医療法人 健康会 新京都南病院

市中病院

シンキョウトミナミビョウイン

情報更新日:2019/04/25

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最大週6コマのER型救急研修で多種多様な疾患を経験

―― 貴院では、最大週6コマの研修プログラムでER型救急の経験が積めるとうかがっています。まずは、この研修プログラムの内容を教えてください。

北野医師:新京都南病院のER型救急の研修で最大の強みは、救急搬送された患者さんのファーストタッチを研修医ができることだと思います。
最初は、救急隊から第一報が入って救急車が到着するまでの間、指導医や上級医の先生方からどのような主訴の患者さんが搬送されるのかを知らされ、必要と考えられる検査、鑑別診断のポイントなどをおさらいしていただいてから対応します。経験を積んでくると、先生方から「こういう患者さんが搬送されるけど、何をしたらいい?」と聞かれ、私たち研修医が対応を考えて答え、指導を仰ぐという研修に進みます。
こうした経験を積むことで、将来、患者さんを診た場合、どんな疾患が疑われるかを考えられ、治療の緊急性などを見きわめた上で適切に対応できるのではないかと思っています。

吉岡医師:ER型救急の研修プログラムが最大週6コマ組み込まれていることで、色々な診療科の先生方からご指導いただけるメリットも大きいと感じています。救急搬送された患者さんに対するアプローチは診療科や先生方によって異なり、「この先生はこんなふうに検査のオーダーを出され、こういう対応をされるのか」といったことを学べることが大きな特徴だと感じます。

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―― ER型救急研修で経験される当直についてお聞かせください。

北野医師:当直は5月の連休前に試験的に経験し、医局と相談の上、連休後に本格的に開始します。月4回、午後5時から翌朝の午前9時まで勤務し、救急患者さんが到着されると上級医とともに研修医が主体となって診療をします。
当直は学生時代の臨床研修でも経験しましたが、新京都南病院では10~15人の救急患者さんを受け入れており、「都市部の市中病院ではこれほど多くの救急患者さんに対応しているんだ」と認識を新たにしました。

吉岡医師:研修する以前、救急車で搬送されるのは重症の患者さんという印象がありましたが、市中病院のERにはそういう方々を含め多種多様な患者さんが受診されることを知りました。たとえば、糖尿病で低血糖を起こされた患者さんが来られることもあり、生活習慣病をよりよくコントロールすることの大切さを学ぶ機会にもなっています。

―― 先生方は将来、救急医を目指しておられるのでしょうか。

北野医師:いえ、私は伯父が産婦人科の病院を開業していることもあって、産婦人科医になりたいと思っています。初期研修のうちは専門をきわめるというより身近な疾患を幅広く勉強できたらいいなと思い、新京都南病院で研修することを決めました。

吉岡医師:私も内科一般、特に膠原病内科に興味をもっていますが、何科に進むにせよ色々な症例を経験してみたいと思っています。現在の初期研修制度もそういう趣旨で導入されたと聞いていますので、幅広い疾患を経験して将来に備えていきたいと思っています。

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2~3カ月ごとのローテートでじっくり「総合的な医療・治療」を学ぶ

―― 貴院の初期研修プログラムの特長を教えてください。

北野医師:基本的に一つの診療科ごとに2~3カ月かけて研修し、ローテートしていくシステムをとっています。学生のころ、先輩からは「1カ月ごとのローテートでは物足りない」と聞いていたので、新京都南病院にはじっくり腰を据えて研修できる強みがあると思います。

吉岡医師:私もそう思います。大きな病院のようにいくつも診療科があり、医師が大勢いらっしゃるというわけではないのですが、その分、一人ひとりの先生方とじっくりとお話をする機会がもてるメリットはとても大きいと感じています。

―― 研修中、印象に残った症例をご紹介いただけますか?

