

- profile
- 1997年慶應義塾大学医学部卒業。大船中央病院勤務。大学在学中から塾講師をはじめ、指導歴は25年以上。2001年よりメック講師となる。国家試験のための「丸暗記」だけではなく、「一生使える知識」を伝えていくことをモットーに、手作りの模型やイメージを駆使した、わかりやすい授業を行う。深い理解によって強固な知識を定着させることに定評があり、学生からの信頼も厚い。
interview
- 印象に残っている症例、患者について教えてください
- 20歳の誕生日を迎えられずにユーイング肉腫で亡くなられた男の子。
- 学生時代の国試勉強法を教えてください
- 過去問3周+模擬テストの復習(正答率6割以上の問題のみ)
- 講師と医師の両立について教えてください
- 時間を捻出するのが大変ではありますが、非常にやりがいを感じています。臨床で得た知識やエピソードを学生さんたちにすぐに還元できるということは、学生の皆さんが学ぶ上でも、非常にメリットのあることだと思っています。
- message
- 医師というのはとても不思議な仕事です。私事で恐縮ですが、医学生の頃と、30歳の頃に大病をし、現代医学のお世話になりました。おかげさまで現在も生きておりますが、50年前であれば2回の病気は確実に私を仕留めていたはずです。また、医学の発展が50年遅れていても、私はここにいません。医師の仕事は個人の人生を変えることも、歴史を変えることもできる、重要な仕事です。また、大学受験の知識は入学後に不要になる場合も多いですが、医師国家試験用の知識は「試験合格のために覚えるべき知識」なのはもちろん、「一生使える知識」でもあり、皆さんを支える便利なツールとなります。そして、今ここで頑張って理解して覚えたことが、未来の自分の患者さんの命を救い、歴史を変えることにつながります。
どうか皆さん、暗記だけに頼らず、深い理解に根ざした知識をありったけ蓄えて、医師としてのスタートを切ってください。心から応援しています。