笛吹川と日本住血吸虫

2019/07/23

渡です。先日山梨県にワイン工房の見学をしに行ってきました。

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ワインセミナーをして下さったソムリエの方がとても楽しい方でして!
今回の見学は私自身が企画したものではありませんし、
正直ワインにそこまで興味があるわけではなかったのですが
(お酒全般体質的にほぼ一滴も飲めないため:参照→お酒は訓練で強くなるのか?
そんな私でもスルスルと頭に入ってきて大変勉強になりました。
本職の塾講師としてあの話の上手さ、分かりやすさ、面白さは見習わなければ…(^◇^;)

今回訪問した山梨県峡東地域(笛吹市や甲州市)のあたりは
山梨県の中でもワイン生産が特に盛ん。甲州市に向かう途中、笛吹川を通過しました。

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この問題、基本的には右下の数字で解きます。
年齢調整死亡率は肺癌>胃癌>肝癌なので数字が一番大きいCが肺癌で、Bが胃癌、Aが肝癌と考えれば良い。(正解b)
しかしAは「山梨県は肝癌が多い」ということを知っていると即座に答えを出せます。

そして山梨県で肝癌が多い理由こそが、かつて写真の笛吹川など
山梨の水系で日本住血吸虫が蔓延していたからなのです。
今となっては写真のように普通の美しい川ですが、かつて
「川に入ると腹が膨らんで死ぬ」と恐れられた悲劇の地でもあります。
現代医学の観点から種明かしをすると
川に入る=日本住血吸虫の中間宿主である宮入貝と経皮的に接触する
腹が膨らんで死ぬ=日本住血吸虫は門脈に浸潤し肝硬変をきたし、腹水貯留が起こる
という意味。肝硬変になるということはそこから発癌し得るということですね。

山梨県民や関係者各位の日本住血吸虫の病因解明への尽力ぶり、そしてその撲滅の流れは凄いの一言です。
県の出した「宮入貝を徹底的に殺そう」「宮入貝を見たらすぐ殺そう」というポスターが
ネットで話題になったこともありますね。山梨県の方々がいかに本疾患に苦しめられてきたかよく分かります。

日本住血吸虫について詳しく知りたい方は
Wikipediaの地方病(日本住血吸虫)が同サイト内でも数少ない「秀逸な記事」認定を受けておりおススメです。
少々長いので探せばもっと短くまとまっている記事もあるかと思いますが、
いずれにせよ医学に携わる身として大変勉強になり、心動かされる話ではないかと思います。
お時間がある時によろしければ勉強してみてくださいませ!

コメント

  1. Mer

    渡先生
    初めてコメントさせていただきます^ ^
    (このような場で、こういったご相談をして良いものかわからなかったのですが、ブログでコメントができると知って、、
    勇気を出して書きます(^^;;)

    私は現在5年生で、昨年のCBTの時からMECで勉強しています。
    渡先生の講義のおかげで、CBTでは9割以上、学年4位という成績を取ることができました。
    渡先生の講義はわかりやすく、面白くて大好きです笑

    5年の夏ということで、病院見学もあるのですが、国試や卒試の勉強もしなきゃ、、と気持ちだけが焦る日々です。
    まだ焦らなくていいよー、と先輩や研修医の先生方からは言われるのですが。。笑

    ポリクリの合間や、休日などにビデオ講座を受講しているのですが、インプットばかりでアウトプットができていないなと感じていて、
    ビデオ講座と演習、どういったバランスで今後進めていけば良いのか悩んでいます。。
    科目もとても多いので、ビデオで聞いてそのときは理解して覚えていても、少し経てば忘れているし、、笑

    5年生で、夏休み中にどういった勉強の進め方をすればいいのか、
    大変お忙しいと思いますが少しでもヒントがいただければとても嬉しいです。

    長文失礼しました。
    毎日厳しい暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。

    1. Dr.渡

      Merさん

      コメントありがとうございます!
      そして勇気を出しての初コメントということで重ねてありがとうございます。
      コメントは大歓迎なのでまた何かありましたら以後お気軽にどうぞ╰(*´︶`*)╯♡

