当院は内科系診療科、外科系診療科、小児科、産婦人科、新生児内科を含め32診療科をそろえており、それぞれの診療分野に専門医が配置されております。幅広い分野で上級医より診療のエッセンスを効率的に学べると思います。救命救急センターでは年間11000名以上の延べ受診件数に対応しており、豊富な症例より救急初期対応の初歩を2年間で習得することが可能です。高度急性期病院ではありますが、walk in外来も設置しておりcommon diseaseを診療する機会にも恵まれています。1学年19名枠で初期研修医が学んでおり、多くの同期研修医と切磋琢磨し、また励ましあいながら有意義な研修2年間をおくれるものとおもいます。
当直は基本的に平均月4回程度で、1回あたり平均で10件程度の患者対応を行います。当直明けは午後から退室可能としています。救急の当直の際は研修医は1年次と2年次が必ずペアとなって上級医の指示を受けながら対応しています。また、夜間の救急宿直の際に、希望者はドクターカーに搭乗して救急対応を経験することが出来ます。
鹿児島市立病院はNICUの設備が国内随一の機能を有しており、また、救急部門でもウォークイン外来やドクターヘリ、ドクターカーを運行しているため、新生児内科や救急科を見学する医学生が非常に多いです。
1.テーラーメイドプログラム(自由度が高い):研修医の希望を最大限に考慮して、個々のペースや将来的なキャリア形成に応じてローテーション作成ができます。
2.バラエティープログラム(多様性が高い):たすきがけ病院、施設が多いため、自分のキャリア形成に必要な病院を見つけることができて、幅広く研修することができます。
3.フレキシブルプログラム(柔軟性が高い):研修の進行状況や、自分の目標の変更に応じて、途中でのローテーション変更が可能で、非常に柔軟性が高いプログラムです。
救急部当直を4回/月まで。指導医とペアで対応するが、ファーストタッチは基本研修医が行います。当直中の初期研修医が対応する件数はおよそ2-4件程度。ごくまれに5件を超えることもありますが、指導医がいるため安心して当直業務を行うことができます。診療科に配属時にも当直業務に入ることも可能です。
診療科は特に限定する必要はありませんよ。自分の興味がある診療科を見学するのが、診療内容も理解できるのでよいと思います。できれば、興味のある診療科に研修医がいると、実際に働いている姿を見ながら意見が聞けるのでよいと思います。特に診療科の指定がないのであれば、研修医の先生が複数いる診療科を指定するのもいいでしょう。
各診療科の垣根が低く、珍しい症例などあったら、研修診療科が違っていても、すぐ声をかけてくれます。また、担当している患者さんのことを、色々な診療科の先生に相談しやすいことも助かります。アットホームな雰囲気の中、指導医だけでなく、他科の医師、看護師、コメディカルなどスタッフみんながサポートしてくれていることが本当に心強いですよ。放射線技師さんによるエコーのレクチャーはとても分かりやすくて楽しいです。日頃の研修でも何にでも失敗を恐れずに研修に臨めます。だんだんと自分で出来ること、わかることが多くなっていることが自信になっています。あとは、独立した研修医室があり同期と雑談をしたり、おやつを食べたり、リラックスできる場所があるのがとてもありがたいです。研修医室に常駐している専属の事務スタッフもいて、何でも相談できることも心強いです。研修医が大切にされていることを実感しています。
当直は基本平日3日、土日祝の日当直1回のひと月最大4回入ります。平均5~10件の救急車やウォークインの患者を受け入れています。ファーストタッチを研修医が行い、指導医がその都度フォローしてくれます。寝当直の日もあれば、一睡もできなかった…という日もあり、その日によってまちまちですが、色々な症例と出会えるので、勉強になりますよ。当直明けは、午後から振休がもらえます。その日にもらえなければ、1か月以内であれば、別日に申請できるので、自分の予定に合わせることも可能です。
