偉大なる麦のお話

2016/11/22

渡ですw02
最近常同行動のごとく食べまくっているのがこちら。

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東京にいる時はいつも近所にあるとんかつ屋さん(さぼ●ん)に行き、
生姜焼きに麦とろご飯、一口カツをトッピングで付けて注文してます。
いい加減店員さんにも来店した瞬間に「いつものですね?」と言われるようになりましたkao19

さあ、今回ご紹介したいのはこちら。
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麦ごはん君。

今回は麦は身体にいいらしいというお話です。
食物繊維たっぷりとメニューに書いてありましたからね〝(゜∀゜)
ちなみに食物繊維の推奨摂取量は1日19gです(隙あらば国試)

そしてなんといってもそれ以上に麦で思い出して欲しいのは「脚気論争」
脚気論争は真面目に話すととんでもなく長い話になるのですが、
ざっくりいうと江戸時代以降白米のおいしさに目覚めた日本人は
白米が好きすぎて麦飯やパン(麦食品)を食べなかったため
国民病と言えるレベルまで脚気が蔓延したという話です。

脚気がビタミンB1欠乏によるものというのは今や常識に近いですが
当時はそれが分からなかった。でも、なんでかは分からないけど
麦を食べると脚気が減ったという研究結果が出たため、
病態の詳細はまだわからないけど麦を食べるといい、
と主張したのが偉大なる高木兼寛先生。

脚気論争の面白いところはまさにここだと思っていて、
この発想がすごく大事だなーと思うわけです。
医学生の間は

病態があって→病気があって→病態から治療を考える

って流れで勉強するわけですが、実際はそうじゃない。

病気があって→治療を考えて→病態を予測することがほとんどです。

哲学で言うなら演繹的ではなくて帰納的な考え方が必要になるということですね。
医学や医療というものはおそらく本来帰納的なものなのです。
病態で行き詰った時にはこのことを少し思い出して頂けると
腑に落ちることも多々あるかと思います。

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40歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。半年前に人間関係のストレスのため退職し引きこもるようになった。食事は即席麺やおにぎり、スナック菓子をスポーツドリンクやビールとともに摂取するのみであった。
2ヵ月前から歩行時にふらつくようになり、四肢末端のしびれ感が徐々に増強するため受診した。意識は清明、脈拍68/分、整。血圧148/86mmHg。Mini-Mental State Examination〈MMSE〉30点(30点満点)。四肢の腱反射は左右差なく減弱し、手袋靴下型の表在覚と振動覚の低下を認める。この患者で欠乏しているのはどれか。

a ビタミンA
b ビタミンB1
c ビタミンB12
d ビタミンC
e ビタミンD

麦ごはんを食べないとこうなるという話(笑)
というのは冗談として、やはりビタミンB1欠乏の話が必修で出ているところに
いかに脚気が重要な疾患なのかが伝われば幸いです。正解はb。