大崎市民病院

市中病院

オオサキシミンビョウイン

情報更新日:2019/04/19

〒989-6183 宮城県大崎市古川穂波三丁目8番1号
0229-23-3311 / 0229-23-5380
JR「古川駅」よりシャトルバスで約15分

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同期の人数が多く情報が豊富、各科研修で研修医が即戦力に

大崎市民病院は、宮城県内の大学病院を除く研修病院の中で、初期研修医の募集人数が最も多く、現在は1年目16名、2年目19名が研修中です。同期が16名もいれば得意・不得意分野も、医師としての志望や方向性も、まわっている科、すでにまわった科もそれぞれ違います。2年目の先輩や上級医との距離がとても近く、気軽に相談できる環境ですが、同期からの学びもたくさんあります。
たとえば、循環器内科をまわっていたときに、糖尿病の合併症を持つ患者さんに対する血糖管理や薬剤投与について、糖尿病代謝科で研修中の同期に尋ね、教わったことがありました。逆に、他科で研修する同期にβブロッカーの使い方を聞かれ、上級医から伝授されたことを教えたこともあります。入職初期からわからないことはお互いに教え合い、学び合ってきました。
そんな経緯もあり、5月から救急当直が始まったのを機に、6月以降週1回、同期で集まり、座談会形式の勉強会を始めました。疾患に関する基礎知識や経験した症例で困ったこと、対応法、エコーの使い方から各科でのルール、1日の業務の流れ、何を予習しておくと役立つかなどの日常的なことまで情報交換をし、研修にそれらを取り入れることで学びの幅が広がりました。
また、当直業務や病棟当番は、研修医の果たす役割が大きく、常勤スタッフのような立場で仕事を任せられますので、日々責任を持って治療方針に携わります。大変忙しいですが、上級医は研修医に指導する時間も確保してくださっています。さらに、各科のカンファレンスでは基本的に研修医がプレゼンするため、「研修医は見ているだけ…」というお客さん状態になることがありません。

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各科ローテート後の症例発表の積み重ねでプレゼン力が向上

日々行われるカンファレンスとともに、各科が終わった段階で行われる症例発表を経験することで、研修医のプレゼン力が養われていきます。これは、大崎市民病院の研修の特徴でもあります。僕も循環器内科研修後には、比較的稀な特発性左室源性心室頻拍の40代男性の症例について発表しました。論文から最新の治療方針や薬剤の作用機序も調べて考察し、聴き手にとって理解しやすいストーリーに仕上げるにはどう構成すればよいのか、上級医に何度も相談し、丁寧に教えていただきました。発表時には、鋭い質問も多いので、経験を重ねればかなりプレゼン力が鍛えられると思います。

常に相談できる上級医と救急科病棟の存在によって「鑑別力」が身につく!

救急科研修では、救急当直も同様ですが、毎日、次々運ばれてくる患者さんの初期対応は研修医の担当です。患者さん対応後には、必ず上級医と適切なアセスメントを行うにはどうすれば良かったのかを振り返り、1秒たりとも無駄のない研修ができています。
救急科の専門病棟があるのも大崎市民病院の特徴です。どこの科に任せて良いかがわからないフォーカス不明の感染症や交通事故などで体のあちこちが損傷している患者さんは救急科病棟に入院させ、全身状態が落ち着いたらほかの専門科に相談して転科を検討します。その後の患者さんの病状も院内で追えるので、鑑別の力がつきます。
その救急科病棟での研修中に、「動けなかった高齢の患者さんが夜中にベッドの上に立ってジャンプしている」という電話を受けたことがありました。こうしたせん妄について、学生のときには精神科の疾病として学びましたが、病棟業務を任されたことで、高齢者人口の増加により急性期病院でもせん妄患者が増えているという今の医療の実情を体感しました。さらに、せん妄から転倒し、頭を打って脳出血…といった悪循環が起きないように薬についても勉強し、学生時代には身近でなかった薬を使う経験もしました。
また、救急科研修は1カ月ずつ、2回に分けてまわります。2年目の先輩が、「救急科は1回目と、ほかの科もまわって知識や手技がレベルアップした2回目とでは見える景色が違う」と言っていたので、2回目の救急科も楽しみです。

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臨床研修管理部のサポートで快適な研修生活が送れる

大崎市民病院には、臨床研修管理部という部署があり、専属スタッフの方が、見学日の日程調整から始まり、見学時には各科の先生との橋渡しやマッチングの相談、福利厚生や住まいの説明などもしてくださったので、門が叩きやすかったです。入職後は、研修医同士ができるだけ被らないようなローテート調整、選択希望科の調整をしてくださいますので、バランスよく各科をまわれています。僕らは日々の診療に追われることが多いので、二の次になりがちな事務手続きもサポートしてくださいます。
また、学会や勉強会の情報を提供してくださいますので、日本ACLS協会が大崎市民病院でBLS講習会を行ったときもスタッフの方からのお声がけで、逃すことなく参加することができました。研修医に対し、熱心に対応してくださいますので何か困ったことがあれば、いつでも相談に乗っていただいています。日常の些細なことも対応してくださいますので、必要不可欠な存在です。

