NSAIDsを飲みまくるというスポーツ

2020/10/07

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ここ数か月のマイブームと言えば圧倒的サウナです。
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もうなんかマイブームっていうかほぼ依存症ですが…語り出すと長くなるのでまた機会があれば(笑)

今回は関係ないようで関係あるかも?「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の話です。
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」は国試に毎年のように出ますが、だいたい正答率97~98%くらいになるので解きやすい問題が多いですよね。
が、食物依存性運動誘発アナフィラキシーはNSAIDs内服によっても起こるってご存知でしたか?

そもそも食物依存性運動誘発アナフィラキシーは「食べて」+「運動する」と起こります。どちらかだけでは起こりません。
その理由は、運動は消化管に負担をかけ未消化の物質をそのまま血中に入れてしまうからです。

そもそも食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因物質は圧倒的に小麦が多く、特に小麦の中のグリアジンという成分が犯人と言われています。
小麦を食べても食後安静にしていれば、グリアジンはしっかり消化されてから血中に入ります→アレルギーを起こしません。
しかし運動をすると、筋肉に血が行く分消化管の血流が減ります。
そうすると消化管粘膜が障害され、未消化のグリアジンがそのまま血中に入ります→アレルギーを起こします。
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そうするとNSAIDsも消化管粘膜を障害するため、運動した場合と同じ機序で食物依存性運動誘発アナフィラキシーを起こし得ます。
「食べて」+「NSAIDsを飲む」と起こる。ただ、NSAIDsを飲むことはスポーツではないため
これを食物依存性運動誘発アナフィラキシーと呼んでよいかは微妙なのですが(笑)機序的には同じなので個人的には呼んでよい気がしています。

当然ですが「食べて」+「運動して」+「NSAIDsを飲んで」も起こります。
模試や卒試で「NSAIDs内服は食物依存性運動誘発アナフィラキシーのリスクを上げる」的な言い回しが来たら正解ですね。

サウナにハマってサウナの良さを語る本を読んでいると、
サウナは体表(皮膚や筋肉)の血流を増やすため消化管の血流が減る→食後は入らない方がいいとよく書かれています。
はい。というわけで入浴も食物依存性運動誘発アナフィラキシーのリスクです。当然サウナもリスクと言えるでしょう。
わ、私は特にそういう体質ではないのでサウナっても問題ないですが(;´∀`)卒試や模試で出たらリスクということでひとつよろしくお願いします。

コメント

  1. 6M

    いつもブログ楽しく拝見させていただいてます!!
    自大学の卒試に数年連続で「アスピリンは食物依存性運動誘発アナフィラキシーのリスク因子となる」という正答を選ばせる問題が出てます。今年も出ましたw

    正直病態を理解せずに反射的に正解しちゃってましたが、今回のブログのおかげで理由が分かりました!!

    「消化管への血流低下・粘膜障害」だったなら、リスクになり得るわけですね、スッキリしました!!
    ありがとうございます。

    1. Dr.渡

      6Mさん

      ブログチェック&コメントありがとうございます!
      おお~やはり出題されているのですね。模試や卒試に出そうだなと思っていましたが…
      もう少し早く(卒試シーズン前に)この記事書けばよかったかもと今思いました(笑)

      ビデオ講座の方は過不足なくを心がけているので国試にまだ出ていないところはお話しないのですが、
      ブログではそういうところを補完していきたいと思っているので、
      今回のご報告はすごくうれしいです!お役に立てたなら良かったです(*´ω`*)
      こちらこそ本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします。

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