2020年版国試攻略講座Vol.4~メジャー文章編~

2020/12/24

~2020年版国試攻略講座のお約束~

※本年度の国試攻略講座の切り口は

国試あるあるテクニック集(国試の「答え」教えます)

※「国試のお約束」「国試的にはこれが答え」の数々を紹介しています。

勉強している人は「あるあるあるwww」で楽しんで下さい。してない方は本番でDr渡を信じて言う通りに選んで下さい。

※限りなくあるので全てを紹介しているわけではありません。

※あくまで国試的にという切り口なので臨床現場や卒業試験で通用するかは別ですのでご了承ください。

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・CD55とCD59が陰性の赤血球

→PNHが正解

【解説】PNHは希少疾患だが国試の出題頻度が極めて高くきちんと履修しておきたい。エクリズマブもそろそろ出そう。

風邪を引くと、インフルエンザにかかった時に、増悪というエピソードも典型的(感染→身体が酸性化→溶血亢進)

・CD5、CD19及びCD20が陽性である

→診断がCLLで治療を訊かれたら経過観察が答え

【解説】T細胞マーカーであるはずのCD5とB細胞マーカーであるはずのCD19,20が同居しているのがCLL

CBTではあまり扱わない疾患であるが近年国試にはまあまあ出る。治療の問題であれば基本は経過観察に〇を付けてよい。

厳密には血球減少などの症状があれば化学療法となるのでそこだけ確認。

・低Na血症の治療

→水制限が正解

【解説】実際には有症状の低Na血症は食塩投与や生食投与による補正の適応となるが、

選択肢に水制限があった場合水制限を差し置いてそれらの選択肢を選んではいけない(水制限が正解選択肢となる)

・生活指導の問題

→理想体重×25kcalを下回るものは正解にならない

【解説】肥満ガイドラインなどでは×25kcal以下の制限を行うこともあると書かれているが、

現実にそんな肥満な人にいきなり厳しいカロリー制限をするのは難しいことも多く批判もある。

国試においては理想体重×25kcalは最低ラインでありそれを下回るカロリーが正解となったことはない。

ただし少しでも上回っていれば正解となり得るので面倒くさがらずに計算したい。

・口をもぐもぐ

→複雑部分発作(側頭葉てんかんだが選択肢は複雑部分発作となっていることが多い)

【解説】律儀に毎年のように出してくるアレ。

側頭葉てんかんは側頭葉つながりでアルツハイマーに多いため背景にアルツハイマーがあるケースが特に出やすい。

ジスキネジアとのひっかけに警戒する声も散見されるがジスキネジアについては薬剤内服歴に加えて意識障害の有無で鑑別するとよい。

・茶褐色栓子様喀痰

→ステロイドが正解

【解説】茶褐色栓子様喀痰と言えばアレルギー性気管支肺アスペルギルス症で、

これは感染症ではなくアレルギーであるためステロイドを選ぶこと。

CBTではあまり勉強しない疾患であるため勉強し落としている人は注意したい。

・肺癌で転移を認めない

→葉切除+肺門縦隔リンパ節郭清が正解

【解説】肺癌はやたらと標準術式が出るのでこのまま覚えておきたい。

・肺癌で縦隔リンパ節に転移を認める

→化学放射線療法が正解

【解説】厳密には遠隔転移があれば化学療法や分子標的薬が正解となるのでそこだけ確認してもよいが、

わざわざ縦隔リンパ節に触れている時点で化学放射線療法を選ばせたいのだろう。

とにかく縦隔リンパ節に転移がある段階で手術に〇を付けてはいけない。

・抗菌薬の問題がどうしてもわからない

→ペニシリンかセフェムを選んでおくのが妥当

【解説】抗菌薬は出る病原体が決まっているので覚えるしかない。

どーーーーしても覚えていなかったり、起炎菌を同定できなかった場合はペニシリンかセフェムを選ぶことをお勧めする。

そもそも抗菌薬というのはペニシリンかセフェムが第一選択であるし(まずはやっぱりペニシリンかセフェムで行けないかなあと考える)