北野医師:一番印象深いのは、京都市内で7年ぶりに発生したというフグ中毒の患者さんに最初から最後まで関われたことです。この患者さんはご自身で調理されたフグを召し上がって中毒を起こされたということで、基本的に呼吸管理だけで大事にいたらずに済みました。

吉岡医師:大動脈解離の患者さんです。この方は朝5時ぐらいに激痛に堪えかねて歩いて受診され、教科書に書かれている通りの典型的な所見を示しておられました。話には聞いていましたが、「本当にご自分で歩いて来られるんだなあ」と驚きました。

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―― 初期研修中の指導体制について具体的に教えてください。

北野医師:初期研修に求められる症例をもれなく経験し、指導いただいている実感があります。外科であれば、術前に良性疾患と悪性腫瘍の鑑別、解剖学、手術手技などについて勉強しておくよう指示され、実際の手術では執刀医の先生に「これは良性か悪性か」「どんな手術の適応となるか」「どのように手技を進めていくか」と質問され、答えてきます。

吉岡医師:いま研修している循環器内科についていえば、月・水・金曜の週3回、朝のカンファレンスに出席し、指導医と上級医の先生方に個々の患者さんの臨床検査データや画像所見に基づいて、新たな検査を加える必要があるか、治療を継続するか、変更するかといったことをお話ししていただいています。

―― 貴院は京都南病院グループの急性期病院ですが、総合診療について学ぶ環境としてはいかがですか?

北野医師:ER型救急研修が、まさに生きた総合診療を学ぶ場となっていると思います。また、医局は診療科別に分かれておらず、一つの部屋に各診療科の先生方と研修医が机を並べる形式になっていますので、診療科間の垣根が低く、研修中に疑問を感じたことをコンサルトしやすいのもありがたいと思っています。初期研修の2年目には地域医療の研修も予定されており、往診などを経験できるのを楽しみにしています。

吉岡医師:京都南病院グループは、新京都南病院と慢性期の診療を担う京都南病院のほか6つの診療所と介護老人保健施設、グループホームをもっています。通常、急性期病院で治療を終えられた患者さんは回復期病院やクリニックに転院されますが、先生方は救急外来や病棟で担当された患者さんに対し、主治医として最後まで責任をもつという姿勢をお持ちです。研修医が総合診療、全人的医療を学ぶ上では、申し分ない環境だと思います。
各部門の配置についていえば、救急外来のそばに検査技師さんがおられ、検査結果を即座に示してくださったり、「この症例はこういう横断で撮影したほうがいい」といったことをサジェスチョンしてくださったりしますので、たいへん勉強になります。

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アクセスのよい京都から市内や全国各地の学会・勉強会に出席

―― 勉強会やカンファレンス、学会への出席や発表は、どのようにされているでしょうか?

北野医師:研修医向けの勉強会としては、週1回、始業前に院長先生や上級医の先生との抄読会があり、課題図書を用いて意見交換をするといった機会が設けられています。カンファレンスは各科および研修医が発表する症例カンファレンスがあり、救急カンファレンスが毎朝あります。出席したい学会があれば、年1回費用を出していただけるので、千葉で開かれた産婦人科学会に出席し、学会発表の機会にも恵まれました。また、医局につながる廊下には学会や勉強会のチラシが張ってあり、随時チェックして出席しています。
先日参加した京都府医師会と下京西部医師会の共催の勉強会では、日本医師会赤ひげ大賞を受賞された先生の講演を拝聴することができました。また、他病院のカンファレンスにも意欲的に参加しています。京都はアクセスがよく、全国各地で開かれる学会や勉強会にも参加でき、高名な先生方のお話を直にうかがえるのも大きなメリットだと思います。

吉岡医師:北野先生が指摘されたように、学会や勉強会では、たとえばプライマリケア医の先生方がどのように考え、患者さんの症状改善のための薬剤処方に努めておられるかがわかり、とても勉強になります。

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カメラ片手の京都散策、弓道などでリフレッシュ!
手ごろな値段で楽しめるおいしいお店を開拓するのも楽しいですよ

―― とても充実した初期研修を送られていることがわかりました。オフ・タイムはどう過ごしていらっしゃいますか?

北野医師:私は大分から6年ぶりに京都に帰ってきましたので、休日はカメラを片手に入院患者さんにうかがった名所を訪ね、四季折々の風景を撮影しては患者さんにお見せするなどしています。私は人生経験豊富なご高齢の患者さんとお話しするのが大好きで勉強にもなることですので、休日はそんなふうに過ごしています。

吉岡医師:最近、部屋をきれいにすると、その週をとても快適に過ごせることを実感し、休日には努めて掃除をするようにしています(笑)。中学生のころから弓道をしており、大学の弓道場を訪ねることもあります。もう一つ、京都には、夜は高くても昼は手ごろな値段で楽しめるおいしいお店が多く、そういうところを訪ねることもあります。先日訪ねたお寿司屋さんはおいしかったですね。

北野医師:吉岡先生、そのお店、教えてくださいよ(笑)。

(2019年4月掲載)