バランスよいローテートで手技の機会が豊富にある

同期は多いですが、臨床研修管理部の方々がバランスよく各科をまわれるスケジュールを組んでくださるので、手技が取り合いになることはありません。産婦人科では、執刀はしませんでしたが、帝王切開の手術に30回ほど入りました。2年目で産婦人科をまわった先輩は、執刀もしたそうです。循環器内科では、心房細動の患者さんにDCをかけました。救急科では、2週目に気胸で胸がペッタンコになって運ばれて来た男子高校生に上級医と一緒に胸腔穿刺ドレナージをし、脱気まで行いました。整形外科をまわった同期は、骨折の患者さんにボルトの固定をする際、メスを使って開創から閉創までの全プロセスを経験したと言っていました。

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米国の大学との交流や垣根を越えた企画も盛んに行われる

米国シンシナティ大学医学部と交流があり、2年に1回、医師と看護師が1週間ほど来院され、講義や医療指導を受けたり、食事等で交流が図れたりできると聞いています。次回は2019年11月頃に来院予定です。将来の夢は、MGH(マサチューセッツ総合病院)への留学なので、米国の生の医療を肌で感じられる機会を今から楽しみにしています。
また、院内の勉強会も豊富です。2週間に1回、初期研修医と大崎地区の開業医を対象に、呼吸器内科の勉強会が開催されます。肺炎の治療や胸部レントゲンの読影法、COPDの基本的な治療方針などがテーマでした。救急外来に来られた誤嚥性肺炎の患者さんに抗菌薬を投与するときに、勉強会で学んだ知識が役に立ちました。救急科でも実際の症例をテーマに、適切な初期対応のやり方を教えていただける勉強会が月に1回開催されています。

バイタリティ派もインテリジェンス派も充実した研修ができる病院

大崎市民病院の初期研修医の多さは、見学、マッチングのときから知っていましたが、実際に働いてみて思ったことは「些細な相談ができ、学び合えるたくさんの同期に巡り会えて良かった!」ということです。また、日々の病棟業務や当直では、上級医は近い距離感で熱心に指導してくださいます。さらに、呼吸器内科や救急科の勉強会、シンシナティ大学医学部との交流など、科や病院の垣根を越えた企画も多彩です。 自ら率先して患者さんを診たい、治療したい、手技を磨きたいというバイタリティにあふれる方も、腰を据えて知識を蓄えたいインテリジェンスに富んだ方も、充実した研修ができるオールラウンドな病院です。

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オフは部活や飲み会、鳴子温泉などでリフレッシュ
9階ラウンジからは大崎平野の壮大な景色も楽しめます

―― 同期16名とはプライベートでも仲が良いのですか?

当直もあるので全員そろうことは難しいですが、数人ではよく飲みに行きます。宮城県は米処なので、地酒もおいしいです。
僕を含む同期4名がフットサル部に所属していて、毎週木曜日の19~21時に近隣の小学校の体育館で練習をしています。大会にも出ました。練習や大会のあとに、部員の放射線技師さん、看護師さんなどのメディカルスタッフとお酒を飲むのも楽しいひとときです。ゴルフ部にも同期がけっこういます。ほかに、野球やバスケットボール、テニス、ヨガ、登山、さらにマラソン部もできたらしく、部活は盛んです。

―― 近隣のおすすめスポットはありますか?

大分大学時代は、朝学校へ行く前や部活の帰りに毎日温泉へ行っていました。大崎市民病院から車で約40分のところに鳴子温泉がありますし、3.5kmくらいの場所にある豆坂温泉三峰荘も評判が良いと聞いていますので、これから温泉ライフを復活させようと思っています。仙台へも車で40分ですので、休日には、よく買い物に行きますよ。

―― 2014年7月にオープンした新しい病院ですので、院内はとても快適に過ごせそうですね。

病院の外観は、地中海沿岸の街並をイメージしたカラーだそうです。2階にある職員が24時間使えるフィットネスルームはまだ利用していませんが、コーヒーショップにはよく行きます。9階のラウンジは患者さん向けなので今は行きませんが、入職前に一度行ったことがありました。そこからは、大崎平野を一望できるので、見学やマッチングで来られた際には、ぜひ絶景も楽しんでください。

(2018年10月掲載)