2015/11/30
渡です
読書の秋と言いたいところですがすっかり冬ですね(笑)
電子書籍は相当買っているんですが
最近はなんだかんだ紙に戻りつつあります。
少しでもスマホ依存を治したいのと、
やはりスマホだと途中でラインで話しちゃったり
ついネットで遊んじゃったりゲームしちゃったりして
なかなか本の世界に入り込めませんね…。
漫画なら良いのですが真面目な本を読む時は
やはり紙かなという気がしています。
主に利益相反についての本でした。
医師が臨床研究をする際に、製薬会社のためにする行動は
社会のためにはならない。このように一つの行動が
一方の利益なると同時に他方の損失になることを
利益相反と言います。
国試にも出題があるのでよろしければどうぞ。
109F-1
医師に関わる利益相反について正しいのはどれか。
a 少額の寄付金では発生しない。
b 罰則規定が医師法に記載されている。
c 関連する情報は原則として公開しない。
d 患者と家族の対立した利益を調整することである。
e 医師の私的利益と社会的役割が衝突することである。
(答えはe)
思えばこの問題もディオバン事件などを背景にして
出題されたものなのでしょう。
EBMは黄門様の印籠のようなもので、
「こういう研究結果が出ているので」と言われれば
何も言い返せないのですが…
その研究が正しく行われている保証はどこにもないし、
正しく行われていたとしても結果の解釈や言い回しは
細工できてしまうものです。
医学を勉強していて感じるのは、
私は実は何も知らないし、
本当に正しいことは誰も知らないということです。
医学というのはいろんな考え方ができるし、
10人の臨床医がいれば10人が違うことをやってます。
なので、「自分の考えがおかしいんだ」と
思ってしまう必要もないと思います。
「こんなこと言ったら馬鹿だと思われる」とか
「誰かに否定されるかもしれない」とか
思う必要は全くない!皆には皆の医学があると思います。
生徒さんからのご質問やご指摘、考え方で
的外れなものなんて一つもないのです。
是非遠慮なく、お友達や先輩、後輩と
意見交換してほしいなと思いますし、
私たちにも疑問をぶつけて頂ければなといつも思っています
終わりなき医学の旅(ちょっとミスチル風)を探求すべく
これからも力を合わせて頑張りましょう!!