先天梅毒を勉強しておきましょう

2019/12/13

渡です34F310E2-7373-4030-A58A-99023C92D9AD

以前の記事で予告した通り、今回は先天梅毒についてお話ししたいと思います。
先天梅毒自体は年間10数例といったところなので、
私も皆さんもおそらく一生出会うことはないと思いますが
・それでも近年梅毒の急増に伴って症例は増えている(昔は年間数例あるかないか)
・梅毒は必ず114回でも出るが、あらかた出題され尽くしており先天梅毒が狙われる可能性がある
ため国試前に一度触れておこうと思っていた内容です。

私が先天性梅毒について一番大事だと思うのは
先天梅毒というのは基本的に経胎盤感染であるということ。
胎盤を介して感染するということは(極論ですが)胎盤がなければ感染しないということ。
胎盤が完成するのは概ね15週ですので、
先天梅毒のリスクが高いのは15週以降の母体の梅毒感染であると言えます。
現在、妊娠発覚時のスクリーニングとして全例梅毒については調べてはいるものの、
妊娠発覚時というのは大抵15週以前です。これだけ梅毒が蔓延している今、
発覚時に陰性だったとしてもその後に梅毒にかかるリスクは多いにある。
初期検査で陰性だからとって先天梅毒を除外できない、ということは心に留めておく必要があります。

あとは教科書的な内容になってしまいますが↓
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ParrotやHutchinsonのような特異的な症状は教科書的には有名なので知っておくべきですが
実際ここまで「いかにも先天梅毒でござい」みたいな症例はほとんどないようです。
・そもそも胎児が梅毒に感染した場合、全例これらの症状が出現するわけではありません。
流産するケースもあり、感染はしたけれども無症状で問題なく育つケースもあり、様々です。
・早期先天梅毒で多いのは、皮疹、肝脾腫、リンパ節腫張などを来してくるタイプ。
これは「もしかしたら梅毒かも」と疑わないと診断つけられないことが多いので注意。

こんなところでしょうか。
ちなみに検査法は前回の記事でお伝えした通りやはり主に抗体価測定が行われ、
治療はペニシリン。この辺はまあ、梅毒なので。

コメント

  1. みやけとみゆき

    やーりっひ模試で取れました!

    知識をありがとう。

    三宅

    1. Dr.渡

      みやけとみゆきさん

      Jarisch-Herxheimer反応出ましたか!
      ブログ読んでくださってありがとうございました(^ ^)
      これからも有益な情報をお届け出来るよう頑張ります。

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