アレルギーがない限りはこれらの薬は禁忌とならないため。

以下おまけですが、マイナー産婦小児なども含めて国試キーワードの数々を紹介しておきます。

※ダイレクトに検査所見名、診断所見名で決め打つことも多い

(Clostridium difficle陽性とか鍍銀染色とか)のですがここでは病歴上のキーワードを紹介しています。

なんとなく下に行くほど難クセ付けてる感が難易度が高いと思います。

沢山ピンと来た方は相当国試慣れしている証拠です(笑)他にも知ってるよって方はコメ欄にご投稿ください(‘ω’)ノ

キーワード 診断名 補足事項(あれば)
分娩時大量出血 Sheehan症候群 -
温泉 レジオネラ -
術後の初回歩行 肺塞栓 -
築ウン十年の木造家屋 過敏性肺炎 -
毎年6月(or7月8月)になると 過敏性肺炎 -
リコーダー もやもや病 -
熱いラーメン もやもや病 -
夕方になると 重症筋無力症 -
帰宅時 重症筋無力症 帰宅時=夕方という意味
イノシシ肉、シカ肉 E型肝炎 -
鶏肉 キャンピロバクター -
ボイラーの点検 石綿肺 自動車整備、造船も定番
山に入った ツツガムシ病 113D57はおそらく日本紅斑熱だがツツガムシ病と考えて解いても差し支えない。SFTSがそろそろ出るかも
深夜から早朝にかけて胸痛 異型狭心症 午前4時とか5時とか具体的な時間だと普通の心筋梗塞の問題もある
同性愛 HIV 「不特定多数の女性と性交渉」でもよい気がするがこちらは国試的には梅毒(ないしは陰茎癌)が定番
野球のリトルリーグ 離断性骨軟骨炎 -
自宅で熱帯魚 非結核性抗酸菌症 -
体位によって変動する 左房粘液腫 -
母親と口論 過換気症候群 -
初めてタバコを吸った 急性好酸球性肺炎 -
初めて性交渉した 性器ヘルペス -
臨床研修医 針刺し 私が針刺ししたのは研修が終わってからでしたが…
「ポン」「パチン」 外リンパ漏 断裂音の自覚はアキレス腱断裂でもある
マンホール 硫化水素中毒・酸素欠乏症 マンホール作業はどちらも起こりやすい
夕食後から腹痛 胆石・胆のう炎 膵炎もあるが膵炎は「飲酒後」の方が多いか。いずれにせよ全例このパターンで出るわけではない。「夕食後」という言葉自体は麻酔科でfullstomachであることをアピールしたい時にも用いられる
プールで泳いだら沈んだ Romano-Ward症候群 どちらも運動時に失神しやすいのだがRomano-Wardはプールが好きで肥大型心筋症はジョギングが好き(ちなみに心筋梗塞はどちらもあり)
ジョギング中、ランニング中に失神 肥大型心筋症

コメント

  1. 6M

    四日間とても良い復習になりました。ありがとうございます。

    ・フェリチン↑↑↑
    血球貪食症候群、成人Still病、ヘモクロマトーシス(メタリカの能力に少し抗えるようになるかも笑)

    1. Dr.渡

      6Mさん

      こちらこそ読んで下さってありがとうございました!
      フェリチン上昇も大事ですよね♪再来年は検査所見編かなあ(笑)
      メタリカと言えば
      チアノーゼは貧血で起こりやすい→×
      も定番ですが
      貧血はメタリカに弱い→〇
      (*ノωノ)Dr渡オリジナル問題

  2. 高原一磨

    メジャーについて、癌の整理をしたいのですが、私は下のように覚えています。
    hypervascular→腎細胞癌
    hypovascular→肝細胞癌
    他に何か暗記しておくべき種類のものはあったでしょうか?

    1. Dr.渡

      高原一磨さん

      お久しぶりです!コメントありがとうございます。
      癌で血管豊富かどうかで覚えておきたいものでしたら
      私はhypervascular→肝細胞癌と腎細胞癌、hypovascular→膵癌
      くらいしか覚えてないかもです(>_<)おそらくこれくらいで大丈夫なハズ!!

  3. 打倒SB

    リコーダー、熱いラーメンなんかは過換気で誘発される点で、小児欠伸てんかんにも言えそうですね。
    1度は見たことあるキーワードばかりで、良い復習になりました! 

    低Na血症は自分も最近勉強していたのですが、
    低Naも血漿膠質浸透圧で高張性、等張性、低張性と分類され、鑑別が難しかった記憶があります。
    ただ、脱水の鑑別だと血漿Naで高張性、低張性と分類されているようで、
    114F-63でも問われていましたが、○張性というのは結局のところ
    Naと血漿膠質浸透圧どちらで解釈すればいいのか難しいですね…

    1. Dr.渡

      打倒SBさん

      巨人愛のあふれるHNですね(*ノωノ)コメントありがとうございます!
      おお~!確かに!欠神発作も過換気で誘発されますものね。ひっかからないように気を付けないとですね;
      私的に欠神発作は「急に一点を見つめて動かなくなった6歳の女の子」で決め打ちたいのですが
      意外とそんなにこのパターンでの出題が多いわけではないので表には載せませんでした。

      >114F-63でも問われていましたが、○張性というのは結局のところ
      >Naと血漿膠質浸透圧どちらで解釈すればいいのか難しいですね…
      私はこれ解いた時血漿浸透圧で〇張性を決めるという考え方があることを知らなかったです。
      普通にNaで決まるものと思っていたので迷わなかったんですが、
      書籍によって記載にバラツキがあったりしますしね…医学はそういうの多いですね。

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