当院の見学で学生から一番好評なのは、消化器内視鏡の見学やエコー検査の見学です。月から金の平日午前中がベストです。タイミングが良ければ、指導医が内視鏡を握らせてくれるかも!!循環器科の心カテが見学できるのは、水曜日です。外科系の手術などの見学は、診療科により曜日が決めれれているので、遠慮なく相談してください。研修医が案内役として、色々説明しながら見学してもらいます。そして一緒に昼食を食べながら先輩への質問をたくさんしてください。
『感染症に関わりのない診療科はない』県内に3つだけの感染症学会認定研修施設なので、感染症研修のために県内、県外を問わず多くの医師が研修に来ます。指導医は外来・病棟・集中治療・コンサルテーションもこなす、総合力のある当院の柱。志望する診療科次第で多様な研修を実現させてくれます。
『ディシジョンメイキングできる医師になろう』指導医の後追いをする研修は当院にはありません。自分で考えて決断を下す。医師として必要なこの勇気ある経験をたくさんすることで、あなたの決断力が自信のあるものになります。
『病院全体で研修医を育てる』病院にいるスタッフみんなが研修医の指導者。コメディカルから学ぶことはとても多く、相談しやすく、気軽に声をかけてくれ、フィードバックもしっかりもらえる。そんな環境で研修が過ごせます。また、どの科を回っているときも年間を通して後期研修医があなたの研修をメンターとしてサポートします。
当直回数は週1~2回程度(到達状況や希望に合わせて)、walk in患者も救急搬入患者もすべて研修医が対応します。いつでも相談できる上級医がいますが、ファーストタッチだけでなく、その患者の診断、治療、転帰の判断まで行うので、当直一人立ちまでに多くの学習会や段階的な試験をこなしていきます。当直明けは完全な休日になるので、十分な休養もとれますし、アグレッシブに過ごしている人もいます。当直代も良い・・・
「研修医ひっつき見学」で研修医がどんな1日を過ごしているのか、まず見に来てみてください。きっと自分の将来像がイメージできます。「救急外来」は病院の顔ですし、すべての研修医が立つことになる場所です。その他、慢性期治療の最前線「訪問診療」でも多くの患者さんの診察を見ることができます。民間病院で「細菌検査室」があるのも珍しく、グラム染色談義も盛り上がります。見学内容は適宜相談、無理難題待っています!
鹿児島県全域の医療機関から消化器疾患や関節症に関する紹介を受け、精査治療を行った後に紹介元の医療機関で再び日々の治療を継続していただく「地域医療支援病院」の形式に則った医療体制で、各科ごとに専門性の高い診療が行われています。一方で併存症を有する症例が殆どであることから院内における他科紹介が多く、医師同士の相談も年代を問わずに行われており研修医からの相談も行いやすくなっております。また病院の特性上高齢者医療が中心で、初期臨床研修を行う中で基幹病院外での研修は必須となりますが他の医療機関における診療との差異をより学べる点も当院における研修の利点と言えるでしょう。
初期研修医は1~2人で救急外来を担当する当直の上級医に付いて救急外来の対応をメインに行います。当直は月平均4回で、自験上当直中の患者対応は1回につき0~9人と幅広いですが、上級医はもちろん救急外来の看護スタッフの皆様のサポートを受けながら行えるため大変心強いです。また当院は消化器内科が充実しているため、消化管出血など当直で対応困難な救急患者は、消化器内科医がオンコールで対応しています。
当院は消化器内科や消化器・整形外科に力を入れており、学生の皆さんや「たすき掛け」で来られる研修医の多くが同科を中心に来られています。消化器外科や整形外科は主な手術のある午前中に訪れると良いでしょう。時折ロボット支援下手術が行われる事もあります。消化器内科の午前は上部消化管内視鏡が多く行われます。午後は下部消化管内視鏡がメインで、ハイレベルな内容ではありますがERCPやESDを見る機会もあります。