京都民医連中央病院

市中病院

キョウトミンイレンチュウオウビョウイン

情報更新日:2019/04/25

〒604-8453 京都府京都市中京区西ノ京春日町16-1
075-822-2777 / 075-812-5323
JR円町駅より徒歩7分、地下鉄東西線西大路御池駅より徒歩10分、 市バス205・203・202・26番 太子道駅より徒歩7分

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自由選択プログラムを自分の考えに合わせて変えられる!

―― 貴院は自由なプログラム選択が可能な「オーダーメイド研修」が特徴的ですが、どのような点にメリットがありますか?

扇谷医師:2年目の自由選択期間について、自分が望むように臨機応変にプログラムを組める点がメリットです。たとえば当初は消化器内科にしていたけれど、直前で総合診療科に変更したい…など自由に変えることができます。ローテートの順番を組み立て直せるのも大きいですし、最後に自分で深めたい科をじっくり選択するなどのアレンジも可能です。

―― たとえば扇谷先生は、2年目をどのようにアレンジしたのですか?

扇谷医師:私は内科全般に重点を置きつつ、当初は消化器内科を考えていたのですが、先生から呼吸器をぜひやってみないかとアドバイスをいただいて、呼吸器内科と総合診療科を重視したプログラムに変更しました。もしプログラムが動かせなければ、選択を決める上でのプレッシャーになりますし、重荷にもなります。2年目の状況に応じて柔軟に変更できるのはとてもありがたいですね。

植田医師:1年目に科をまわっているなかでも、他科の先生方が何かの手技のときに声をかけてくださって、臨機応変に見に行かせていただけるのも自由度が高いと感じます。「これから胸腔穿刺やるけど来てみる?」などと電話で知らせてくださって、研修医が皆集まってくるという感じで。抜ける科の先生も「行ってきなさい」って快く送り出してくださいます。

渡辺医師:自分の患者さんでは経験できない手技でも、そうやって場数を踏ませていただけるので見て覚えることができますよね。手技は実際に見ないとわからないので、研修医に積極的に機会を提供していただけるのはありがたいです。やっぱり先生同士の垣根の低さや風通しの良さがあるから、そうやって他科でも気軽に声をかけてくださるのだと思います。

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―― そのほか、初期研修のプログラムで良いと感じるのはどんな点ですか?

植田医師:1年目を6カ月の内科研修でじっくりスタートできるのが良いですね。私は総合診療科を志望しているので、その意味でも最初に内科をしっかりまわれるのはメリットが大きいと考えました。なかでも、カルテの書き方を基本からみっちり教えていただけたのは良かったです。

扇谷医師:最初の内科研修では、研修医一人ひとりが担当する患者さんを割り当てられ、主治医の先生と一緒に診ていく屋根瓦方式で教えていただけます。研修医が方針を立てて、投薬の管理から検査のオーダーまでできる限り自分で実施しつつ、毎朝ディスカッションをしながら6カ月で経験を重ねます。最初は慌てますが、もちろん方向性が間違っていればちゃんと指摘してくださいますし、良い意味で上級医の「監視がついている」というイメージですから、安心して取り組むことができますよ。

日々の関わりで他職種とのコミュニケーション力を育む

―― 京都民医連には京都府下に27の診療所と4つの関連病院があり、さまざまなフィールドで研修することができると聞いています。

扇谷医師:1年目の10月以降、順次外病院に出かけることになりますが、現場だからこそわかることはたくさんあります。たとえば抗生剤を入れる際にも、その目的を自分ではっきりと認識できますし、患者さんの生活背景や個別の事情なども細かく把握できます。診療所では、ナラティブな要素をより考えながら患者さんに向き合っていくことが求められますから、学べることはとても多いですね。

渡辺医師:最初に内科をじっくり経験することで、外病院に出ていくための基礎が築ける安心感に繋がります。京都民医連中央病院では、生活背景に色々な事情を抱える入院患者が少なくありません。聞くと独居で、家族がいない。じゃあどうやって帰そう?…といったように、退院するための環境づくりから考えていかなくてはならないんです。私もようやく6カ月の最後のほうになって、そうした患者さんへの対応について、看護師さんやソーシャルワーカーさんなどに聞きに行けるようになりました。これから2年目に向けて、そうした点も目配りできていくようになるかな…と思います。

植田医師:6カ月の内科研修が終わったあとに「全職種参加型研修医症例検討会」があって、1年目の研修医が自分の担当した患者さんについて、チームの多職種とどう協力して対応したかを発表する場があったんです。看護師さんやソーシャルワーカーさんなどを交えたカンファレンスでしたが、そこで他職種の方が苦労していた点がすごくわかって勉強になりました。患者さんの生活背景を知ることの大切さやソーシャルワーカーさんの役割の重要性、チームで考えていくことの必要性がリアルに理解できたように思います。

扇谷医師:そうした他職種とのコミュニケーション力を、初期研修医のときから自分で経験しながら身につけていくことは大事だと思います。そこに難があると、医者の仕事はなかなかうまくいきませんから。

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種類豊富なカンファレンスが日々の成長に直結

―― 定期的に行われているカンファレンスで、特徴的なものには何がありますか?

