怪奇!皮質基底核変性症の謎に迫る~前編~

2019/01/28

中学の頃カッコいいと思って、怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息を荒げて
「奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた
クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
「っふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を
持たぬ物にはわからんだろう・・・」 と言いながら人気の無いところに消えていく
テスト中、静まり返った教室の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴等だ」
と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしく
その試合はノーコンテストで終了
毎日こんな感じだった
でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
「・・・ふん・・・小うるさい奴等だ・・・失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
「貴様ら・・・許さん・・・」って一瞬何かが取り付いたふりして
「っは・・・し、静まれ・・・俺の腕よ・・・怒りを静めろ!!」と言って
腕を思いっきり押さえてた
そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった

渡ですw01
今回のブログは大変有名な邪気眼コピペではじめてみました。
邪気眼コピペとは、中学生くらいの時にやる痛い妄想の典型として大変有名なものです。
あくまでコピペであり製作者不明。私の中学時代の妄想ではありません(震え声)

本作で描かれている「自己の意思とは無関係に自己の左手が動くもの」というのは
神経内科領域では他人の手徴候と言われており、皮質基底核変性症の代表的な症状でもあります。

皮質基底核変性症は神経変性疾患の一つ。
国試にこんな問題があります。

(110G-48)
68歳の男性。右手が使いづらいことを主訴に来院した。2年前から箸が使いづらいこと、ボタンをかけにくいことを自覚するようになり、最近は箸で食事ができなくなったため受診した。意識は清明。血圧138/76mmHg。言語はやや流暢さを欠く。右上肢で軽度の筋強剛を認め、筋力は正常で筋萎縮はない。腱反射は右上肢で軽度亢進しており、病的反射はない。歩行はやや不安定である。手指の写真(A、B)を別に示す。Aに示す形をまねるように指示すると、患者は左手ではまねることができるが右手ではBに示すようになる。
右手が使いづらい主な要因はどれか。
a 痙 縮
b 失 語
c 失 行
d 失 認
e 筋強剛

A

110G-48A

B

110G-48B

この問題自体は症候の問題であり、皮質基底核変性症を診断させる問題ではないのですが
皮質基底核変性症は、毎年のように「来年こそ出る」と言われ続けている疾患でもあり
学生さんの注目度も高いようです(答えはc)
後編では皮質基底核変性症の難しさや、最低限押さえておくべきことを紹介したいと思います。

なお、ビデオ講座では散々言っていますが、
すでに国試に出題されている「進行性核上性麻痺(PSP)」「多系統萎縮症(MSA)」の方が勉強する優先度は上となります。
もしPSP、MSAの学習が不十分であれば、まずはそちらを完璧にして次回の記事をお待ちいただければ幸いですkao06

コメント

  1. 国試後の六年生

    渡先生。お疲れ様です。僕たちはとりあえず一段落ですが、渡先生は今がまさに忙しいところだと思います。こくたまメールありがとうございました。
    このブログを読んでとりあえず他人の手徴候といえば皮質基底核変性症なんだなーと思っていたら、他人の手徴候から病名ズバリを問う問題が出題されました!!正解できたのはこのブログのおかげです。多くの問題の中のたった一問ですが、全く分からない問題が確実な正解に変わるのは、受験時のメンタル的には1点より何倍もの価値があると思います。本当にこのブログに感謝!!です。
    国試も渡先生からのアドバイスをもとに結局国試の回数別の二周目はあまり手を付けず産婦人科、小児科、公衆衛生など中心ですすめ、結局合格できました(と思います)パソコン画面から大学の講義までいろいろとお世話になりました!

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