文が書ければよいと思います。面接も他の病院で聞かれるような内容だったので、特に対策はいらないと思います。総対的に不安になるほどの面接はありません。
学閥の色が薄く、診療科の壁が低い当院では、全国の大学卒業生が活躍しています。研修医だけでも、岩手医科大学、岡山大学、関西医科大学、香川大学、神戸大学、徳島大学、兵庫医科大学、京都府立医科大学、高知大学とさまざまな出身大学です。
受験応募者は2日間の試験を合わせて10名程度です。面接官は本当に当院の研修や雰囲気を気に入って応募頂ける方を優先にしているようです。街中とは違い、やや郊外となる環境は必ずしも人気エリアにはならないと感じています。だからこそ、本当に気に入ってくれた方と研修したいと思うのです。
一年目 約5,800,000円/年
二年目 約6,000,000円/年