扇谷医師:一つは、月1回の外国人講師による英語カンファレンスが挙げられると思います。病院で総合内科の第一線に立つイギリス出身の医師が講師になり、研修医が持ちまわりで英語による症例発表を行うもので、英語だけでディスカッションしていく中身の濃いカンファレンスです。英語が得意な人や英語で身体診察や症例提示を学びたい人、留学を考えている人などにおすすめです。

渡辺医師:自分が発表の日は相当緊張しますが、とても面白いカンファレンスですよ。講師は身体診察もきちんと取る先生で、臨床のスキルも非常に高いレベル。英語学習の要素以外に、総合内科として診断力を養っていく意味でもとても勉強になります。

植田医師:ほかにお昼の12時半から約1時間、ランチタイムでの救急カンファレンスがほぼ毎日あります。研修医が前夜の救急当直の症例について報告しながら、どう対応したかを振り返っていくもので、研修担当の指導医のほか、手の空いている先生方が疑問や不明点に細かく答えてくださいます。前夜の当直で不安だった点や疑問が次の日に解決できて、その積み重ねによって身につくことは多いですね。

扇谷医師:放射線科の先生による週1回の画像診断カンファレンスも勉強になりますよ。X線やCT、MRIの見方の基本に始まって、1年を通して専門的な講義をしてくださいます。
画像診断は、内科で日々勉強するチャンスがあるのですが、専門的に学ぶことはあまりないので助かります。自分たちが気になる画像を持って行き、実際に見ながらポイントを教えていただける点でも勉強になりますね。

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当直はセカンドのポジションからのスタートなので安心

―― 当直のスタートについて教えてください。

渡辺医師:1年目のGW明けの5月から6月の間はセカンドで入り、7月からは1年目の研修医がファースト・タッチで診ていくことになります。最初はどう患者さんに話しかけたらいいのかわからない状態ですから、セカンドでじっくり勉強できるのはありがたいです。

扇谷医師:内科当直では、研修医は上級医との2人体制で診ますが、それとは別に病棟担当の医師が入ります。病棟を診てくださる先生がいるのは大きくて、安心して救急外来に向き合えると思いますよ。次第に慣れていって、補助輪が徐々に外れていく感覚ですね。

植田医師:5月くらいに、呼吸状態が悪い患者さんが運び込まれてきて、私は当直で何をどうすればいいのかまったくわからなかったことがありました。見た目にもとても辛そうにされているのを先生が適切に処置して、即座にCOPDの急性憎悪と判断しました。その対処を近くで見てすごく勉強になりましたし、その後の当直に活かすことができました。

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―― 貴院は後期研修の内科・総合診療科で残ることができると聞いています。そのメリットについて教えてください。

扇谷医師:私はこちらで来年1年後期研修を行い、府立医大に行って1年、そして戻ってきて1年という予定にしています。後期も残るのは、それまでの関係性が活かせる意味でも心強いし、間違いなく仕事がしやすいですから。それでいて、出ていくことも受け入れてくださって、また戻ってきても同じようにやらせていただける。そうした柔軟性は京都民医連中央病院の良いところだと思います。また、総合診療科の患者層も多様ですし、専門性に偏らないなかで、幅広い疾患を診ることができるのは、とても勉強になると考えていますね。

―― では最後に、2年目の扇谷先生から医学生にメッセージをお願いします。

扇谷医師:端的に言って、研修がとても楽しいです。僕はこの2年間、ストレスをほとんど感じていません(笑)。医局でバーベキューをしたり、スタッフや医師間のコミュニケーションがとても円滑で、人間関係が良好だから働きやすかったりしたのが大きいでしょう。また、2019年秋に、京都・太秦に移転して新病院になるのも楽しみです。コンビニやアクティビティの施設もできるようで、インフラの整備に今から熱視線を送っていますよ(笑)。

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仕事のあと、自分の時間がしっかり持てる毎日
休日には季節感いっぱいの京都の魅力を満喫しています!

―― 働く上でのQOLはどう感じていますか?

渡辺医師:仕事が終わったあとのオフもしっかりとれて、自分の時間を持てるのは魅力です。研修中も17時に帰ろうと思えば帰れますし、普通に仕事終わりにごはんに行ったり、映画を観に行ったりして気分転換できています。

扇谷医師:私も仕事が終わると「すぐに帰る派」かな。僕の家が病院から近いんで、同期や後輩、ほかのスタッフの方も仕事が終わったらうちに来て、一緒にゲーム大会なんかしていますよ。LINEで突然、「先生の家に遊びに行っていいですか?」って(笑)。皆でダーツをするなどして盛り上がります。

―― 休日はどんなふうに過ごすことが多いですか?

扇谷医師:休日は家でごはんを作ったり、ぶらっと街に出かけたりしています。自転車でどこでも行ける感じが良いです。新病院の場所も京都市街から少しだけ離れていて、家賃が安い。街にはバスでもすぐに行けるし、住みやすいと思います。

植田医師:僕は京都の街めぐりにも興味があって、京都民医連中央病院に来ました。金閣寺には自転車で30分くらい、北野天満宮にも15分くらいで気軽に行けて、京都が満喫できますよ。今行きたいところは…三十三間堂かな。京都には季節の行事や祭りも多いから、ぜひ参加したいと思っています。嵐山の紅葉など、街のあちこちで季節感が感じられるのも大好きです。

渡辺医師:街のいたるところに神社があるから、ポケモンGOのポケスポットがいっぱい!ポケモンGOをやる人は、京都が絶対おすすめですよ。でももうあんまりいないのかな?

扇谷医師:街が騒がしくないし、落ち着いた雰囲気があるよね。東京とは雰囲気がまったく違って、やっぱり京都は穏やかで良いですよ!

(2019年1月掲載)