MSの治療薬をまとめてみた

2020/01/07

新年おめでとうございます!
年末に神経内科のお友達と会いました。
長年ふんわりしていた多発性硬化症(MS)の再発予防薬について
ディスカッションしてきたので今回は皆さんにおすそ分けして行きたいと思います(`・∀・´)
以下の画像は吹き出しの中が現役神経内科医のご意見となっております。

↓大事なこと
・様々な薬が出てきてはいるが、MS慢性期再発予防の第一選択は変わらずインターフェロンβです。
従って国試のための最低限の知識だけ抑えたいということであればそれだけでも全く問題はないと思います。

・MSの治療薬の薬理学的な機序は、よく分かっていないか、分かっていたとしても
極めて複雑ですので機序からきっちり理解するというのは難しいようです。
ものすごくざっくり、MSは自己免疫が関与?→免疫を調整したり抑制するような薬を使うくらいの認識で良いかと。
そもそもMS自体原因不明なので、今回の記事も細かい薬理より臨床的な目線で書いてみました。

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続けて第2選択の皆様。
なんとなく、第2選択っていうと2軍みたいなイメージなんですが
最強のナタリズマブがここに入っているあたりただの2軍ではないkao20
第1選択が無効の場合や疾患活動性が極めて高い場合に使われるので
「2軍」(1軍より劣る)というより「切り札」(すごい)みたいなイメージの方が近いやも。
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…出たわね。PML。進行性多巣性白質脳症のことです。
とにかく恐ろしい病気で、それが起こり得ることがわかってても使うのだから
いかにナタリズマブがすごい薬なのかが逆にわかりますね。

ちなみに進行性多巣性白質脳症はガイドライン新規追加疾患なので、
少し詳しく紹介した方が良さそうですね。…待て次号!(まさかの前後編)

コメント

  1. ぴょん

    渡先生はじめまして!
    多発性硬化症の記事とても面白かったです!
    1つ質問があるのですが、以前記事にされていたJarisch-Herxheimer反応で、アナフィラキシーとの鑑別がとても難しいように感じます。発症の時間等で鑑別するのでしょうか。教えていただけると嬉しいです。

    1. Dr.渡

      ぴょんさん
      初めまして(^ ^)ブログ読んで下さってありがとうございます。
      Jarisch-Herxheimer反応とアナフィラキシーの鑑別は確かに難しいケースもありそうですね!
      梅毒にペニシリン使って皮疹が出たらまずはJarishの方を考えていいと思います。
      皮疹が蕁麻疹様であったり、喘鳴を伴ってきたり、血圧が下がったような場合は
      来院してもらう感じになると思いますが、そうでなければとりあえず様子見
      →1日ほど待って治ればJarischで済ます、治らなければ薬疹を考える感じになると思います。
      I型アレルギーも自然に治っちゃうことあるので難しいですが、患者さんの話を聞いて
      I型アレルギーだった可能性もありそうなら以後ペニシリン禁ですかね…。

  2. ぴょん

    渡先生!返信ありがとうございます!
    先生の丁寧な説明で理解することができました!
    Jarisch-Herxheimer反応が114回に出た場合は、しっかり正解したいと思います!
    これからもブログ楽しみにしてます!
    ありがとうございました!!

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