Dr.松本Dr.松本

profile
近畿大学医学部卒業。日本麻酔科学会専門医。メック麻酔科講師。2017年よりメック講師となる。医学生や初期臨床研修医、専攻医の先生方への麻酔科指導を日常的に行いながら、臨床麻酔分野や学会活動を通じて、「麻酔科の楽しさ」を伝えている。「若い医師・医学生は未来の希望!!!」を信念に、メックOBとして受講生に「聴いて良かった!」と言ってもらえる講義・テキスト作成に取り組んでいる。
医学生とメックへの愛に誰よりも溢れ、その情熱で医学教育に真摯に向き合い、多くの信頼を集めている。

Dr.松本の一問一答Dr.松本の一問一答

interview

印象に残っている症例、患者について教えてください
高齢者の患者さんは、痛みを我慢しないといけないと思っている方が多いので、なんとか痛みを我慢しないような伝え方はないかと思案し、次のように説明しています。「痛み≒炎症」です。「炎症」の「炎」の文字に注目してください。小さい炎の内に水をかけると消えますが、大きくなった炎は水をかけてもなかなか消えません。痛いと思った時には我慢せず、すぐに言ってください。このようにお伝えすると、患者さんもそのご家族も「痛みは我慢しなくて良いのですね!」と、手術前の緊張が少なからず和らいだと話してくれます。
今でもこの説明は頻用していますが、思案して考えたこの説明を始めてお伝えした際の患者さんとご家族の安堵した顔は、今でも記憶に残っています。
恩師等にいわれて印象に残っている言葉とその理由を教えてください
「若い麻酔科医は外科医が育てる、若い外科医は麻酔科医が育てる、このようにして手術室全体で若い医師を育てて行くんや」
この言葉が医療者としての教育理念の根幹となっています。
学生時代の国試勉強法を教えてください
毎日、勉強時間を記録していました。その際は色分けをして、どの科目を勉強したのかが一目瞭然になるように工夫していました。昨日の自分をライバルと思い、昨日の自分に負けないように勉強時間を意識して日々頑張っていました。自己満足かもしれませんが、国家試験前夜にその勉強時間手帳を見て、「これだけやったのだから大丈夫!!!」と自分に言い聞かせました。
息抜きも必要なので、月曜日から土曜日まで頑張ったら自分へのご褒美として、勉強仲間と日曜日にランチを楽しんでいました。
メックの講義とテキストをバイブルにして、過去問や模試で間違ったところを書き込み、直前はメックのテキストを読み返していました。毎日1~2時間と決め、勉強仲間と口頭試問を行ったのも効果的でした。
講師と医師の両立について教えてください
麻酔科医は手術麻酔やペインクリニック、集中治療に関わります。日常の臨床麻酔で行う診療内容を、いかにわかりやすく若い医師へ伝えられるかも大切です。この「伝える」ということは、メックの講師をする上でも大切なことと考えます。
日常の麻酔診療を行っているからこそ、「研修医の先生に知っておいて欲しい知識」も講義に直結すると思います。
医師を志す学生に読んでおいて欲しい本
「わすれられないおくりもの」(スーザン・バーレイ)
絵本の中で語られるアナグマの生き方が素敵です。アナグマが亡くなった後に友人たちが、アナグマから教わった様々な技能の伝承の大切さなどを思い返して行く場面があります。その生き方が医療者として教育者として感銘を受けました。読みやすいのでお勧めです。
message
このご時世、好きなことを仕事にできることほど、素晴らしいことはありません。
1日1日を大切に、自身の未来の医師像を想像して頑張ってください。
「若い医師・医学生は未来の希望!!!」です。
message
このご時世、好きなことを仕事にできることほど、素晴らしいことはありません。
1日1日を大切に、自身の未来の医師像を想像して頑張ってください。
「若い医師・医学生は未来の希望!!!」です。