トランス脂肪酸について〜後編〜

2019/05/31

というわけで今回は前回の続き。
前回はトランス脂肪酸の過剰摂取は冠動脈疾患のリスクを上げる。という話でしたが、
今回はそもそもトランス脂肪酸とは何ぞや?というお話です。
国試に出る話も散りばめてありますが、むしろCBT受ける方にも読んで欲しい記事です。

まず。脂肪酸というのは脂肪(トリグリセリド)の構成成分の一つですね。
長い炭素の鎖にカルボキシル基(-COOH)がくっついてるのが基本構造です。
この鎖が全て単結合なものが飽和脂肪酸。二重結合があるものが不飽和脂肪酸です。

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不飽和脂肪酸は母乳とか植物性油、魚脂に含まれていて身体にいい。
ドコサヘキサエン酸(DHA)とかエイコサペンタエン酸(EPA)とか、いい奴扱いですよね。
ざっくり言えば一般的に不飽和脂肪酸は「いいやつ」扱いされることが多い。

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牛乳よりも母乳に多く含まれる成分はどれか。
a 鉄
b 糖質
c カゼイン
d ビタミンK
e 飽和脂肪酸

母乳には不飽和脂肪酸が多く含まれます。e×からのb○。

しかし!悪名高いトランス脂肪酸というのは「いいやつ」のはずの不飽和脂肪酸の一種です。
二重結合に水素が反対方向にくっついてるのをトランスといいます(高校化学でやったよね)が
不飽和脂肪酸でもこのタイプは身体に悪い( ´△`)
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トランス脂肪酸は牛肉などの動物性油脂に自然に含まれているものもありますが、
マーガリンとかショートニングとか、自然油を加工した場合に出来ることが多い。
なのでそれらをふんだんに使った洋菓子やドーナツ、揚げ物、ファーストフードなどは
一般的にトランス脂肪酸の含有量が高いと言われているようです。

日本では法律上の規制はありませんが、少量でも身体に悪いのではないかという危惧もあるため
各飲食店も自主的にトランス脂肪酸を減らす努力をしている模様。
気になる方はよく行くお店のHPとか調べてみると意外と取り組みを紹介してたりもしますよん。

…ところで。近年国試の脂質代謝の問題難しいですね(´;ω;`)
112F1とか113C12とか。難し過ぎ。またいつか脂質代謝の話もするかもしれないので、
是非今回の記事で飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いなど、基本的なところは勉強しておいてくださいませ!

それでは、いただきます!
watari0531

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