      現在5年生、しかも素晴らしい成績を収められているとのことで、
      本当にしっかりと努力を重ねてこられたのではないかと拝察します。
      私の講義がそのお役に立てたとのことで、心から嬉しく思います。
      これからもいいものをお届けしていきますので、MECとDr渡をよろしくお願いします。

      勉強の進め方についてですが、おっしゃる通り
      インプットだけではなくアウトプットが大事だと私も思います。
      私の場合、例えば1日の勉強時間のうち半分は昨日までにやったことの復習、
      残り半分は新しいことを勉強する、というスタイルでやっていました。
      直前期で焦らざるを得ない場合だとなかなかこうは行かないのですが、
      Merさんの場合は先輩や先生方のおっしゃる通り、時期的にも成績的にも慌てることはなさそうなので
      先々ビデオ受講を進めるよりは、振り返りながらの学習の方がいいのではないかと思いました。
      復習の仕方については、私はレジュメの内容を覚えているか
      (まっさらな紙にゼロから先生が書いていたような板書の図などが書けるか)みたいなところを重視していましたが
      問題演習を復習がわりにしてもいいと思いますので、そこはお好みもあると思います。

      夏休みについてはどれくらい時間がかけられるか個人差もあると思います。
      前述の通り振り返りながら、焦らない。という方針でいいと思いますが、
      それでも毎日きっちり勉強時間が取れる(&勉強する気になって机に向かえる)場合
      マイナーや公衆衛生まで進められてしまう人もいると思います。
      基本的に、「早く勉強を進めて損をすることは絶対にありえません」ので
      進められそうなら進めてしまうのもありだと思います。もちろん無理をする必要はありませんが。

      最近本当に暑くなってきましたね!
      Merさんも身体に気をつけて、勉強に遊びに楽しい夏を過ごしてくださいませ♪

      1. Mer

        渡先生
        返信、本当にありがとうございます。
        こんなに丁寧なお返事を頂いて、感激しております(T . T)
        これからも、国試まで渡先生とMECにしっかりお世話になるつもりですので、こちらこそよろしくお願いいたします!笑

        レジュメの復習の仕方、とても参考になりました。早速今日からやってみます。
        現在は、ポリクリで回った科の臓器別講座をある程度聞き終わった状態なのですが、インプットだけでアウトプットが全くできていないので、夏休みは今までに受講した科の復習を中心に勉強しようと思います。
        せっかく一生懸命聞いて理解したつもりだったのに、いざ自分で書こうとするとできなかったりするんですよね、、
        その度にちょっと落ち込むのですが笑
        国試まではまだ時間があると思うので、渡先生が教えてくださった通り焦らず、着実に頭に入れていこうと思います。
        (渡先生の美しい板書を自分で再現できれば、完璧に理解できているはず!と思って頑張ります笑)

        今回はコメントへの返信、本当にありがとうございました。
        もしまた、勉強のことで路頭に迷うようなことがあれば笑、こちらのブログで質問してみようと思ってます(^^;;
        そのときも、どうぞよろしくお願いいたします。

        P.S.実は私、渡先生のブログのファンでもあるので、、笑
        ブログ更新も楽しみにしています( ´∀`)

        1. Dr.渡

          Merさん

          いえいえ、こちらこそコメントありがとうございました!
          国試合格まで(もっと言うと合格後も色々やってるんですが)
          しっかりサポートしていきますのでよろしくお願い致します♪

          やはり一度聴いただけだとその場で理解は出来てもすぐに忘れてしまいますよね。
          繰り返し、着実に頑張っていきましょう(^ ^)おっしゃる通り、時間もあるので、絶対大丈夫です!

          ブログもチェックして下さるとのこと、ありがとうございます!
          医学生の皆さんの役に立ち、かつ楽しいブログにして行けたらと思っています。
          あわせて今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m

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